据え置き型のゲーム機で、Nintendo Switchよりも寿命が長いとされるPS4ですが、長年ゲームをプレイし続けると故障する可能性も。
本体を買い替えるのも1つの手段ですが、修理で安く済ませられるケースも多いです。本体のほかにも、コントローラーが故障したときは修理か買い替えどちらがいいのかなど、悩むポイントは多いですよね。
そこで、本記事ではPS4の修理方法から費用、修理受付をしてくれる専門店や修理時の注意点まで解説していきます。
初めてPS4を修理に出すという方は、ぜひ参考にしてください。
目次
PS4を修理に出す前に!自分でできる「故障診断」を行う
PS4に動作不良が発生したら、修理を依頼する前にSONY公式の故障診断を実施してみましょう。故障診断の質問に回答していくことで、動作不良の原因を特定でき、場合によっては修理へ出さずとも正常に動作できるケースがあります。
例えば、PS4本体の電源が入らない場合「電源コードを接続し直し、数分間待機後に再起動を行う」「セーフモードでデータベースを再構築する」など、対処法の案内を受けられます。もし、案内された方法で解決できれば、修理を依頼する必要はありません。
案内の方法で解決できなければ、最終的に故障診断番号が表示され、オンライン修理受付サービスから修理の依頼を行えます。PS4本体の調子が悪くても、まずは故障診断で動作不良を解消できないか、試してみましょう。
公式サポートで解決しない場合には、記事後半で紹介している専門店での修理を検討してみてください。
PS4故障時に修理をする2つの方法
PS4故障時の修理方法としては、主に下記2つが存在します。
- メーカーに依頼する
- 専門業者に依頼する
それぞれの特徴を見ていきましょう。
1年の保証期間があるメーカーに依頼する
PS4の新品を購入してから間もない方は、メーカーへ修理を依頼するのがおすすめです。
新品のPS4には1年間のメーカー保証が付いており、正常な利用範囲で発生した故障に関しては、無償で修理・交換などの対応を受けられます。落下・衝撃・圧力・水漏れといった外的要因による故障は、保証対象外となるため注意が必要です。
また、無料のメーカー保証とは別に、SONYは保証を2年間延長する「PlayStationⓇ延長保証サービス」も提供しています。
通常の保証制度、もしくは追加の保証オプションの期間内であれば、メーカーに修理を依頼しましょう。ただし、保証を受けるには、下記が記載された保証書・レシート・納品書などが必要です。
- 購入日
- 購入店舗名
- 製品名
「うっかり無くしてしまい、購入証明書や保証書なし」など、購入を証明できない場合はPS4の修理を無償で受けることはできず、正規の修理料金が発生するのでご注意ください。
専門業者に依頼する
PS4のメーカー保証が切れている場合は、専門業者へ修理を依頼することも検討してみましょう。通常、分解・改造されたPS4本体はメーカーの修理対象外ですが、専門業者によっては修理を請け負ってくれます。
ただし、専門業者へ修理を依頼した後のPS4では、メーカーの修理対象外となる可能性があります。メーカーの保証期間内である場合は、専門業者ではなく、メーカーへの修理依頼がおすすめです。
また、修理を依頼する専門業者の選定も重要なポイント。料金やアフターサービスが異なるのはもちろん、ゲーム専門修理業者・総合修理業者など、得意とする分野や技術力にも差があります。サービスを比較する際は、口コミ・評判もチェックしておきましょう。
ゲオやヤマダ電機など、家電量販店での故障修理は可能か
ゲオやヤマダ電機などのお馴染みのお店で故障時の修理対応は可能かどうかですが、修理自体は店舗で行えないことが多いです。ゲオの公式サイトでは、修理対応は行っていないことを言及しています。
しかし、保証期間内であれば同一・同等品と交換を行っているようです。今回紹介した情報はゲオについてですが、ヤマダ電機など他店舗でも保証期間内であれば何かしらの対応はあるはずなので、一度問い合わせて確認してみましょう。
Q.商品の修理はできますか
A. 弊社では、修理対応を承っておりません
弊社では、修理対応を承っておりません。保証期間内に故障した場合は、同一または同等品と交換いたしますので、お客様サポートセンターまでお問い合わせください。
引用:GEOサポート
PS4のメーカー修理費用はいくらかかる?
PS4の修理費用は一律で決まっておらず、症状ごとに料金が変動します。オンラインから修理を申し込む場合、金額は少々安くなる仕組み。ps4本体だけでなく、コントローラーの修理にも対応していますよ。
修理の参考相場価格としては、2024年時点では下記の通りです。(※全て税込み価格)
修理内容 | PS4(オンライン) | PS4 Pro(オンライン) | PS4(オンライン以外) | PS4 Pro(オンライン以外) |
ワイヤレスコントローラー (DUALSHOCK 4)の交換 | 4,950円 | 4,950円 | 4,950円 | 4,950円 |
外装部品の交換 | 5,500円 | 5,500円 | 6,600円 | 6,600円 |
電源ブロックの交換 | 6,600円 | 6,600円 | 7,700円 | 7,700円 |
メイン基板の交換 | 16,500円 | 16,500円 | 18,700円 | 18,700円 |
ディスク読取、駆動ブロックの修理・交換 |
7,150円 |
7,150円 | 8,250円 | 8,250円 |
ハードディスクの修理・交換 | 1TB:7,150円 2TB:10,450円 |
1TB:7,150円 2TB:10,450円 |
11,550円 | 11,550円 |
コントローラー(DUALSHOCK 4)の定価は6,578円(税込)ですが、比較的安い純正品以外でもPS4のソフトはプレイ可能です。純正品のコントローラーにこだわりのない方は、非純正モデルも検討してみてください。
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PS4の故障修理をメーカーに依頼する流れ
PS4をメーカーで修理する場合は、下記流れで依頼しましょう。
- バックアップを取得
- PS4の設定を行う
- 装着物を取り外す
- 修理を申し込む
- 本体や付属品の梱包を行う
- 修理品を発送する
- 見積書・修理完了品を受け取る
順番に詳細を解説していきます。
本体のバックアップを取得する
PS4本体を起動できる場合は、バックアップを取得しておきましょう。
本体の症状によっては初期化され、修理から戻ってきた時にセーブデータが消えているケースも。削除されたデータは復元できないので、自身でバックアップを取っておくことが大切です。
PS4のバックアップ取得方法としては、下記2種類が存在します。
- PlayStation Plusのバックアップサービスを利用する
- 外付けのHDDに保存する
PlayStation Plusの加入には月額料金が発生しますが、オンラインマルチプレイやフリーゲームをプレイできます。そして、加入者向けの特典として用意されているのが、「セーブデータお預かり」のサービスです。
合計100GBのセーブデータを上限に、オンラインストレージへ自動でアップデート可能。修理時にバックアップデータを保存できるのはもちろん、普段からゲームをプレイする際も、自動バックアップ機能があれば安心できます。
また、外付けのHDDを接続し、バックアップを取得することも可能です。PlayStation Plusと外付けのHDDで、バックアップできるPS4のデータとしては下記の通り。
- ゲームとアプリ
- セーブデータ
- スクリーンショットとビデオクリップ
- 設定情報
トロフィー情報は上記方法でバックアップできませんが、PlayStation Networkと同期することで、バックアップできます。なお、バックアップやトロフィー同期の細かい手順は、SONYの公式サイトで説明されているので、チェックしておきましょう。
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PS4の設定を行う
PS4本体を修理に出す前に、下記設定の変更・削除が必要です。
- 「いつも使うPS4」の登録解除
- PlayStation Network(PSN)からサインアウトする
- ログインパスワードを削除する
特に、PSNからのサインアウト・ログインパスワードの解除は、第三者による不正利用を防ぐために行う重要な作業です。メーカーに修理を依頼する場合でも、100%個人情報が漏洩しないとは言い切れないので、必ず解除・削除を行っておきましょう。
なお、「いつも使うPS4」を登録している方は、公式サイトから解除手順を確認してください。
装着物を取り外す
PS4本体やコントローラーにスキンシールなどを貼っている方は、修理前に剥がしておきましょう。検査・修理に支障をきたす場合や交換時に、装着物は破棄されてしまいます。
修理後も同じ装着物を貼りたいという方は、剥がして保管しておくことをおすすめします。
修理を申し込む
次に、PS4の修理を申し込みます。
修理の依頼は「オンライン修理受付サービス」から行いましょう。
必要事項の記入時に、PS4本体のモデルを選択する画面が表示されます。本体の背面に型番の記載があるので、確認してください。
PS4のモデルを選択後は、メールアドレスの入力など画面の指示通り進めていきましょう。
本体や付属品の梱包を行う
修理の申し込みが完了すれば、PS4の梱包を行います。症状発生時に使用していた付属品・パーツを含め、下記を梱包しましょう。
- PS4本体
- 周辺機器
- ケーブル(電源・HDMI・USBケーブルなど)
- 記録メディア
- ソフト
- 必要事項を記したメモ
- 保証書もしくは購入証明書(購入日・店名・製品名が入ったもの)のいずれか
必要事項のメモには、下記情報(お客様カルテ情報)の記載が必要です。
- 名前
- 住所
- 電話番号
- オンライン修理受付番号(受付完了時のメールに記載)
- PlayStation®延長保証サービス加入番号(加入している場合)
- 故障診断番号(故障診断を行った場合)
- 宅配ボックス希望の有無
送付品が足りない場合、再送を要求されるケースもあるため、公式サイトとあわせて必ずチェックしておきましょう。梱包方法としては購入時の外箱に修理品を詰め込み、緩衝材を使用。さらに、外箱が入る段ボール箱に梱包し、発送することが推奨されています。
梱包が不十分であることに起因し、本体・外箱の損傷や外箱に直接伝票を貼られるといった事例も起きているため、注意が必要です。梱包時の注意点に関しては、公式サイトに詳細な説明があるためチェックしておきましょう。
なお、外箱を捨ててしまった方は、それに代わる段ボール箱でも問題ありません。段ボール箱は「PlayStation®部品販売サービス」から購入することも可能です。
修理品を発送する
修理品一式の発送方法としては、自分で発送または集荷依頼から選択でき、着払いで送料は発生しません。集荷依頼は基本的に即日対応ではなく、数日後に配送業者が引き取りに来ます。
自宅を空けられない方は集荷依頼がおすすめですが、いち早くPS4を修理してゲームプレイしたい方は、自分で発送手続きを行いましょう。
見積書・修理完了品の受取
オンライン修理を依頼する際、対応状況次第では見積もりの連絡が入ります。メーカー保証期間内で有償対応が必要となった場合、もしくはメーカー保証期間外で10,500円以上(税込)の修理費用が発生する場合は、見積書が送付されます。
一方、メーカー保証期間外で修理費用が10,500円未満(税込)であれば、そのまま修理・交換の対応が取られる流れです。修理の依頼後は、見積もりのメールが入っていないか小まめに確認しておきましょう。PS4の修復が完了すれば、返送されて修理は完了です。
なお、修理料金の支払い方法としては、下記から選択できます。
- 現金
- 電子マネー
- クレジットカード
- デビットカード
PS4を届ける宅配業者へ支払うようにしましょう。
PS4の修理をメーカーに依頼する際の注意点
メーカーに修理を依頼する一連の流れをご紹介しましたが、他にも気を付けたいポイントがあります。次に、修理依頼時の注意点を見ていきましょう。
一部シリーズは修理の受付が終了している
PS4には大きく分けて、初期型・PS4 Slim・PS4 Proの3種類が存在しますが、一部シリーズの修理受付は終了しています。修理受付が終了したシリーズは下記の通りです。
- CUH-1000シリーズ
- CUH-1100シリーズ
- CUH-1200シリーズ
- CUH-2000シリーズ
- CUH-2100シリーズ(2023年10月31日に終了)
- CUH-7000シリーズ(2023年1月31日に終了)
- CUH-7100シリーズ(2023年12月20日に終了)
CUH-1000番台は初期型のPS4にあたるため、古くからPS4を愛用している方は注意が必要です。もし、受付が終了した機種を発送した場合、そのまま返却されます。
修理に日数を要する
PS4の修理は短期間で終わるのではなく、日数を要します。PS4の修理期間は明記されていませんが、ソニー製品の修理期間は預けてから届けられるまで、7~10日かかると公式サイトに記載があります。
10日以上かかる場合は、別途連絡があるとのこと。お正月前後や夏休みなど、まとまったゲームプレイ時間を確保できる時期は、修理受付も混雑すると考えられます。すぐにPS4の修理が完了しない点に、ご注意ください。
最新のシステムソフトウェアへアップデートされる
PS4は本体の修理に伴い、最新のシステムソフトウェアへアップデートされます。アップデートは新機能の実装やセキュリティの改善などを行うため、基本的には実施しなければなりません。
意図的に本体のアップデートを行っていないという方は、修理を機にバージョンも変わるため、ご注意ください。
PS4の故障修理におすすめの業者
PS4をメーカー以外で修理する際、どこで依頼すれば良いか分からない方におすすめなのが、スマホスピタルです。
スマホスピタルはiPhone・iPad・Androidなど、モバイルデバイスをメインとして修理を行っていますが、PS4・Switchといった据え置き型ゲーム機の修理も受け付けています。
- 全国に店舗を展開(2024年時点)
- 郵送修理にも対応
- 最短15分、最長3時間程度で修理可能
- 最大6ヶ月の保証あり
- 随時キャンペーンを実施
スマホスピタルは、全国展開しています。実際にスタッフの話を聞きながら、修理の相談が可能。近くに店舗がない場所でも、郵送による修理を行っているのもポイントです。また、店舗持ち込みの場合は1日で修理が完了。メーカーよりも迅速な対応であり、早くPS4を修理してゲームに没頭したい方におすすめです。
さらに、修理部品によって生じた不具合には、最大6ヶ月の保証が付きます。実績豊富な専門店であることに加え、長期の修理保証から、安心して利用できますよ。
PS4の修理費用が高額なら買い替えも検討する
PS4の修理見積もりを受けた結果、費用が高額となる場合は買い替えもおすすめです。外装部品やドライブの異常でディスクを読み込まないなどの修理は比較的安価ですが、修理箇所が複数に及ぶ、もしくはPS4の中核を担うメイン基板に損傷・不具合があると、費用は高額となります。
PS4の後方互換性もあるPS5の購入予定がなく、今後もPS4のハードウェアでソフトを楽しむという方は、修理費用の妥協価格を決めた上で買い替えも検討しておきましょう。
なお、PS4本体を買い替える場合、新品と中古いずれかから購入可能です。安く購入できるのがメリットの中古品ですが、中古PS4には気を付けたいポイントが複数あります。中古PS4の買い替えも検討したい方は、下記記事でデメリットをチェックしておきましょう。
関連記事:いまPS4を買うなら中古?新品?もしくはPS5?おすすめの購入方法や中古のメリット・デメリットも解説!
PS4の修理に関するよくある質問
メーカーの保証書がない場合はどうすれば良いですか?
購入を証明できない場合、メーカー修理は有償となります。
PS4の修理に関する問い合わせはどこから行えますか?
PS4の修理割引は行われていますか?
専門業者であれば、随時キャンペーンも実施しているので、安く修理できるかチェックしてみましょう。
PS4のファンの音が以前よりうるさいのですが、修理したほうが良いですか?
内部の熱を排気しなければ、高温による故障の原因ともなりかねないので、修理も検討しましょう。
PS4の修理まとめ
PS4の修理方法としてはメーカー・専門業者の2種類存在しますが、保証期間内であれば無償対応してくれるメーカー修理がおすすめです。メーカーに修理を依頼する際は、事前の準備や注意点が複数あるので、本記事の内容を再度チェックしておきましょう。
- 動作不良が生じたら、まずは自分で故障診断を実施し、解消できるか試してみる
- PS4のメーカー保証期間は1年間
- 保証書・購入証明書を紛失した場合はメーカー保証を受けられない
- メーカーの修理期間は長いが、専門業者は基本1日で対応
- 一部PS4のモデルは修理受付を終了しているため、注意が必要
正しいPS4の修理方法で、これからもハイクオリティのソフトを楽しみましょう。