目標地点までの方角や距離を確認したいときに役立つ登山用コンパス。スマホやGPSでも代用できますが、アナログなコンパスならではのメリットも多く登山者に根強い人気があります。
しかし、いざ登山用コンパスを買うとなると「どんな種類があるの?」「自分に合うコンパスはどれ?」と選び方に悩んでしまいますよね。そもそも登山にコンパスが必要なのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、登山用コンパスの選び方や最新の売れ筋商品ランキングをPicky’s編集部が徹底解説。記事の後半ではコンパスの使い方も紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
登山用コンパスは必要?不要派にも知って欲しいメリットとは
登山用コンパスは、目的地までの方角を正確に知るための道具です。最近はスマホの登山アプリやGPSが普及しているので、登山用コンパスの必要性に疑問を持つ人もいるかもしれません。しかし、デジタル機器はバッテリーや電池が切れると使い物になりませんし、故障する可能性もあります。
山では何が起こるかわからないので、万が一遭難したときのためにもアナログなコンパスを使えると便利です。紙の地図と併せてリュックに常備しておけば、道迷いのリスクを減らせますよ。
また、コンパスと紙の地図を照らし合わせることで、進行方向だけでなく現在地の地形や遠くにある山の名前を知ることも可能です。コンパスを使えるようになると登山がより楽しくなるため、まだ持っていない人はこの機会にぜひ登山用コンパスをチェックしてみてください。
編集部
登山用コンパスのおすすめ選び方
登山用コンパスを選ぶときは、タイプ・ハウジングの種類・温度領域・操作性・機能の5点をチェックするのがおすすめです。それぞれのポイントについて順番に解説していくので、一緒に見ていきましょう。
タイプは4種類!登山レベルや使い方に合わせて選ぶ
登山用のコンパスは、ベースプレート式・レンザティック式・デジタル式・簡易式の4タイプに分けられます。それぞれに精度や使い方、メリットなどが異なるので、特徴を理解して自分に合うものを選びましょう。
地図読みならこれ!登山初心者にイチオシの「ベースプレート式」
登山用コンパスのスタンダードは、マップ用コンパスとも呼ばれる「ベースプレート式」です。方位磁石の下に透明なプレートが付いており、目盛りや進行方向などが描かれています。地図の上に乗せて距離や方角を簡単に測定できるので、初心者にもおすすめです。
ベースプレート式は一見どれも同じように見えますが、商品によってサイズや仕様が異なります。小さめのタイプは携行性に優れていますが、地図の読みやすさを重視するならプレートの目盛りが7~8cmほどある長いタイプを選びましょう。小さな文字が読みづらい人は拡大鏡付きが便利です。
- 登山用コンパスでもっとも人気があるタイプ
- 初心者でも簡単に方角を計測できる
- プレートが長い方が地図を読みやすい
上級者に人気があり、軍でも使用される「レンザティック式」
「レンザティック式」は軍用コンパスとも呼ばれており、日本の自衛隊でも採用されているタイプです。通常の度数の目盛りに加え、「ミル目盛り」というさらに細かい目盛りが刻まれています。目標物との位置関係をより正確に測定したい人はレンザティック式を検討してみましょう。
なお、レンザティック式は精度の高さに比例して取り扱うのが難しいため、ある程度地図読みに慣れた上級者に向いています。ミリタリーテイスト満載なデザインがかっこいいので、見た目重視で選びたい人にもおすすめです。
- 細かい目盛りでより正確な位置情報を測定できる
- 取り扱いが難しく、地図読みに慣れた上級者向け
- 軍隊でも使用されるタイプでミリタリー好きにもおすすめ
簡単に測定でき、方角以外の情報も読み取れる「デジタル式」
手軽に方角を調べたい人は、磁石を使わず内蔵された地磁気センサーで方角を測定する「デジタル式」にも注目しましょう。デジタル画面で瞬時に情報が表示されるため、アナログよりもわかりやすく使えるのがメリットです。
また、デジタル式は気温や高度など、方位以外の情報を取得できるのもポイント。多用途に使えるアイテムをお求めの人にうってつけです。ただし、電池が切れると使えなくなる点には注意しましょう。
- 一瞬で方角を計測できて画面の情報もわかりやすい
- 気温や高度などの情報も取得できる
- 電池切れに細心の注意を払い、予備の電池を持ち歩くのが◎
関連記事:【GPS機能付きも】登山時計おすすめ15選!ガーミン・スントなど人気メーカーも紹介
予備コンパスとして備えておくと心強い「簡易式」
「簡易式」はその名の通り方角だけを知るための簡単なコンパスです。精度はそこまで高くないですが、大まかな進行方向は確認できますよ。軽めのハイキングやキャンプなどのレジャーに適しています。
簡易式は商品数が非常に多く、キーホルダータイプや腕時計タイプなど小ぶりなものが主流です。かさばらずに持ち歩けるので、スマホの充電が切れたときのバックアップや予備コンパスとして備えておくと、いざというときに役立ちます。
- 大まかな進行方向を知りたい人向け
- 商品の種類が多く好みのアイテムを見つけやすい
- 小型で持ち歩きやすいサイズが多く、予備コンパスにおすすめ
使用シーンやメリットを考慮して「ハウジング」の種類を選ぶ
「ハウジング」とはコンパス内部の空間のことで、オイル式とドライ式の2種類に分けられます。市販のコンパスはオイル式がメジャーですが、ドライ式ならではの長所もあるので、使用シーンやメリットを考えながら選びましょう。
位置情報の正確性を重視するなら「オイル式」
コンパスの内部がオイルで満たされている「オイル式」は、位置情報を正確に計測したい人に適しています。内部に満たされたオイルの抵抗により、磁針がブレにくいのが特徴。安定して使えるので、一般的な登山であれば基本的にはオイル式を選んでおけば間違いなしです。
ただし、極寒地帯では寒さで動きが悪くなったり凍ったりすることがあるので注意しましょう。冬山登山に使うのであれば、コンパスの対応温度を確認して-30℃~-40℃で動作するものを選んでおくのがおすすめです。
気温の影響を受けにくく、リーズナブルな「ドライ式」
コンパス内部に空気しか入っていない「ドライ式」は、気温の影響を受けにくいのがメリット。どんな環境下にも対応しているので、冬山登山を含めオールシーズン使えます。
一方でドライ式は磁針がブレやすく、安定するまで時間がかかる点はマイナスポイント。オイル式に比べると精度に欠けるため、ある程度コースが整備されている山や軽めのトレッキングなどに使うのがおすすめです。
編集部
温度領域をチェック。雪山登山には氷点下対応モデルが必須
先にも紹介した通り、登山用コンパスのなかでもオイル式は商品によって対応温度が異なります。春~秋シーズンに使用するならさほど気にする必要はありませんが、冬の雪山に登るなら対応する温度領域を必ずチェックしましょう。
特に最低温度は重要で、それ以下の気温で使用すると正常な動作が保証できません。冬山登山で人気の山は-15~-20℃になることも多く、風が吹けば-40℃まで下がる場合もあります。北アルプスなどに登るなら、-40℃まで対応するものを選んでくださいね
見やすさや使いやすさも重要。手袋をしたままでも操作できるものが◎
登山中にコンパスを使うときは、テーブルの上に地図を広げてじっくり計測できるシチュエーションは多くありません。山の中で立ったままでも素早く地図を読めるよう、文字盤の目盛りが見やすいものを選びましょう。
また、冬山や荒天候の過酷なシーンでは、寒さや疲労で手が動かしづらいこともあります。手袋をしたままでも操作できるコンパスなら、ハードなシーンでも使いやすいですよ。
編集部
利便性や安心感が高まる「機能性」にも注目しよう
登山用コンパスでは、さまざまな便利機能が備わっているものが多く販売されています。ここではおすすめの機能を紹介するので、選ぶときの参考にしてみてくださいね。
紛失や落下を防ぐ「ストラップ・カラビナ付き」
ストラップやカラビナが付いているタイプは、首から下げたりリュックに吊るしたりすることで紛失を防止できます。
特に小さいサイズの登山用コンパスの場合、ストラップやカラビナを体やリュックと連結しておくと安心です。ネックストラップが付いていれば、使用中に誤って落として破損するリスクも防げますよ。
また、ベースプレート式は大概ストラップ用の穴が設けられていますが、ストラップの有無は商品によってまちまちです。自分でストラップを準備するのが面倒な人は、ストラップ付きの商品を選んでみてください。
悪天候時でも頼りになる「防水機能」
天候が変わりやすい山の上で使うコンパスは、雨や雪に濡れても使える防水機能付きが便利です。登山ルートによっては沢を渡る場合もあるので、水濡れ対策は万全にしておきましょう。
なかには60mの水深に耐えられる防水性の高い製品もありますよ。
暗がりや夜間でも文字盤を読める「蓄光・蛍光機能」
早朝の出発やナイトハイク時に使うなら、蓄光・蛍光機能があると便利です。文字盤や進行方向が光るので、暗がりの中でも登山用コンパスを確認できます。下山が予定より遅れて日が落ちてしまったときにも活躍しますよ。
なかにはLEDライト付きのモデルもあるため、気になる人はチェックしてみてください。
登山用コンパスおすすめ人気ランキング比較一覧表
登山用コンパスおすすめ人気ランキング15選
防水もバッチリ!腕時計のストラップに直接装着できる極小サイズ
登山やマリンスポーツ向けに開発された、10気圧防水仕様のコンパスです。極小サイズの本体にベルトループが設けられていて、腕時計やリストバンドのストラップに通して使用できます。腕時計をカスタマイズしてミリタリー感を出したい人にもおすすめです。
ダイヤモンドカットを施したメタル仕様の外装ケース入りで、値段に対して高見えするのも魅力。簡易式なので、進行方向を大まかに把握したい人に適しています。
シルバー・レッドなどの5色をラインナップしているので、好みで選んでみてくださいね。
タイプ | 簡易式 |
---|---|
ハウジングの種類 | オイル式 |
対応温度 | - |
ストラップ | - |
防水機能 | 10気圧防水 |
蓄光・蛍光機能 | - |
どんなアイテムにも取り付けやすいカラビナ型。防水&蓄光仕様
カラビナと一体化した珍しい形状で、リュックやジャケットに取り付けやすいコンパス。28gと軽量なため、衣類に直接装着しても負担があまりかかりません。ごつくてメカニカルなデザインもインパクトが強く、「G-SHOCK」が好きな人におすすめです。
見た目がおしゃれなだけでなく、60mの浸水に耐えられる完全防水や蓄光性も備わっているなど機能面も充実。カラビナのアーム部分にミニスケールが付いており、利便性にも配慮されています。
かっこよくて高機能なコンパスを探している人は、ぜひ候補に入れてみてくださいね。
タイプ | ベースプレート式 |
---|---|
ハウジングの種類 | オイル式 |
対応温度 | - |
ストラップ | 〇 |
防水機能 | 耐水60m |
蓄光・蛍光機能 | 〇 |
ザックに吊るせるカラビナ付き。機能性に優れたコンパス
カラビナとOリング付きの、機能的なコンパス。ザックやベルトループなどに吊り下げておけるため、登山中の落下や紛失の心配がありません。Oリングに家の鍵などを通せば、キーホルダーとしても使えますよ。
また、簡易的な温度計が付いているので、気温変化が激しい季節の登山で現在の気温をすぐに知りたいときに重宝します。
軽量コンパクトで持ち歩きやすく、価格が1,000円以下とリーズナブルなのも嬉しいところです。気軽に持ち歩けるコンパスを探している方におすすめ!
タイプ | 簡易式 |
---|---|
ハウジングの種類 | ドライ式 |
対応温度 | - |
ストラップ | 〇 |
防水機能 | - |
蓄光・蛍光機能 | - |
アクセサリーにもなるキーホルダー型。予備コンパスにもおすすめ
約3cm四方の小ぶりなキーホルダー型で、携帯性に優れたコンパスです。リュックやカバン、ベルトループなどさまざまな場所に取り付けることができ、紛失するリスクも防げます。見た目もおしゃれで、アクセサリーとしての使用もおすすめです。
また、コンパクトながら耐衝撃性に優れているのもメリット。目盛りがしっかり刻まれているため方角がわかりやすく、簡易式ながらも頼れる存在です。かさばらずに持ち歩けるので、予備コンパスとして常備してみてはいかがでしょうか。
タイプ | 簡易式 |
---|---|
ハウジングの種類 | オイル式 |
対応温度 | - |
ストラップ | 〇 |
防水機能 | - |
蓄光・蛍光機能 | 〇 |
アンティーク風でおしゃれな懐中時計型。プレゼントにもぴったり
映画に出てくるような懐中時計をモチーフにした、とってもおしゃれなコンパスです。ゴールドのマットな光沢にレトロな文字盤、開閉式のフタなど、アンティーク好きの心をくすぐるデザインが魅力。見た目重視の人におすすめの商品です。
リングホルダー付きなので、紐を通して首から下げたりカラビナを付けてリュックに吊るしたりとアレンジがしやすいのも◎。直径5cmの手のひらサイズでお子さんでも扱いやすいため、方角の勉強用にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
タイプ | 簡易式 |
---|---|
ハウジングの種類 | オイル式 |
対応温度 | - |
ストラップ | - |
防水機能 | - |
蓄光・蛍光機能 | - |
どこにでも装着でき、腕時計と一緒に使えるクリップタイプ
アウトドアギアやウェアに取り付けて使用する、クリップタイプのコンパスです。直径3cm・重量5gの極小サイズで、かさばらずに装着できるのがポイント。蛍光インクで10度刻みの目盛が刻まれており、使用時間や場所を選びません。
本商品は、腕時計のストラップに取り付けられるのも大きな魅力です。「腕時計タイプのコンパスが欲しいけど、腕時計との2本付けは邪魔になる」という悩みを解消してくれますよ。コンパス機能を搭載していないスマートウォッチとセットで使うのもおすすめです。
タイプ | 簡易式 |
---|---|
ハウジングの種類 | オイル式 |
対応温度 | -35℃~60℃ |
ストラップ | 〇 |
防水機能 | - |
蓄光・蛍光機能 | 〇 |
ご来光はどこから見える?日の出の時刻・方角がわかるコンパス
日の出の時刻と方位がひと目でわかる、便利なコンパス。月ごとのおおよその日の出時刻と方角が記されているため、バッチリご来光を拝めます。ご来光を逃したくない方におすすめのコンパスです。
衝撃に強いうえ10気圧防水も備えているので、壊れにくく安心。N・S・E・Wの表記と数字・目盛りが蓄光で、薄暗い場所でも視認性が高いのも◎です。度数線も見やすいオレンジ色を採用するなど、細部にわたり使いやすさにこだわって作られています。
タイプ | ベースプレート式 |
---|---|
ハウジングの種類 | オイル式 |
対応温度 | - |
ストラップ | 〇 |
防水機能 | 10気圧防水 |
蓄光・蛍光機能 | 〇 |
暗闇で長時間使える赤色LEDライトを搭載。デザインもおしゃれ
ナイトハイク時に大活躍間違いなしのLEDライト付きコンパスです。もともとは天体観測用に作られており、白色ではなく赤色LEDを使っているのがポイント。暗闇に慣れた目でも見やすい利点があり、夜間の地図読みに重宝します。
手のひらサイズのコンパクトタイプながらも、目盛りが2度刻みなので細かい方角を測れる本格派です。ピンクやブルーなど5色から選べるデザインもおしゃれで、かわいいコンパスが欲しい人にもおすすめ。
1,000円以下のプチプラアイテムなので、万が一の夜間対策としてリュックに常備しておくと便利ですよ。
タイプ | 簡易式 |
---|---|
ハウジングの種類 | オイル式 |
対応温度 | - |
ストラップ | - |
防水機能 | - |
蓄光・蛍光機能 | 〇 |
地図の上で見やすいスケルトンタイプ。十二支の方角付き
地図の上に置いたときに使いやすい、透明のプラスチックを採用したスケルトンタイプのコンパスです。文字盤が紺色で描かれており、地図上の文字と見分けがつきやすいのがGood。ECサイトのレビューでも、透明で見やすいとの声が多数寄せられています。
また、方角が日本語表記でわかりやすいのも好印象。さらに十二支の方角も付いているため、風水好きの人にもうってつけです。
防水と蓄光機能も備わっているので、悪天候や夜間でも使えるアイテムを探している人にもおすすめですよ。
タイプ | 簡易式 |
---|---|
ハウジングの種類 | オイル式 |
対応温度 | - |
ストラップ | 〇 |
防水機能 | 防水仕様 |
蓄光・蛍光機能 | 〇 |
小さなボディに高機能が詰まった、信頼性の高いコンパス
ブレや誤差が少なく、方針の動きがスムーズなオイル式コンパス。軸受部に人工サファイヤを使用し、耐久性を高めています。10気圧の防水性能で、アウトドアのタフな環境下でも使用可能です。
地図上でルートを正確に把握するのに役立つ1mm単位の定規・倍率5倍のルーペ・長時間発光する蓄光機能を搭載。低山ハイキングから本格的な高山の登山まで、幅広く対応します。
遭難リスク回避のために、信頼性の高いコンパスを持っておきたい方におすすめです。
タイプ | ベースプレート式 |
---|---|
ハウジングの種類 | オイル式 |
対応温度 | - |
ストラップ | 〇 |
防水機能 | 10気圧防水 |
蓄光・蛍光機能 | 〇 |
予算重視の人におすすめなワンコインモデル。機能性も良好
予算を抑えて購入したい人にぴったりな、ワンコインのベースプレート式コンパスです。「普段はスマホアプリを使用しているけどいざというときに備えておきたい」という人にもうってつけ。お子さんの遠足やスカウト用にもおすすめです。
リーズナブルながらも「2万5,000分の1」と「5万分の1」の2種類の目盛りが付いており、さらに拡大レンズも備えているなど機能性は申し分ありません。首掛け用のストラップが付いているのも嬉しいポイントです。
タイプ | ベースプレート式 |
---|---|
ハウジングの種類 | オイル式 |
対応温度 | - |
ストラップ | 〇 |
防水機能 | - |
蓄光・蛍光機能 | - |
3つの便利機能が付いた多機能モデル。ハードな環境にも対応可能
スタンダードなベースプレート式コンパスに、4倍拡大ルーペ・アルコール温度計・偏差目盛りの3機能をプラスした多機能モデルです。針のブレが少なく、マップの上で正確な方位を測定できます。シンプルな操作で直感的に使えるのも魅力の一つです。
-20~50℃の環境下で使用でき、さらに水に浸かっても耐えられる10気圧防水も備えています。荒天候時や雪山登山など、ハードなシーンでも使えるコンパスが欲しい人はチェックしてみましょう。
タイプ | ベースプレート式 |
---|---|
ハウジングの種類 | オイル式 |
対応温度 | -20℃~50℃ |
ストラップ | 〇 |
防水機能 | 10気圧防水 |
蓄光・蛍光機能 | 〇 |
蛍光マーキングや赤文字など読図がしやすい配慮が魅力
回転ベゼルと方位マークに蛍光マーキングを加えた、暗がりでも読図がしやすいコンパスです。目盛りがスッキリとしていて読みやすく、地図の文字とかぶらないよう赤で描かれているのがポイント。詳細な地図を読むのに役立つ拡大レンズも搭載しています。
また、着脱可能なスナップロック式のストラップも付属。プレートにストラップが当たる部分が凹んでおり、地図に干渉しないよう配慮されています。
ストラップを付けたまま使うとプレートがグラつくストレスを解消したい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
タイプ | ベースプレート式 |
---|---|
ハウジングの種類 | オイル式 |
対応温度 | -30℃~60℃ |
ストラップ | 〇 |
防水機能 | - |
蓄光・蛍光機能 | 〇 |
これぞコンパスの原点!軍でも使用されるシルバの一番人気モデル
コンパスの老舗メーカー・シルバの中でも不動の人気を誇る「No.3」。磁針の目視がしやすい大きなカプセルと、スタイリッシュなデザインが魅力の一品です。カプセルの底に描いたNSの北側を赤く染めることで誤操作を防ぐ技術は、特許を取得しています。
また、スウェーデン鋼の磁針と合成サファイアを使った磁針軸受けにも注目したいところ。高精度で安定感があり、さらに耐久性にも優れています。登山の心強い味方となってくれること間違いなしですよ。
ベースプレート式コンパスの原点とされる軍でも使われているアイテムなので、コンパス選びに迷ったら手に取ってみてくださいね。
タイプ | ベースプレート式 |
---|---|
ハウジングの種類 | オイル式 |
対応温度 | -20℃~60℃ |
ストラップ | 〇 |
防水機能 | - |
蓄光・蛍光機能 | - |
ブランド力も予算も重視したい人におすすめなエントリーモデル
スントのベースプレート式コンパスの中で最も低価格のエントリーモデルです。定価でも3,000円程度で購入できることから「人気ブランドから選びたいけどあまり予算がない」という人にぴったり。同メーカーの中で最小サイズなので、子供用にもおすすめです。
エントリーモデルながらも宝石軸受を採用しており、高い精度で素早く測定できるのがポイント。対応温度が-30℃~60℃なので、どんなシーンでも活躍しますよ。
スナップロック付きの首ひもが付属するため、自分でストラップを準備しなくてよいのも嬉しいポイントです。
タイプ | ベースプレート式 |
---|---|
ハウジングの種類 | オイル式 |
対応温度 | -30℃~60℃ |
ストラップ | 〇 |
防水機能 | - |
蓄光・蛍光機能 | - |
登山用コンパスのおすすめ人気メーカー
登山用コンパスの選び方に迷ったときは、人気メーカーをチェックしてみるのもおすすめ。特におすすめの有名メーカーを4つご紹介します。
ベースプレート式の元祖。ブランド力で選ぶなら「シルバ(SILVA)」
「シルバ」はスウェーデン生まれのアウトドアメーカー。ベースプレート式のコンパスを初めて作った元祖でもあり、軍隊や著名な冒険家が使用しているメーカーとしても有名です。ブランド力を重視するなら、シルバを選んでおけば間違いないでしょう。
シルバのコンパスは、ベースプレート式のほかにもレンザティック式や簡易式などバリエーションが豊富です。迷ったら一番人気の「No.3」を選んでみてください。視認性・精度・使いやすさに優れたスタンダードモデルなので、初心者にもおすすめですよ。
温度計付きのキーホルダー型が便利な「モンベル(mont-bell) 」
国内のアウトドアメーカーとして絶大な人気を誇る「モンベル」。登山用品なら揃わないものはないと言われるだけあり、コンパスは4種類をラインナップしています。愛用しているブランドから選びたい、という人はモンベルから選ぶのもありですね。
とはいえ、モンベルのコンパスはキーホルダー型3種と腕時計装着タイプ1種のみで、ベースプレート式は扱っておりません。キーホルダー型は全てのモデルに温度計が付いており、2wayで使用できます。普段はスマホアプリを使っていて、予備用に簡易式コンパスを検討している人におすすめですよ。
スタイリッシュなデザインが人気の「スント(Suunto)」
「スント」はフィンランドで誕生した精密機器メーカー。日本ではスマートウォッチが有名ですが、コンパスの老舗メーカーでもあり、全18種類のラインナップを展開しています。いろいろな種類を比較しながら選びたい人は、スントをチェックしてみましょう。
コンパスとしての機能はもとより、スントの製品はスタイリッシュなデザインも注目したいポイント。登山ギアを見た目で選びたい人にもってこいです。種類がありすぎて選べないときは、エントリーモデルの「A-10」を手に取ってみてくださいね。
種類が豊富でLEDライト付きモデルも揃う「ビクセン」
埼玉県に本社を構える「ビクセン」は、主に天体望遠鏡や双眼鏡を扱うメーカーです。天体観測にもコンパスが使われることから、ベースプレート式・レンザティック式・簡易式など約15点を取り扱っています。
ビクセンのイチオシは、夜に強いコンパスとして開発された「LEDコンパス」です。暗闇で目が慣れる順応性に強い赤色LEDライトを採用しているのが特徴。下山予定時刻よりも遅れてナイトハイクになったときの備えにぴったりなので、ぜひチェックしてみましょう。
登山用コンパス・方位磁石アプリもチェックしてみよう
コンパスを手軽に使いたい人は、スマホやタブレットのコンパスアプリも要チェックです。シンプルに方角を知るだけものから高機能なものまで、さまざまなアプリが登場しています。モバイル端末ならではの便利機能もあるので、アナログなコンパスと併用しながら賢く使い分けましょう。
デジタルコンパス(Android)
「デジタルコンパス」は、1,000万ダウンロードの大人気コンパスアプリです。シンプルな画面で直感的な操作ができ、高い精度で方位を判定してくれます。現在地の地図も表示されるので、進行方向に迷ったときのナビゲートに役立ててみてくださいね。
デジタルコンパス(Android):ダウンロードはこちら
Smart Compass(Android)
スマホのカメラ機能と連動させて使える「Smart Compass」。スマホをかざして映った風景に方位磁石が表示されるユニークな機能が魅力です。Google Earthにコンパスを重ねれば、方角と一緒に地形も確認できますよ。誤差補正やナイトモードなど便利な機能が充実しています。
Smart Compass(Android):ダウンロードはこちら
Commander Compass Go(iOS)
「Commander Compass Go」は、高精度かつ高機能のハイテクコンパスとして注目を集めるiOS対応アプリです。通常のコンパス機能に加え、コンパスの背景に地図を表示しながらの使用も可能。目標地点を指定すれば地図を見ながら進めます。GPSレシーバーやウェイポイントなど、魅力的な機能が満載なのも嬉しいポイントです。
Commander Compass Go(iOS)・ダウンロードはこちら
登山用コンパスの使い方・活用方法は?紙の地図もあわせて準備しよう
せっかくお気に入りのコンパスを手に入れても、使いこなせなければ宝の持ち腐れです。ここではベースプレート式コンパスについて簡単に紹介するので、この機会に正しい使い方や活用方法を覚えておきましょう。
コンパスと紙の地図はセットで使うのが基本
登山用のコンパスは、紙の地図とセットで使うのが基本です。登頂予定の山の地図を事前に手に入れておきましょう。
紙の地図は書店で購入できますが、「日本地図センター」などのオンライン購入も便利です。また、国土地理院地図のホームページから自分でプリントアウトして用意する方法もありますよ。
磁北線を忘れずに引いておこう
地図を準備したら忘れずに「磁北線」を引いておきましょう。磁北線とはコンパスの磁針が実際に北を指す線のこと。
コンパスは地磁気の影響を受けるため、地図の真北とコンパスが指す北にはズレが生じます。地図上ではわずかに見えるズレも実際の地形では結構な差になるので、コンパスで計測するときは磁北線を基準にしましょう。
目的地までの方角の調べ方
地図の準備が出来たら、実際にコンパスを使って山を歩いてみましょう。現在地から目的地までの方角の調べ方を覚えておけば、道に迷うことなく到着できます。難しそうなイメージがありますが、実はたったの2ステップで計測できるのでチャレンジしてみてくださいね。
- 地図の現在地と目的地を線で結び、プレートの長辺を線に沿って置く。コンパスの進行方向は目的地に向ける。
- 本体を固定したまま、回転リングを回して北方向(Nマーク)と磁北線の北を重ねる。
計測はこれで完了なので、あとは地図を外してもかまいません。
コンパスを体の前に水平に持ち、磁針の北側の針と回転リングのNが重なったとき、進行方向の矢印が指す方角が目的地です。コンパスをときどき確認しながら、目的地に向かって進んでいきましょう。
参考:地図とコンパスの使い方 紙の地図を読もう!地図読み講習④ ~実践編~
登山用コンパスを使ってできること
登山用コンパスを使って調べられるのは、目的地までの方角だけではありません。現在地を調べたり、目の前に見える山の名前を調べたりと魅力的な活用方法が盛りだくさんです。登山をより楽しむためにも、コンパスワークをマスターしておきましょう。
- 目的地までの方角や道程を調べられる
- 現在地を割り出す
- 目の前に見える山や景観物の名称がわかる
- 夜の天体観測で星を見つけやすくする
- 旅行・アウトドア・風水など登山以外の用途でも使える
登山用コンパスのおすすめ関連商品
登山用コンパスに関連するおすすめのアイテムをご紹介します。登山に役立つので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
充電なしで長時間使える「コンパス機能付き腕時計」
スマホのバッテリー切れに備えてコンパスを準備するなら、コンパス機能付きの腕時計にも注目してみましょう。
電池式のアウトドアウォッチであれば、充電の手間なく長期間使えます。コンパスのほかに気圧計や高度計、天気予測などの機能も搭載されているものが便利でおすすめですよ。
関連記事:【アウトドアに強い】SUNNTO(スント)スマートウォッチおすすめ人気ランキング10選
本格的な登山に備えるなら「登山用GPS」
手軽に現在地の情報を確認したい人には、登山用GPSもおすすめです。
衛星を捕捉して位置情報を測定するから制度が高く、稼働時間も20時間前後のものが多め。ハンディタイプは数万円と少し値は張りますが、本格的に登山を始めるなら1台持っておいて損はないですよ。
関連記事:【必要性は?】登山用GPSおすすめ16選|ハンディやガーミン製、使い方も紹介!
山歩きの安全性を高める「熊鈴」
登山中、遭難と併せて防ぎたいのが熊との遭遇。最近は熊の目撃情報が増えており、100%安全といえるルートも少なくなっています。
登山の際は安全性を高めるためにも熊鈴を準備しておきましょう。おしゃれなデザインや消音機能付きなど、いろいろな商品が販売されていますよ。
関連記事:【モンベル・ワークマン】最強の熊鈴人気おすすめランキング30選!100均製は効果ある?
登山用コンパスのよくある質問
登山用コンパスは100均で買えますか?
登山用コンパスはどこにつけるのがおすすめですか?
富士山など有名な山のガイドに「コンパスを提出」とあるのはどういう意味ですか?
おすすめ登山用コンパスまとめ
- 「ベースプレート式」は初心者にイチオシ。上級者は「レンザティック式」もチェック
- 「デジタル式」や「簡易式」は予備コンパスにおすすめ
- ハウジングの種類にも注目しよう。迷ったら「オイル式」を選べば間違いなし
- コンパスの温度領域を確認し、雪山登山には氷点下に対応できるものを選ぶ
今回は、登山用コンパスの選び方とおすすめの人気商品ランキングを中心にお届けしました。モバイル端末やGPSが便利な昨今ですが、機械には必ず故障がつきもの。万が一のときに頼れるのはアナログツールです。山歩きの安心感を高めるためにも、この記事を参考にお気に入りのコンパスを見つけてくださいね。