キヤノンEOS Kissシリーズ、長く初心者向け一眼カメラとして愛されてきているシリーズです。
この度EOS Kissシリーズから「本当に初心者向け一眼レフか?」と思わせるような一眼レフが発表されました。
その名もEOS Kiss X10i。
この記事ではEOS Kiss X10iについて性能や価格、オススメの場面まで徹底的に解説していきたいと思います。
目次
EOS Kiss X10iとは
センサーサイズはAPS-Cで有効画素数は2410万画素の高画素数。映像エンジンは最新のDIGIC8を搭載。静止画撮影では連続撮影枚数が最高約7.5コマ/秒の高性能。AF測距点数は45点オールクロス、AFエリア分割数は最大143となり追従性が向上とAF性能にも自信のある機種となっている。動画撮影にも強くなり、4K24p撮影も可能になっている。エントリー向け機種としては初めてAF ONボタンとサブ電子ダイヤルを搭載し、初心者だけでなくミドル以上のユーザにも親しみやすい機種設計となっている。ディスプレイはバリアングル。
一言で要約すると性能が強化されたファミリー・初心者向け一眼レフです。
EOS Kiss X10iってどんな立ち位置?
EOS Kissシリーズはキヤノンから出ている大人気シリーズでです。初心者に優しい操作性と手に入れやすい価格設定で今日からカメラを始めるカメラビギナーをはじめとした多くの方に選ばれ続けているシリーズです。EOS Kissシリーズには定番シリーズのKiss X、定番シリーズの上位機種としてX i、ミラーレス一眼のKiss Mの3ラインがあります。
今回のEOS Kiss X10iは前作EOS Kiss X10の上位機種として登場しています。前作にはEOS Kiss X10、同ラインにはEOS Kiss X9iと出ておりどれも大人気商品となっています。
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EOS Kiss X10iの基本性能
発売日 | 2020年4月下旬予定 |
有効画素数 | 2410万画素 |
常用ISO感度 | 100〜25600 |
映像エンジン | DIGIC 8 |
イメージセンサー | APS-Cサイズ 裏面照射型CMOSセンサー |
AF測距点 | 45点(オールクロスセンサー) |
連続撮影速度 | 最大約7コマ/秒 (ファインダー使用時) |
動画撮影 | 4K 25p / FullHD 60p / HD 60p (どれも最大) |
外形寸法 | 131.0(幅)×102.6(高さ)×76.2(奥行) |
質量 | 471g(本体のみ) |
連続撮影速度秒7コマやオールクロス45点AFセンサーなどエントリー向け一眼レフとは思えない高性能ぶりのEOS Kiss X10i。
注目すべき性能について細かく解説していきます。
AF性能の向上
AF(オートフォーカス)の性能を決める上で最も大きな要因となるのが測距点の数です。
測距点は「フォーカスポイント」とも呼ばれていて、AFでピントを合わせるときにピントを合わせることができるポイントのことを言います。
測距点以外ではピントを認識することができないのでピントを合わせることができません。
つまり測距点は多ければ多いほどフォーカスエリア、ピントが合わせられる範囲が広いです。
その測距点は下位機種のEOS Kiis X10では9点と少なかったものが、上位機種となるEOS Kiis X10iでは45点と大幅に増強されています。
測距点の中にもAFセンサーによって三種類に分けられていて、それぞれラインセンサー、クロスセンサー、デュアルクロスセンサーと呼ばれています。これは一つの測距点にAFセンサーをどう配置するかという話で、ラインセンサー<クロスセンサー<デュアルクロスセンサーの順にピントが合いやすくなっています。
このEOS Kiss X10iではすべての測距点がクロスセンサーになっていて速い被写体にもピントが合わせられるようになっています。
また、顔検出AFにも対応しており粘り強いAF追尾を実現しています。
AF ONボタンの採用
カメラビギナーにはあまり馴染みのないAF ONボタン。中級機以上では親指AFとしてあてられるボタンです。
このボタンを撮影前に被写体を捉えながら押すだけで被写体が動いても、カメラのAF機能で自動的に被写体を追い続けてくれるという機能です。
AF ONボタンでフォーカスを合わせておけばシャッターを押すタイミングに集中できるので貴重なシャッターチャンスを逃すことなく撮影することができます。
秒7コマの高速連写性能
走り回る子どもや、早く動く動物など撮りにくい被写体には連写撮影が便利です。
撮りたい瞬間にシャッターを押し続けて連写をしておけば撮影後にベストショットを後から探すことができます。
EOS Kiss X10iではファインダー撮影時に約7.0コマ/秒の連続撮影ができ、狙った瞬間を逃しません。
動画性能
動画撮影では最大4Kでの撮影に対応しています。
多く使われているフルHD画質(1920×1080)の4倍の情報量がありとても精細な動画を撮ることができます。
最近流行りの4Kムービー。高画質で記録でき、楽しかった思い出を美しい映像で撮れるのは魅力ですね。しかし、4Kともなってくるとデータ量は莫大になるわけです。動画を再生するPCも高性能なものでないと追いつかないどころかコピーもままならないみたいな… まだ一般のご家庭はフルHDで十分高画質な時代です。筆者宅を含め…
EOS Kiss X10iの作例
ずらっと性能を解説してきた本機ですが、どんな写真を撮れるのか気になっている方も多いでしょう。
EOS Kiss X10iではこんな写真を撮るこができます。
山や手前の木々など細かいディテールも丁寧に描写することができます。
高いAF性能と秒7コマの連写性能で素早いスポーツの場面でも決定的な瞬間を逃すことがありません。
瞳AFを採用することで暗い場面でもしっかりと瞳にピントを合わせることができます。
三作の作例を見ましたが、言われなければエントリー機だと気づかないほどの画質の良さです。
EOS Kiss X10iの発売日はいつ?
このカメラ、早く手に入れたいところですが詳しい発売日は発表されていません。
EOS Kiss X10i ボディー | 4月下旬発売予定 |
EOS Kiss X10i ダブルズームキット | 4月下旬発売予定 |
EOS Kiss X10iにはボディのみとズームレンズ2本がセットになった2タイプがあるのですが、両者とも4月下旬発売予定となっています。同時に発売されると見て良さそうですね。
EOS Kiss X10iの価格は?
気になる価格ですが、各ショップで既に予約発売が始まっています。
キヤノンオンラインショップでの価格(2020/03/09現在)は以下のとおりです。
EOS Kiss X10i ボディー | 税込115,500円 |
EOS Kiss X10i ダブルズームキット | 税込159,500円 |
EOS Kiss X10iはどんな人におすすめ?
「初めての一眼レフ」というに
「一眼レフをはじめたいけど何を買えばいいのかわからない」という方におすすめできるのがこのEOS Kiss Xシリーズです。
初めて一眼レフを触る方にもわかりやすく撮影モードの解説があるなどはじめの一歩としてふさわしいカメラだと思います。
子育て中のファミリーや部活動のマネージャーに
EOS Kiss X10iの目玉はなんと言っても大幅に強化されたAF性能。
このAF性能があれば素早く動くお子さんや、元気に走る運動会、輝く選手たちの試合風景、失敗のできない瞬間も収めることができます。
また常用感度最大ISO25600の高感度と2410万画素の高画素数でピアノの発表会など暗いところの撮影をすることもできます。
まとめ:ミドルクラスのようなエントリークラス一眼レフ
近年のミラーレスカメラブームにも負けず登場してきたエントリー向け一眼レフカメラ。前作のEOS Kiss X10で心許無かったAF測距点数も45点オールクロスと丁寧にカバーしてきました。
最大連続撮影枚数も約7コマ/秒と
ミドル機に負けない性能です。ハイアマチュアも唸る納得の性能を提げて出てきた本機EOS Kiss X10i、とてもコストパフォーマンスに優れていて初心者からサブ機が欲しい中級者まで幅広く愛される機種となるでしょう。
EOS Kiss10を買おうか迷っている、どんなカメラか試してみたいという方はぜひ一度レンタルで試してみてはいかがでしょうか?
Rentryでは前機種のEOS Kiss X10やEOS Kiss X9iをレンタルできます。
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