音に立体感がある・とにかく装着感が軽いなど、高評価の口コミが多い「BlackShark V2」。人気メーカーRazerからeスポーツ向けに開発されたゲーミングヘッドセットですが、「本当にいいの?」と気になっている人は多いですよね。
そこで今回は、Picky’s編集部スタッフがBlackShark V2を実際に使って、今流行のFPSゲーム「Apex Legends」をプレイしてみました!実際に使ったからこそ分かった音質や装着感の感想を本音でレビューします。
結論を言ってしまうと、BlackShark V2はゲーマーなら買って損なしのおすすめ商品です!
目次
Razer BlackShark V2のレビュー結果
世界中のゲーマーに人気のゲーミングデバイスメーカー「Razer(レイザー)」。そのRazerから、eスポーツ向けゲーミングヘッドセットとして発売されたのが、「BlackShark V2」です。
それでは早速、Picky’s編集部の検証結果の総評をチェックしてみましょう。
Razer BlackShark V2の総評
今回は、音質・装着感・デザインといった8つの視点から、商品を検証しました。
デザイン | ◎ |
装着感 | ◎ |
音質 | ◯ |
ゲームのやりやすさ | ◎ |
遮音性・音漏れしにくさ | ◎ |
マイクの音質 | ◎ |
使いやすさ | ◎ |
Synapseの使い勝手 | ◯ |
- 広がりのあるクリアサウンド
- 男女問わずにフィットするちょうどいいサイズ感
- 本体が軽い&蒸れないので、長時間つけても快適
- ゲーム音の方向感覚が分かりやすい
- 付属のサウンドカードとPCで音質をカスタマイズできる
Razer BlackShark V2がおすすめな人とは?
総評を基に、BlackShark V2がどんな人におすすめなのかをまとめました。
- FPSのゲームをもっと上達したい人
- 迫力の重低音よりも音の定位性や聞き取りやすさ重視する人
- 軽くて疲れにくいヘッドセットが欲しい人
Razer BlackShark V2の特長
周波数特性 | 12Hz~28KHz |
ドライバーユニット | TriForceチタン50mmドライバー |
接続方法 | 有線(3.5mm端子) |
ケーブル | スピードフレックスケーブル 1.8m |
イヤーパッド | メモリーフォームクッション/布生地 |
マイク | あり(取り外し可能) |
USBサウンドカード | あり |
重量 | 262g |
BlackShark V2は、eスポーツ向けの決定版モデルとしてRazerが開発した商品です。そのコンセプト通り、音質・デザイン・装着感ともに、一切妥協のないプロゲーマー仕様のスぺックに仕上がっています。
立体感のあるサラウンドサウンドを楽しめる
BlackShark V2は、疑似的に立体音響を作るサラウンドシステム「THX Spatial Audio」を搭載しているのが特徴。付属のUSBサウンドカードを使用することで、立体感がアップした「THX競技モード」「THX環境モード」を楽しめます。
「THX 環境モード」はリアルな没入感が楽しるモードです。一方「THX 競技モード」は空間認識を高めて対戦を有利に運べます。好みに合わせて音のモードを選べる楽しさがありますね。
さらに、専用ソフト「Razer Synapse」を使えば、低音の強弱や明瞭感、サウンドモードなどを自由に設定できます。ゲームのジャンルや好みに応じて、オリジナルの音質を見つけられますよ。
PC/PS5/PS4/Nintendo Switchなどの幅広い機器で使える
BlackShark V2は、3.5mm端子による有線接続を採用。パソコンはもちろん、PS4・PS5・Xbox・Nintendo Switchといった幅広いデバイスに接続できます。イヤホンジャックがある機種ならスマホやタブレットでも使えて、普段使いにも便利ですよ。
プロゲーマー向けに仕上げた快適な装着感
BlackShark V2は、本体重量が262gと非常に軽量です。イヤーパッドの中素材にはメモリーフォームイヤークッションを採用しており、締め付け過ぎない絶妙な密着感を実現しています。
耳に触れる外生地には通気性のいい布生地を使っているので、蒸れや熱籠りの心配なし。また、耳をすっぽりと覆うオーバーイヤー型のイヤーパッドが、周囲の環境音を効果的にカットしてくれます。
【実機で検証】Razer BlackShark V2
検証結果:パソコンゲーマーにおすすめ!コスパ最強ゲーミングヘッド
まず初めに総合的に評価すると、BlackShark V2はゲーマー大満足の高コスパ商品です!中音寄りの音質は、とにかくゲームサウンドとの相性抜群。さらに、付属のサウンドカードでイコライザー設定ができ、音楽・映画・ゲームといった幅広い用途で使える万能さを備えています。
マットな質感とかっこいいデザインが魅力的
BlackShark V2を手にしてまず目を惹くのが、「これぞRazer」と言わんばかりのスタイリッシュなデザイン。全体的にマットな質感で、外観・手触りともに高級感たっぷりです。ロゴとサイズ調整用の紐だけにグリーンが採用されていて、ブラックカラーのいいアクセントになっています。
中音域・低音域が聞き取りやすいクリアサウンド
ゲームの足音・爆発音・ボイスチャットがクリア
BlackShark V2のサウンドバランスは「低音をやや強めた中音ベース」でした。中音域にあたるゲーム中の足音・爆発音・ボイスチャットの声が聞き取りやすい音質だと感じました。
中〜低音域が優秀!高音の不快感が少ない
低音・迫力重視のゲーミングヘッドセットが多い中で、BlackShark V2はどちらかというとフラットなサウンド。特定の音域が強調されていないためか、音の位置が掴みやすくなっています。高音域の主張がやや抑えめなので、銃声がキンキンと耳に刺さる不快感が少ないのも高ポイントです。
ゲームだけじゃない!PC向けUSBサウンドカード
付属のUSBサウンドカードと専用ソフト「Razer Synapse」を使って、イコライザー調整に挑戦。「ゲーム」「映画」「音楽」といったサウンドモードがもともと用意されているので、実際に初心者のスタッフでもスムーズに設定ができました。
ただしサウンドカードはPCのみ使用可能。PSやSwitchには使えないので注意しましょう。
ゲームでは複雑な銃撃戦でも状況を的確に把握できるので有利になる
「THXモード」を活用するとゲームをさらに有利にプレイできる
BlackShark Vは広い音場と中域が強めの特性が合わさって、ゲーム中の足音が聞こえやすかったです。方向感覚は「THXモード」と合わせると敵の状況をかなり掴めるので、複雑な状況でも有利にプレイできました。
後ろの位置は前よりも掴みづらいが臨場感あふれるプレイができる
気になった点を言うなら、後ろ側の方向感覚は前からの音より掴みづらいと感じた事。しかし細かい音までしっかり拾ってくれるので、空間認識を高められ臨場感あふれるプレイが楽しめました。
軽量&ちょうどいい側圧でつけ心地は抜群
BlackShark V2は軽量であることと、強すぎず弱すぎない程よい側圧が相まって、つけ心地が非常に軽いです。検証スタッフが数時間つけてみても、痛みや疲れを感じませんでした。ちなみに、ヘッドバンドとイヤーカップの付け根部分でサイズ調整ができるので、男女問わず幅広いユーザーが使えますよ。
通気性は抜群!長時間使用しても汗のベタベタ感なし
BlackShark V2は、イヤーパッドの外側にメッシュ素材のような布生地を採用。優れた通気性で蒸れ・熱こもりを抑えてくれるため、夏場や長時間の使用にも向いています。もし汗をかいてもレザーのように耳がベタベタせず、ゲームに集中できるのが嬉しいですよね。
遮音性はそこそこだけど、総合的には100点
音が鳴っていない状態でBlackShark V2をつけると、キーボードの打鍵音やパソコンの動作音が普通に聞こえます。ただ、ゲームのBGMなどが鳴れば、周囲の音はほとんど気になりません。通気性の良さと側圧の軽さを考えると、妥当な性能であると感じました。
Razer BlackShark V2で「Apex Legends」をやってみた
今回は、BlackShark V2を使用して人気FPSゲーム「Apex Legends」をプレイしてみました。BlackShark V2は、Apexのオーディオディレクターが使用を推奨したことでも知られています。ゲームの運営に認められたヘッドセットということで、実際の使用感が気になりますよね。
足音がしっかりと聞こえて、音の方向が掴みやすい
実際にBlackShark V2でApexをプレイすると、足音といったゲーム内の細かな音がしっかりと耳に届きます。Razer独自のサラウンド技術と中音ベースの音質が、ゲームサウンドにかなりマッチしています。特に、前方向からの音が掴みやすく、足音や回復音などで敵部隊の存在に気付くことができました。
マイク音質も◎ボイスチャットも快適に楽しめる
BlackShark V2のマイクの音声を実際に聞いてみると、「ぱ行」「さ行」といった破裂音が発生時に生じるノイズも混じることもなく、とてもクリアなサウンドでした。ちなみに、マイクは着脱可能で、いらないときは外して使えます。また、左側のイヤーカップに音量調整などのボタンがあり、プレイ中に簡単に操作ができますよ。
BlackShark V2のマイク音声はこちら
Razer BlackShark V2のメリット・デメリット
実際に商品を使用した感想を踏まえて、BlackShark V2のメリットとデメリットを簡潔にまとめました。
Razer BlackShark V2のメリット
- ゲーミングデバイスらしいスタイリッシュなデザイン
- ゲーム音&マイク音声ともに高音質!聞き取りやすいクリアサウンド
- USBサウンドカードで自由にサウンド設定ができる
- 軽量&メッシュ生地で長時間使用しても装着感抜群
Razer BlackShark V2のデメリット
- USBサウンドカードはPC利用のみで、PS4・PS5・Switchでは使えない
- マットな質感のイヤーカップは、触ると指紋が目立つ
Razer BlackShark V2とBlackShark V2 Xの違い
今回紹介した「BlackShark V2」と同時に発売されたのが、「BlackShark V2 X」です。「どんな違いがあるの?」「どっちを買えばいいの?」と迷う人のために、2つの機種の違いを解説します。
プロも納得の「BlackShark V2」
初めににざっくり紹介すると、「BlackShark V2」はプロ向けの上位モデル、「BlackShark V2 X」はライトユーザー向けのエントリーモデル的な存在です。価格はV2の方が6,000円程高くなっています。
V2とV2 Xは同じサイズのドライバーユニットを搭載しています。V2のみ振動板にチタンコーティングが施されていて、音の明瞭感をより向上しているのが特徴。ただ、決してV2 Xの音が悪い訳ではなく、同価格帯のヘッドセットの中では圧倒的な高音質と高く評価されています。
布製orレザー製?イヤーパッド生地に違いアリ
イヤーパッドの生地に、V2はメッシュのような布生地、V2 Xはレザー生地を採用しています。肌触りは好みによりますが、布生地のV2の方が振動が抜けやすく、音場が広く感じます。一方で、レザー生地のV2は音がこもりやすい反面、汚れやニオイがつきにくいというメリットがあります。
USBサウンドカードの付属しているのは「V2」のみ
BlackShark V2 Xには、USBサウンドカードを付属していません。イコライザー調整やマイク設定などを利用できないのは残念ですが、もともとサウンドカードはパソコンでしか使用できないため、PS4やPS5でゲームをプレイする人には問題ありません。
Razer BlackShark V2とBlackShark V2 Xのスペック比較表
BlackShark V2 | BlackShark V2 X | |
メーカー販売価格 | 13,980円 (税込) | 7,599円(税込) |
周波数特性 | 12Hz~28KHz | 12Hz~28KHz |
ドライバーユニット | TriForceチタン50mmドライバー | TriForce50mmドライバー |
接続方法 | 有線(3.5mm端子) | 有線(3.5mm端子) |
ケーブル | スピードフレックスケーブル 1.8m | ラバーケーブル 1.3m |
イヤーパッド | メモリーフォームクッション/布生地 | メモリーフォームクッション/レザー |
マイク | あり(取り外し可能) | あり(取り外し不可) |
USBサウンドカード | あり | なし |
重量 | 262g | 240g |
その他おすすめのゲーミングデバイス
「BlackShark V2もいいけど、ちょっと自分には合わないかも?」そう感じた人に向けて、その他のおすすめ商品を紹介します。
PS4/PS5で立体的なサウンドを楽しみたいなら「ASTRO Gaming A40TR」
周波数特性 | 20Hz~20KHz |
---|---|
ドライバーユニット | ダイナミックサウンドドライバー |
接続方法 | 有線(3.5mm端子) |
ケーブル | インラインミュートケーブル(2m) |
イヤーパッド | ノイズキャンセリングイヤークッション/レザー |
マイク | あり(取り外し不可・交換可能) |
USBサウンドカード | なし |
重量 | 369g |
PS4やPS5向けのゲーミングヘッドセットが欲しいなら、こちらの商品をチェック。臨場感抜群のサラウンドサウンドが、PS4などの家庭用ゲーム機でも楽しめるアイテムです。
専用ミックスアンプが付属しており、ゲームの音量やボイスチャットとのバランスなどを簡単に調整できます。PS5に接続する場合は、別売りの「ASTRO HDMIアダプター」が必要になるので注意。プロ仕様の本格サウンドを味わいたい人におすすめです。
関連記事:【最強】プロゲーマーも納得のおすすめゲーミングヘッドセットランキング10選
携帯性重視!イヤホン派には「Razer Hammerhead Duo Console」
周波数特性 | 20Hz~20KHz |
---|---|
ドライバーユニット | ハイブリッドデュアルドライバー |
接続方法 | 有線(3.5mm端子) |
ケーブル | ラバーケーブル(1.2m) |
イヤーピース | シリコン/カナル型 |
マイク | あり(取り外し不可) |
USBサウンドカード | なし |
重量 | 17g |
「通勤やお出かけ時に使えるものがいい」という人には、ゲーミングイヤホンという選択肢もおすすめ。コンパクトかつ軽量なので、ポケットやバッグに入れて気軽に持ち歩けます。
また、イヤホンとしては音の定位性に優れており、足音や銃声の位置が分かりやすいと評判です。ヘッドセットほど音場の広さはありませんが、FPSゲームも十分楽しめますよ。カナル型のイヤーピースが耳の穴にぴったりと密着することで、周囲の環境音をシャットアウトできるのも嬉しいですよね。
関連記事:【2021】FPSも有利に!ゲーミングイヤホン おすすめ 19選|ゲームや音楽でも使用できるハイパフォーマンスモデルも
Razer BlackShark V2よくある質問
BlackShark V2のイヤーパッドは交換できる?
Razer専用ソフト「Razer Synapse」はどこでダウンロードできる?
Razer BlackShark V2まとめ
- 音質・装着感・デザインの全てが文句なしのコスパ最強アイテム
- Apex Legendsなどのゲーム音と相性がいい中音メインのサウンド
- パソコンゲームで使用することで本領を発揮してくれる
今回は、多くのゲーマーが愛用する「BlackShark V2」のレビューを紹介しました。実際にBlackShark V2を使ってみると、大きな欠点が見当たらず、Razerの上位機種としての完成度の高さを感じました!皆さんもぜひBlackShark V2を購入して、快適なゲームプレイを楽しんでくださいね。