VPNを利用する理由は、「プライバシーとセキュリティの保護」と「国やサービスごとのアクセス制限を回避」するためだと思います。
韓国の公共Wi-Fiは広範囲に利用可能ですが、これらのネットワークはセキュリティが脆弱な場合があります。VPNを使用することで、インターネット接続が暗号化され、個人情報や重要なデータが第三者によって盗まれるリスクを軽減できます。特に仕事で韓国を訪れる場合などには、VPNを使用することで、会社のデータや通信情報を保護することができます。
またアクセス制限の解除についてですが、韓国から日本のサイトにアクセスすることが出来ない場合や、日本から韓国のコンテンツを見ることが出来ない場合など、両方のケースがありますが、VPNを利用することで国を越えて自分の好きな国のコンテンツにアクセスできるようになります。
韓国から日本のサイトを見るためには、VPNのサーバーが日本にある必要がありますし、日本から韓国の動画サービスを見たい場合は、韓国にサーバーがあることが大事です。
今回紹介する3つのVPNは、しっかりしたプライバシー保護機能がある上で、韓国と日本の両方にサーバーがありますので、どちらのケースでも安心して利用出来るおすすめVPNサービスとなっています。
- プライバシー保護の面から見て安心できるか。技術的な面と信頼できる運営元かどうか。
- 韓国にサーバーがあるか、日本にサーバーがあるか。サーバー数は多いほど良い。
- 接続スピードがはやいかどうか。
- 料金。コスパが良いか。旅行向けの短期間のプランがあるとなお良い。
韓国でおすすめのVPN3選
ExpressVPN
ExpressVPNは海外の大手メディアForbesやCnetのレビューテストにおいても1位を獲得している世界的に人気のVPNサービスで、アジア圏にもサーバーが数多くあり実際に韓国にもサーバーがあります。
速度・セキュリティの強固さに加えて、アプリのUIが使いやすく、スマホで利用したい方にもおすすめしたいVPNです。全てのプランにおいてパスワードマネージャー・トラッカーブロック・広告ブロックが利用可能です。
実際に編集部でExpressを使って韓国サーバー繋いだ状態でスピードテストをしてみましたが、速度減が20%以内と優秀な結果がでました。
月額料金が1000円近いため※、大手のVPNでも一番高いクラスになってしまいますが、性能的には最高レベルであり初心者にもアプリが使いやすい点でおすすめです。(サービス料金は$6.67~。1ドル150円で計算すると月額1000円~、1ドル130円で計算すると月額867円~)
すべてのプランに30日間の返金保証が付いているので、お試しでの利用がしやすくなっています。
MillenVPN
MillenVPNは50ヶ国以上に1,300台を超えるサーバーを持つ日本のVPNサービスで韓国のソウルにもサーバーがあります。
VPNは海外企業がほとんどですが、MillenVPNは日本企業なので、言語の壁がなく契約やサポートもスムーズです。Q&Aが日本語なので自分で事前に調べることも簡単なのは有難いです。公式サイトに日本のVOD対応表があるので、事前に韓国から日本のどのサービスに接続可能か知りたい人にもぴったりです。
料金については月額396円からと比較的割安な価格帯になっており、月額プランだけでなく7日間プランや15日プランといった韓国旅行の際に使いやすい料金体系がある点も高評価です。
NordVPN
NordVPNは世界中のVPNサービスの中でも1,2を争う大手であり、サーバーは世界中に6300台・日本にも130台以上、もちろん韓国にもサーバーを設置してます。性能面についても優れており、回線速度も速く海外コンテンツのブロック解除だけでなくプライバシー保護の面からもしっかりしたサービスとなっています。
すべてのプランに30日間の返金保証が付いており、一度に10台のデバイスまで保護可能で、月額料金は550円から利用することが出来ますので、コスパ面からも初心者が利用しやすい点も高評価のポイントです。
プランをアップグレードすることで、パスワード マネージャーや広告ブロッカーの機能を追加することもできます。
実際にVPNを使って韓国のサイトにアクセスする方法
今回はExpressVPNを実際に使って、日本から韓国のサイトにアクセスする方法を試してみました。
- ExpressVPNを使って韓国のサイトにアクセスする手順
- STEP.1ExpressVPNに登録
まず、ExpressVPNの公式サイトにアクセスし、プランを選んでサービスに登録します。アカウント登録に必要な情報はメールアドレスと支払い方法となります。
- STEP.2ExpressVPNをダウンロード
アカウント登録後、対応するデバイスにExpressVPNアプリをダウンロードしてインストールします。ExpressVPNはWindows、Mac、iOS、Androidなど、さまざまなプラットフォームに対応しています。
- STEP.2ExpressVPNアプリの設定アプリをインストールしたら、ExpressVPNのアカウントにログインします。ログインが完了すると、アプリのホーム画面が表示されます。
- STEP.3韓国のサーバーに接続
アプリのホーム画面で、サーバーの選択ボタンをクリックします(スマホの場合は地域が書かれているスマートロケーションボタン)。これにより、ExpressVPNのサーバーリストが表示されます。
リストの中から自分の接続したい国・地域のサーバーを選択します。ExpressVPNには世界中のサーバーがありますが、今回は韓国サーバーを選びます。接続ボタンをクリックして、接続が確立されるのを待ちます。※サーバーを都度選ばなくても画面中央の接続ボタンを押せば自動でサーバーに接続することもできます。
- STEP.4韓国のサイトにアクセス
韓国のサーバーに接続されると、IPアドレスが韓国のものに変更されます。なお、スマホでVPNを利用している時には鍵アイコンが表示されるようになります。この状態になればどこに居ても韓国からアクセスしているのと同じ扱いになります。
- STEP.5VPN接続の確認実際に韓国のサイトにアクセスできるかどうかを確認するため、例えば、地理的に制限されている韓国の動画配信サービスや、特定のニュースサイトなどにアクセスしてみてください。※画面は韓国版Netflix。登録画面に進めることが確認出来ました。この状態であればどの国にいても韓国のコンテンツにアクセスできるようになっています。
- STEP.6VPN接続の確認②ちなみに韓国サーバーに接続した状態で、日本からのアクセスしか許可していないサイトにいくとエラー表示になります。試しにNHKオンデマンドの申込ページにいくとエラーになります。
実際にVPNを使って韓国から日本のサイトにアクセスする方法
今度は逆に、韓国滞在中に日本のサイトにアクセスする方法になります。同じくExpressVPNを使っての説明となりますが、ダウンロード部分は省略してサーバー選択から説明します。
- ExpressVPNを使って日本のサイトにアクセスする手順
- STEP.1日本のサーバーに接続
アプリのホーム画面で、サーバーの選択ボタンをクリックします(スマホの場合は地域が書かれているスマートロケーションボタン)。これにより、ExpressVPNのサーバーリストが表示されます。
リストの中から日本エリアのサーバーを選択します。ExpressVPNには東京や横浜など、日本国内でも複数のサーバーオプションがあります。選択したサーバーに接続ボタンをクリックして、接続が確立されるのを待ちます。※サーバーを都度選ばなくても画面中央の接続ボタンを押せば自動でサーバーに接続することもできます。
- STEP.2日本のサイトにアクセス
日本のサーバーに接続されると、IPアドレスが日本国内のものに変更されます。なお、スマホでVPNを利用している時には鍵アイコンが表示されるようになります。この状態になれば海外に居ても日本国内からアクセスしているのと同じ扱いになります。
- STEP.3VPN接続の確認実際に日本のサイトにアクセスできるかどうかを確認するため、例えば、地理的に制限されている日本の動画配信サービス(NHKオンデマンド、FOD、Netflix Japan、Hulu Japanなど)や、特定の日本のニュースサイトなどにアクセスしてみてください。※画面はNHKオンデマンド。登録画面に進めることが確認出来ました。
FAQ:韓国でのVPN利用に関して
韓国でVPNを使うのは違法ですか?
韓国でVPN利用すること自体は違法ではありません。
VPNが禁止・違法とされる国もあり、北朝鮮、ロシア、オマーン、ベラルーシ、トルクメニスタンなどの国が挙げられます。また、中国とイランでは政府によって認可されたVPNのみ利用可能と厳しい制限があります。
無料のVPNは危険ですか?
結論としては、無料のVPNサービスは危険が多いためあまりおすすめ出来ません。
無料VPNはセキュリティ上の脆弱性を抱えている場合が多く、せっかくVPNを使っているにも関わらず、プライバシー保護や安全性が確保されない場合があります。
また無料VPNの中には、ユーザーの閲覧データを収集して第三者に販売することで収益を上げており、これはプライバシーを保護するというVPNを使用する目的とは完全に逆の結果となっています。
最悪のケースとして、悪質な運営業者だった場合、データを盗まるだけでなくマルウェアを配布されたりする可能性もあります。
VPNを使って韓国のライブチケットを取れますか?
VPNを利用して海外のチケットを購入することやチケッティングを行うこと自体は可能です。
ただし注意点として、購入時にはその国の住所やマイナンバーに相当する認識番号が必要な場合もありますし、チケットを売買するサービスにおいて、国外からのアクセスを禁止していないかどうかは別途サービス毎にチェックする必要があります。
また韓国の大手チケットサイトなどでは、海外からの購入者用にグローバルページを別途設けているケースも増えています。