- 映える料理写真の構図
- 料理撮影の撮影設定
- 料理写真におけるピントの置き方
お洒落なカフェやレストランに行ったり、自宅で上手く料理が出来たりすると、写真で残したくなりますよね。しかし、構図や色合いなど、なかなか目で見たように美味しそうに写せないこともしばしばありませんか?
素敵な料理の写真を失敗せず、綺麗に美味しそうに残すためのテクニックをご紹介していきます!
目次
一眼レフで撮る前に、料理の構図を整える
料理の写真、特にテーブル上での食事のシーンでは、テーブル上の雰囲気の出し方が重要になってきます。
まずはおすすめしない例を見てみましょう。
例えばこの美味しそうなサラダの写真。一見お洒落な料理写真にも見えますが、机の上にサラダのお皿しか無いように見え、少し寂しげな雰囲気です。
他の料理や飲み物があるときは、下の写真のように工夫すると良いでしょう。
カフェでのランチの写真。メインのサンドイッチの他に飲み物の入ったカップとサラダがあることが分かります。
メインの料理を真ん中に置いてピントを合わせつつ、背後にカップやサラダなどの別の料理を配置することで、テーブル上のお洒落な食事の風景をより賑やかに説明することが出来ます。
この図のように、画角にバランス良く料理を配置することでより映える食事風景を撮影出来ます。
料理の伝えたい要素によって構図を変える
テーブル上の料理は、様々なアングルで撮影出来ます。
アングルによって料理の写真は印象や伝わる要素が大きく変わります。アングルによってどのような印象が与えられるのかをみていきましょう。
料理のボリュームを強調できる、低めのアングル
低めのアングルを用いると、近い位置から料理とお皿の深さが分かる側面を写せます。
丼ものなどの、料理のボリュームや質感を効果的に伝えるのに向いている構図。
一番自然で分かりやすい、斜め上からのアングル
普段から食卓についたときに見るアングルと同じで、自然な印象に撮影出来ます。
斬新さや特別感は無いけど、自然で理解しやすい構図。
お皿や机の全景を図的に伝える、真上からのハイアングル
上から見ることで、テーブルの上のお皿の配置や、お皿の上の盛り付けがどんな配置なのかが平面的に見て取れます。
テーブル・お皿の上の料理全体を平面的に捉えられる構図。
写真をより面白くする!カメラの基本構図パターン10選料理写真はピントが命!被写界深度をコントロールしよう
料理写真では、撮りたい料理に対するピントの位置や深さが非常に重要となります。
悪い例として、下の写真を見てみましょう。
一見豪華な食卓に見える写真、よく見るとどの料理にもピントが合っていません。
画面中央のステーキが乗った鉄鍋の奥側の縁に、ごく浅いピント面が来ています。
もう一枚失敗例を見てみましょう。
この写真も、奥の天ぷらがハッキリ写っているように見えますが、ピント面は天ぷらより若干手前に存在します。
F値は2.8。ピントは被写体との距離が近いほど浅くなります。
料理を席から撮る場合、F値は数段上げて被写界深度(ピント面の厚さ)を広くしましょう。
こちらもF2.8での撮影。ピントは蕎麦が盛られているちょうどいい位置に来ています。
主役の蕎麦のみを浮かび上がらせるという意味では良さげな表現ですが、さらに絞ったほうが分かりやすい写真になります。
こちらはF5.6で撮影。適度なボケを残しつつ、ティーカップからケーキとアイスの表面、奥のティーポットの前面にまでピント面が及んでいます。
F値を上げることで料理全体にしっかりピントが合い、ハッキリとした写りになります。
F値って何?脱初心者のためのカメラの基本📷暗い背景を選んで、湯気を際立たせる!
湯気のある料理写真は、いかにも「出来立て」といった雰囲気を出すことで、暖かくておいしそうな料理に見せることができます。
シチュエーションも限られなかなか難しいのですが、背景を黒色に近いものにすることで効果的に湯気を表現できます。
ガレットの調理風景。調理をしている方の黒い服が背景に来ていることで、鉄板から立ち昇る湯気が際立っています。
トリひこ君
湯気の出る料理がどうしても撮りたいときは、同行者に黒い服を着てもらうといいかもしれませんね!
一眼レフ・ミラーレスでの料理撮影にオススメのレンズ
ボケを活かせる単焦点レンズ
ボケを活かせる低いF値から解像感あふれる絞った描写まで、多様な描写ができる単焦点レンズがオススメです。
細かい質感が表現できるマクロレンズ
寄って大きく近く撮影することで、料理の細かい質感まで残すことができます。単焦点レンズとしても高性能なものが多いので、料理撮影には一本持っておくと便利です。
非公開: 単焦点レンズとは?それは明るく使いやすいレンズの代名詞!色温度のコントロールで、「美味しそうな写真」に!
「美味しそう」と感じる写真の要素で重要となるのが色の表現です。
カメラの設定から変えられる表現として重要なのが、色温度。
色温度の違いで料理写真の印象がどのように変わるのかを見ていきましょう。
まずこちらは色温度が低い写真。冷たく硬そうなイメージが残ってしまっています。
こちらは色温度を上げた写真。暖かく柔らかいイメージにできています。
色温度設定はカメラの設定から変えるほか、ホワイトバランスを「曇り」に設定したり、後からレタッチすることで編集しましょう。
食べ物と背景を映すことでシチュエーションを強調しよう!
おしゃれなカフェに行ったときや旅行先で食べ歩きをした際には、周りの雰囲気や景色も一緒に残したくなります。
少し広角の焦点距離で料理を撮ることで、周りの風景も写し込みシチュエーションや雰囲気を伝えることができます。
換算15ミリの魚眼レンズで撮影。超広角と魚眼効果で、料理とカフェの雰囲気をダイナミックかつユニークに捉えられています。
換算50㎜で撮影。手元のアイスにピントを合わせ、賑わう仲見世通りの様子をボケを活かして写し込めました。
料理写真のコツ:まとめ
ただ漫然と撮ってしまいがちな料理写真ですが、効果的な構図やピントの設定の仕方を覚えて実践すれば簡単にキレイな料理写真が撮れるようになります。
今回の記事にあることをマスターしつつ試行錯誤を重ねることで、より映える美味しそうな写真を撮れるようになるといいですね。
- 料理の配置を工夫して賑やかな食卓に見せる。
- ピントはF値を調節して料理の一番見せたい所に確実に合わせる。
- 色温度を上げて暖かく柔らかそうな写真に。
スマホではなく、一眼レフカメラで料理をもっと素敵に撮影してみたい!
旅での料理写真を映えさせたい!という方は、一度一眼レフカメラをレンタルしてみることをおすすめします。
Rentryでは人気の一眼レフがレンタルできるので、是非チェックしてみてくださいね!
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