2023年9月1日に発売された、SONYのハイエンドワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」。2021年に発売されたWF-1000XM4の後継モデルで、ノイキャン性能や音質が大幅に向上されたとガジェット好きの間で話題を呼んでいます。
一方で、「実際にノイキャン性能はどれくらいすごいの?」「前作モデルから進化したポイントは?」など、疑問点も多いはず。アップデートされた具体的なスペックの特徴や、使い心地について詳しく知っておきたいですよね。
そこで今回は、ハイエンドイヤホン「WF-1000XM5」についてPicky’s編集部が徹底検証。スタッフが実際に製品を使用した上で、良かった点・残念な点を本音でレビューしました。WF-1000XM5を買うべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ズバリ、前作を使用していた方、優秀なノイキャン性能を求めている方は買いの製品ですよ!
目次
SONY WF-1000XM5のレビュー結果
革新的な技術が盛り込まれたイヤホンを数多く生み出している、電子機器メーカー「SONY(ソニー)」。最新モデルが出るたびにオーディオファンの間で話題になる同社が、2023年9月に発売したのが「WF-1000XM5」です。
今回は、ノイキャン性能・音質・装着感・バッテリーの持ちなど、独自の項目をPicky’s編集部が実際に使ってレビューしました。
サイズ・重量 | ◎ |
デザイン・カラバリ | ◎ |
装着感 | ◎ |
音質:LDACコーデック | ◎ |
音質:高音域 | ◎ |
音質:中音域 | ◎ |
音質:低音域 | ◎ |
音質:立体感 | ◎ |
ノイズキャンセリング | ◎ |
外音取り込み | ○ |
音漏れ(内側から) | ◎ |
マイク性能 | ◎ |
マルチポイント | ◎ |
接続の安定性 | ◎ |
アプリの使い勝手 | ○ |
稼働時間 | ◎ |
充電(速度・方法) | ◎ |
装着検出機能 | ◎ |
高評価だったポイント:ノイキャン性能・音質のレベルが高い◎装着感も向上
- 装着した瞬間に雑音が消える!抜群のノイキャン性能
- 音に没頭できる鮮明で立体的な高音質
- 前モデルに比べて小型で装着性もGOOD
- マルチポイントやワイヤレス充電といった便利な機能が充実
SONY WF-1000XM5を実際に使用してみると、ノイズキャンセリング機能の優秀さに驚きました。イヤホンをつけた瞬間に雑音が消えるような感覚で、聞いている音楽や観ている映画の世界に思いきり浸れます。
また、ドライバーサイズが前モデルの6mmから8.4mmに大型化し音質が向上。低音から高音まで立体感のある聞き心地で、ノイキャン性能と合わせてどんな場所でも最高の没入感を味わえました。
マルチポイントやワイヤレス充電対応といった便利な機能を搭載しつつ小型化を成功させ、装着感までUPしているのも魅力的ですね。
微妙だったポイント:イヤホンの一部がツルツルしており滑りやすい
- エッジ部分が滑りやすくケースから取り出しにくい
- 光沢素材部分に指紋がつきやすい
- ケースに傷がつきやすかった
前モデルのWF-1000XM4は本体全てがマットな質感で統一されていましたが、WF-1000XM5はドーム部分がマット素材、エッジ部分が光沢のある素材に変更されました。
エッジ部分はケースからの取り出す際に指で持ちあげる部分のため、ツルツルとしていて滑りやすかったのはやや微妙なポイント。指紋の跡が残りやすいのも気になりました。
人によっては全体がマット素材のほうが高級感があるとの声もあり、賛否が分かれそうなポイントです。
WF-1000XM5がおすすめな人
- 音質やノイキャン性能の優秀さを重視したい人
- 利便性の高い機能が充実したワイヤレスイヤホンが欲しい人
- オンラインでの会議や通話での使用が多い人
WF-1000XM5は、高音質や業界トップレベルのノイキャン性能を兼ね備えたワイヤレスイヤホン。最高の音質を場所を選ばず楽しみたい方や、雑音の多い場所で作業することが多い方にピッタリの商品です。
また、前モデルより機能が充実していながら、コンパクトかつ軽量なボディのイヤホンに進化しています。耳の形にフィットするため安定感があり、長時間の使用でも疲れにくいですよ。
風切り音低減・高精度ボイスピックアップテクノロジー・骨伝導センサーなどによって、通話性能も抜群。 仕事でイヤホンを使用する機会の多い方も、ぜひチェックしてみてください。
WF-1000XM5をおすすめしない人
- 低価格でワイヤレスイヤホンを購入したい人
- 豊富な機能が不要な人
SONYのWF-1000XM5の定価は41,800円と安くないため、低価格でイヤホンを購入したい人には向きません。ノイズキャンセリング機能がついたワイヤレスイヤホンを安く購入したいなら、SONYのエントリーモデル「WF-C700N」や、JBL・Ankerなどのイヤホンをチェックしてみましょう。
また、WF-1000XM5はマルチポイント・アダプティブサウンドコントロール・ヘッドトラッキング・アプリ連携と機能が豊富ですが、使う機会がないならオーバースペックになる可能性も。自分がどこまでの性能を求めているかも踏まえて、イヤホンを選んでみてください。
関連記事:【高コスパ】Technics EAH-AZ40M2をレビュー!上位モデルAZ80・AZ60M2との比較も
関連記事:【1万円台でノイキャン搭載】SONY WF-C700Nを徹底レビュー!装着感や評価は?
関連記事:【騒音対策に】ノイズキャンセリングイヤホン23選!聴覚過敏にもおすすめ
【WF-1000XM4と比較】SONY WF-1000XM5のスペック・特徴
今回ご紹介するSONY「WF-1000XM5」のスペックを、前モデルの「WF-1000XM4」と比較しました。どちらを購入するか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
WF-1000XM5 | WF-1000XM4 | |
発売日 | 2023年9月1日 | 2021年6月25日 |
価格(税込) | 41,800円 | 36,300円 |
カラーバリエーション |
|
|
サイズ |
ケース:幅6.4×高さ4×奥行2.6cm |
ケース:幅6.8×高さ3.9×奥行2.9cm |
重量 |
約5.9g×2 |
約7.3g×2 |
イヤーピース |
SS・S・M・L |
S・M・L |
プロセッサー |
統合プロセッサーV2 |
統合プロセッサーV1 |
ドライバーユニット | 8.4mm(ダイナミックドライバーX) | 6mm |
ノイズキャンセリング |
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ノイズキャンセリングマイク4基搭載 |
充電方法 |
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充電時間 |
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電池持続時間(連続音声再生時間) |
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電池持続時間(連続通話時間) |
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通信方式 | Bluetooth標準規格Ver.5.3 | Bluetooth標準規格Ver.5.2 |
最大通信距離 | 10m | 10m |
使用周波数帯域 | 2.4GHz帯 | 2.4GHz帯 |
対応コーデック |
|
|
外音取り込み | ○ | ○ |
マルチポイント | ○ | ○ |
360 Reality Audio | ○ | ○ |
ヘッドトラッキング | ○ | × |
Auto Play | ○ | × |
防水性能 |
IPX4相当 |
IPX4相当 |
- 価格は5,500円高い
- イヤホン体積が約25%・ケース体積約15%の小型化
- 統合プロセッサーV2・8.4mmドライバー・マイク6基の搭載でノイキャン性能が約20%UP
- 充電時間の短縮と通話時のバッテリー持続時間を強化
- Bluetooth標準規格Ver.5.3対応で消費電力を節減
- ヘッドトラッキング・Auto Playといった便利機能を追加
- 外観の一部がマット仕様から光沢仕様へ
WF-1000XM5と前モデルWF-1000XM4の大きな違いは、ノイズキャンセリング性能が強化されている点です。環境に合わせてノイキャン性能をコントロールする統合プロセッサーによって、ノイズ除去性能が向上。騒がしい環境でも、雑音を気にせずに音楽を楽しめます。
また、イヤホン本体の体積が、前モデルに比べて約25%ダウンしました。ケース・本体ともにコンパクトになっているため、より快適に使用できます。
実際のライブを見ているかのような臨場感を味わえる「ヘッドトラッキング」や、スマホを触らずに自動で音楽再生してくれる「Auto Play」なども新たに搭載。よりリアルで快適な音楽体験ができますよ。
関連記事:【Sony WF-1000XM4を実写レビュー】1000XM3やAir Pods Proと比較して良かった点・悪かった点。
【実機で検証】SONY WF-1000XM5を徹底レビュー
SONY WF-1000XM5のセット内容
- イヤホン本体
- イヤーピース(SS・S・M・L)
- 充電ケース
- USB Type-Cケーブル
- 保証書兼取扱説明書
SONY WF-1000XM5のパッケージは、プラスチックフリーで環境に配慮されたシンプルデザイン。開封時はMサイズのイヤーチップが装着されています。
イヤーピースは前モデルで3種類でしたが、WF-1000XM5ではSSサイズが加わり4サイズに。選択肢が増え、耳が小さい方も純正チップを使いやすくなりました。
また、イヤーピースのポリウレタンフォーム部分が薄くなったのもポイント。耳にはめた際に圧迫感を低減してくれて、優しい付け心地になっています。長時間イヤホンを装着する場合も、耳が痛くなったり疲れたりしづらいですよ。
サイズ:約15%の小型化で角がなくなり携帯性UP
WF-1000XM5のケースサイズは幅64.6×高さ40×奥行26.5mmで、前モデルの体積から約15%コンパクトに。ややざらつきのあるマットな質感で、高級感があります。
AirPodsPro2と比べると厚みは数ミリ大きいですが、あまり変わらないサイズ感でした。前モデルからは、約3mmの薄型化に成功しています。
ケースは丸みのあるフォルムでポケットに入れても持ち歩きやすいですが、若干表面が傷つきやすいのが気になりました。
イヤホン本体も、前モデルより約25%小型化しています。AirPodsPro2と比べてもかなりコンパクトで、耳から飛び出す部分が少ないです。つけっぱなしで行動していても邪魔にならず、快適な装着性でした。
重量:ケース・イヤホンどちらも軽くなり疲労感も低減
本体を含むケースの重さは48gでした。前モデルは全体で約55g、AirPodsPro2が約61gだったので、約13%軽くなっています。
イヤホン本体の重さは約12gで、公式サイトに記載されている片耳約5.9gと相違ありませんでした。前モデルが約7.3gだったので、1.5gほど軽量になっています。
イヤホンひとつあたりの軽さがかなり進化しているため、WF-1000XM5は長時間つけていても疲労感を感じづらかったです。
デザイン:光沢のあるシームレスデザイン!しかし取り出しづらさも
WF-1000XM5はドーム部分にマット素材、エッジ部分に光沢素材を組み合わせたデザインになっています。前モデルとは違ったデザインで見た目はおしゃれですが、エッジがツルツルしているためケースから取り出す際に若干滑りやすく感じました。
慣れればそこまで不便さは感じませんが、イヤホンの取り出しはこまめに行う作業のため、人によっては気になるかもしれません。
今回検証したブラックでは、金属マイク部分が黒に映えるピンクゴールドのような色合いになっておりラグジュアリーさを感じました。カラーバリエーションは前モデルと変わらずブラックとプラチナシルバーの2種類で、どちらも男女問わず使いやすいデザインです。
装着感:収まりがよく優しい付け心地!最適なイヤーピースが分かるテストも
カナル型のイヤホンだと長時間装着していると耳が痛くなるものも多いですが、WF-1000XM5は優しい付け心地で疲れにくかったです。前モデルから約25%小型化され重量も軽くなっているため、耳が小さめの方でも収まりがいいです。
また、装着部分は耳の内側にフィットするよう作られており、安定性もGOOD。オフィスへの通勤や普段使い、ランニングなど激しい運動で使用しても安定感は高そうです。
ノイズキャンセリング:前モデル比約20%のノイズ低減!圧倒的な没入感
SONY最新鋭の技術を取り入れたWF-1000XM5のノイキャン性能は、WF-1000XM4より低音〜中音域のノイズに強くなり約20%のノイズ低減を実現!つけた瞬間に雑音が消える強めのノイキャンで、AirPodsPro2よりも遮断性が強いです。圧倒的な没入感で、音楽や動画を楽しめました。
大きく変わったのは、「統合プロセッサーV2」が搭載された点。前モデルの統合プロセッサーV1から進化し、電車内・街の雑踏音・カフェ内の話し声など、環境音に合わせたノイキャン性能が向上しています。
加えて、ノイキャンマイクの数を増設し「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN2e」を取り入れたのも特徴です。複数のノイキャンマイクを正確に制御し、より高い精度のキャンセル信号を出せるようになりました。
特に乗り物の走行音が消えやすくなったので、通勤中や旅行中に音楽や動画を楽しみたい方におすすめですよ。
音質:8.4mm新ドライバーユニットで全音域でバランスがよく鮮明に
SONY WF-1000XM5は「8.4mmダイナミックドライバーX」搭載で、音質が向上。前モデルで6mmだったドライバーが大幅に大きくなっているため、全音域のバランスがよく音の鮮明さが増しています。
WF-1000XM4よりもこもった感じが少なくなり、常にステレオ感・立体感のある音でコンテンツの世界に没頭できました。ジャンルを問わず聞き取りやすい音質なので、音楽だけでなく映画も大迫力で楽しめますよ。特に重低音が気持ちよく聞こえる印象でした。
音質は専用アプリのイコライザーでも調整可能。デフォルトでもしっかり立体感がありますが、AmazonプライムやYouTubeなどで動画を見るときは「Bright」に設定するとより迫力のある音質になりましたよ。
LDAC対応スマホならハイレゾ音質を楽しめる
SONY WF-1000XM5は、ハイレゾ再生が可能。SONYが開発した音声圧縮コーデックである「LDAC」に対応したスマホを持っていれば、優れたハイレゾ音質を楽しめます。
実際に使用してみたところ、音の立体感が抜群で外音取り込み中でも音の世界に没頭できる感覚でした。
関連記事:最強はどれ?音楽サブスクサービスおすすめ13選!無料期間・料金・音質などを徹底比較
外音取り込み:レベル調整はできるが、AirPodsPro2の外音取り込みの方がきれい
音質やノイキャン性能は大満足でしたが、外音取り込みに関してはAirPodsPro2の方が聞きやすく感じました。アプリから外音取り込みのレベルの調整はできるものの、レベルをマックスの20にしても、音楽が強めで外音が聞き取りづらかったです。
通常の外音取り込みでイヤホン外の音が聞き取りづらい場合は、「ボイスフォーカス」をONにするのがおすすめ。
ボイスフォーカスとは、周囲の音を取り込みつつノイズを低減し、人の声やアナウンスのみを聞きやすくする機能です。この機能を使うと、通常の外音取り込みで感じた不快感が少なくなりました。
また、イヤホンをしたまま会話をする機会が多い方は、「スピーク・トゥ・チャット」もONにしておきましょう。音楽を聞いている最中に声を発すると、イヤホンが声の振動を検知して再生を一時停止、または消音してくれます。
その後、自動で外音取り込みモードに切り替わるので会話がしやすくなりますよ。
通話・マイク性能:ノイズがなく自然な音声で通話できる
SONY WF-1000XM5をオンラインミーディングで使用してみましたが、通話相手からは「ノイズなどがなく、とても自然に聞こえる!」と言われました。
騒音下でも自分の声を届けやすくする「高精度ボイスピックアップテクノロジー」によって、相手に聞き取りやすいマイク性能を実現しています。また、話す側としても自分の声がこもらずクリアに聞き取れました。
会話していてストレスが少なかったので、長時間のミーティングにも使いやすそうです。マイク部分には風切り音対策がされており、屋外でも通話しやすいよう工夫されています。
実際の音声は以下から確認してみてください。
連続再生時間:通話時の持続時間がやや向上
WF-1000XM5は、前モデルより通話中の電池持続時間がNCオンで30分・NCオフで1時間伸びています。小型化に成功しつつ使用時間が伸びているのは、仕事で長時間通話をする機会の多い方に嬉しいポイントですね。
音楽再生時の連続再生時間は前モデルから変わらず、NCオン最大8時間・NCオフ最大12時間です。NCオフの状態で実際に1日使用してみましたが、約12時間弱の使用で片方の電池が切れて、公式記載のスペック通りでした。
充電:ワイヤレス充電・お裾分け充電が便利!急速充電もスペック通り
WF-1000XM5は、ワイヤレス充電に対応しています。置くだけで簡単に充電できるので、煩わしいコード類の扱いが楽に。ハイエンドワイヤレスイヤホンなら、欠かせない機能ですよね。
前モデルで便利だった、お裾分け充電も可能。Xperiaのスマホからワイヤレス充電ができて、緊急時に役立ちます。
WF-1000XM5は、3分間の充電で1時間の使用が可能なクイック充電にも対応。実際に検証してみましたが、3分間の充電で約55分間使用できました。ほぼスペック通りの使用時間で、慌ただしい出勤前にも活用できそうです。
またイヤホンの充電がない状態でケースに入れたところ、1時間で約100%まで充電されました。そのときのケースの残量は53%なので、ケース充電のみで2回転できる計算です。
マルチポイント:切り替えスムーズで設定も簡単!
2台同時接続可能なマルチポイントは、切り替えがスムーズで設定も簡単でした。今回はスマホ(iPhone14)メインでノートパソコン(MacBookAir)を繋いで検証。
スマホ使用中にパソコンでYouTubeを再生すると、瞬時に接続が切り替わりました。これなら、PCでのオンライン会議中もスマホの着信にすぐに対応できそうです。
途中でMacBookの接続を解除してXperiaを接続してみると、こちらもスムーズに接続できました。もう一度接続を戻そうした際に「接続できません」とエラーが出ることがありましたが、イヤホンをケースに戻すと解決しました。
マルチポイントでの機器の接続や切り替えは、アプリから手動でも行えます。登録したデバイスをタップするだけで操作は簡単。デバイスの固定も可能なため、仕事で複数台のデバイスを使う方はぜひ活用してみてください。
耳の形を測定する個人最適化機能でよりリアルな臨場感を楽しめる
SONY WF-1000XM5は360°Reality Audio認定モデルで、全方位から音が降り注ぐ臨場感を体験できます。アプリの「聴感特性データの作成」から耳の形を撮影し、独自開発の推定アルゴリズムを使った特性を判定。音の広がりや奥行き感をリアルに再現した立体音響を楽しめますよ。
聴感特性の解析は、アプリから行ってください。耳の形を撮影するだけで、簡単に解析できますよ。
また、WF-1000XM5では、ヘッドトラッキングによる臨場感あるサウンド体験も可能。頭の向きに合わせて音の方向が変わるシステムで、まるでライブ会場にいるようなリアルな音響を感じられます。ライブ映像はもちろん、映画やYouTube視聴時にもおすすめの機能ですよ。
ユーザーの行動に合わせてスマホ操作なしで自動再生する「Auto Play」対応
SONY WF-1000XM5は、ユーザーの行動に合わせて操作なしで音楽を再生する「Auto Play」にも対応しています。ヘッドホンを装着する・通話終了時・歩き出したときといった行動を自動で検知し、スマホを操作しなくてもシームレスに音楽を楽しめる機能です。
行動に合わせた自動音楽再生は画期的ですが、予想していないときに音楽が流れるとびっくりしそう。現在対応しているのはベータ版なので、今後のアップデートでより使いやすくなることに期待です。
イヤホンを外すだけで音楽が止まる「装着検出機能」が便利
音楽再生中にイヤホンを外すと、自動で音楽が停止する「装着検出機能」も便利でした。実際に検証したところイヤホンを外すとすぐに音楽再生が止まったので、急な電話の対応や話しかけられてイヤホンを外す際に活躍しそうです。
イヤホンを外した際にはタッチセンサーが一時的に無効になるため、誤操作の心配もありません。再度装着すれば音楽が再生され、外したまま15分ほど経過すると電源がOFFになります。
アプリ:設定は手順が分かりやすくスムーズ!
WF-1000XM5では、専用アプリ「Headphones Connect」を使ってさまざまな機能を調整できます。アプリを使うにはSONYアカウントが必要なので、持っていない人は公式サイトから登録を行いましょう。すでに作ってある人ならスムーズに開始できます。
アプリをインストールしたら、イヤホンのペアリングとセットアップを行います。画面に指示が出るので、操作に迷うことはありませんでした。
初心者に嬉しいチュートリアルもあり
初めてアプリを操作する方は、画面右上の三点リーダーをタップして「チュートリアル」を確認するのがおすすめ。イヤーピースの選択やイヤホンの操作方法が分かりますよ。
視認性GOOD!音量調整や音質のアレンジも簡単
アプリは視認性が高く、どのデバイスを接続しているかやイヤホンの状態が一目で分かるのがGOOD。ステータス画面では、再生中のコンテンツの操作や音量調整も行えます。
- アダプティブサウンドコントロール
- 接続中の機器
- 視聴中のタイトル
- ノイキャンなどのON/OFF
- スピークトゥチャット
- イコライザー
- 360Reality Audio
- Bluetooth接続品質 など
サウンドのページでは、ノイズキャンセリング・外音取り込みのON/OFFや調整を行えます。イコライザーや立体音響についてもこのページから設定可能です。
イコライザーはカスタム設定以外に9つのプリセットがあり、コンテンツに合わせて選択すれば楽しみ方の幅が広がりますよ。
システム画面からはイヤホンの詳細設定を行えます。装着検出機能やタップによる動作の設定をしておけば、使い勝手をカスタマイズできます。
たまに表示されるお知らせが邪魔に感じることも
また、アプリの特徴として起動した際にSONYからのお知らせ画面が表示されます。毎回ではないですが数回に一度表示されるため、閉じるボタンを押すのが面倒に感じることがありました。アプリ自体は便利だっただけに、やや気になるポイントです。
Fast Pair接続なら「デバイスを探す」機能が使える
AndroidのFast Pair接続を利用している場合は、Googleの「デバイスを探す」機能を使えます。「デバイスを探す」は、万が一イヤホンを紛失してしまった際に、自分のイヤホンがどこにあるかマップに表示してくれる機能のこと。
小型化が進んでいるワイヤレスイヤホンは紛失の心配も大きいので、捜索しやすいのは嬉しいですね。
SONY WF-1000XM5の口コミ・評判
Picky’s編集部によるレビューをまとめてきましたが、ここからはSONY WF-1000XM5を実際に購入した人の口コミをご紹介。いい口コミだけでなく残念な口コミもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
WF-1000XM5のいい口コミ
- 電車内のノイズが大幅に軽減された
- マイク・通話音声の性能がよく仕事で使いやすい
- 小さい音量でも音がしっかり聞こえる
- 設定が細かくできて自分好みのデバイスにカスタマイズできる
WF-1000XM5のいい口コミで多かったのは、やはりノイキャン性能に関するコメント。中でも、電車内・話し声のノイズが軽減されたとの声が目立ちました。マイクの性能の向上や便利機能の追加もあり、通勤・通学のみならず幅広いシーンで活躍してくれそうです。
WF-1000XM5の悪い口コミ
- 音がプツっと途切れることがある
- マルチポイント接続で意図せず再生がストップする
- 取り出す際に滑って落としやすい
WF-1000XM5の悪い口コミで気になったのは、音切れに関するものです。特に屋外で音がプツッと切れる現象が起きやすいといった声がいくつか見られました。音質モードを「接続優先」に変更することで改善されるとの情報も見られたので、音切れする際は試してみてください。
また、マルチポイントがスムーズな分、意図しないタイミングで再生がストップすることもあるようです。気になる人は、アプリの設定から接続機器の固定を行なっておきましょう。
【Technics EAH-AZ80・AirPodsPro(第2世代)】人気のノイズキャンセリングワイヤレスイヤホンと比較
ここからは、人気のノイズキャンセリングワイヤレスイヤホン「Technics EAH-AZ80」「AirPodsPro(第2世代)」について解説しながら機能を比較。WF-1000XM5にない機能も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
マルチポイント3台同時接続可能!総合力の「Technics EAH-AZ80」
価格(税込) | 36,630円 |
カラーバリエーション |
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サイズ |
本体:幅69×高さ36×奥行29mm |
重量 |
本体:7g×2 ケース:約50g |
ドライバーユニット | 10mmアルミニウム振動板 |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.3 |
連続音声再生時間(NCオン時) |
本体:7時間 ケース:24時間 |
連続通話時間 | 4.5時間 |
充電方法 |
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対応コーデック |
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マルチポイント | ○(同時3台接続可能) |
外音取り込み | ○ |
防水性能 | IPX4 |
2023年6月に発売されたTechnics EAH-AZ80は、総合力で高く評価されているワイヤレスイヤホンです。前作に比べて音質・ノイキャン性能・外音取り込み・操作性が総合的にUPしており、マルチポイントの同時3台接続が可能になるなど機能面も充実。
WF-1000XM5よりも大型の10mmドライバーを採用しており、音の解像度が高いと高評価。機械的でないサウンド感が好みの方や、機能性重視の方におすすめです。
ただし、本体はWF-1000XM5よりも重いため、長時間使用する場合はやや疲れやすく感じることがあるかもしれません。
Appleユーザーなら「AirPodsPro(第2世代)」
価格(税込) | 37,300円 |
カラーバリエーション | ホワイトのみ |
サイズ |
本体:幅30.9×高さ21.8×奥行40mm ケース:幅60.6×高さ45.2×奥行21.7mm |
重量 |
本体:5.3g×2 ケース:50.8g |
ドライバーユニット |
Apple専用高偏位ドライバー |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.3 |
連続音声再生時間 |
イヤホン:最大6時間 ケース:最大30時間 |
連続通話時間 | – |
充電方法 |
|
対応コーデック |
|
マルチポイント | ○(Appleデバイスのみ) |
外音取り込み | ○ |
防水性能 | IPX4 |
スマホやPCをApple製品で揃えている方には、「AirPodsPro2」がおすすめ。Appleデバイスとのマルチポイントに加えて、Apple Watch用充電器での充電が可能になったりと、Appleユーザーには嬉しい機能が揃っています。
ノイズキャンセリング機能の評価が高いですが、WF-1000XM5の方が性能は上に感じました。対応コーデックが少ないこともあり、音質重視で選ぶならWF-1000XM5をおすすめします。
本体やケースの重量はWF-1000XM5よりも軽量なため、使い勝手は抜群です。移動の多い人や、気軽に音楽・動画を楽しみたい人に向いていますよ。
関連記事:【実機レビュー】AirPods Pro2は本当にノイキャンが2倍に?旧型と比較検証してみた
SONY WF-1000XM5と一緒に買うと便利なもの
SONY WF-1000XM5を購入しようと考えている方におすすめの、一緒に揃えると便利なアイテムをご紹介します。気になるアイテムがあったら、ぜひチェックしてみてくださいね。
キズや汚れから守る「ケース・カバー」
SONY WF-1000XM5のケースはマットな質感でやや傷つきやすいため、専用のケースやカバーを揃えるのがおすすめ。キズや汚れから守ってくれるだけでなく、落とした際の衝撃にも強くなり、壊れにくくなります。
カラビナ付きの製品もあり、バッグやキーホルダーに付けて無くしづらくなるのもメリットですよ。
装着性をUPする「イヤーピース」
付属のイヤーピースがしっくりこない方は、純正外のイヤーピースも検討してみましょう。医療用シリコンを用いた肌に優しいものや、柔らかい低反発素材を使ったものがおすすめです。
SONYのWF-1000XM5は、本体ノズルにフィルターが付いていないため、耳垢などの侵入を防ぐフィルター付きを選ぶと故障や音質低下のリスクを減らせます。
SONY WF-1000XM5のよくある質問
最後に、SONY WF-1000XM5のよくある質問をまとめました。
SONY WF-1000XM5はどこで買うのがおすすめですか?
SONY WF-1000XM5の保証は何年ですか?延長保証を受けられますか?
SONY WF-1000XM5のイメージを動画でチェック!
SONY WF-1000XM5レビューまとめ
- SONY WF-1000XM5はノイキャン性能を高めたハイエンドワイヤレスイヤホン
- 8.6mmダイナミックドライバーXで音質がよりクリアに!重低音も強化されている
- マイク品質も上がり快適に通話できる
- 高スペックながら小型・軽量で装着性もUP
- マルチポイント・装着検出・Auto Playなど機能面も充実
今回は、SONY待望の新作ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」をご紹介しました。事前リーク情報や公式発表にもあったように高いノイキャン性能で、圧倒的な没入感を味わいたい方におすすめ。
音質・通話性能なども向上しているため、さまざまなジャンルの音楽を聴く方や、仕事で通話をすることが多い方にも向いていますよ。ぜひSONY WF-1000XM5を購入して、最新鋭の技術を体感してみてください。
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