「HUAWEI WATCH 3」は、表面温度測定など新機能を搭載したスマートウォッチです。スマートウォッチ愛用者が求める全ての機能を搭載した、ハイスペックなモデルですよ。
YouTubeやブログなどで口コミが話題の機種のため、気になる方も多いですよね。一方で5万円を超える高価格帯で、なかなか購入に踏み出せないという方も多いはず。
そこで今回、Picky’s編集部ではHUAWEI WATCH 3 を徹底検証!スペックや特徴、使用感をレビューしました。
編集部
目次
HUAWEI WATCH 3 レビュー結果
HUAWEI WATCH 3 総評
早速、HUAWEI WATCH 3の総評(4段階評価:◎◯△×)からみていきます。
機能性 | ◎ | ヘルスチェックや防水など、豊富な機能が搭載されています。 |
着け心地 | ◎ | シリコンバンドの着け心地がいい!他のバンドに付け替え可能なのも便利です。 |
バッテリーの持ち | ◯ | 使い方によっては、期待したバッテリーの持ちよりも短く感じる可能性があります。 |
価格 | △ | 機能や使い勝手を考えれば高くはありません。でも、5万円はやはり高価格で、人を選ぶスマートウォッチです。 |
機能性に関しては言うことなし!「スマートウォッチに入っていて欲しい」という機能がすべて詰まった最高のモデルです。
バッテリーの持ちも一般的なスマートウォッチの中では長時間で、全体的に価格分の機能や性能を備えています。
編集部
HUAWEI WATCH 3 の特徴
HUAWEI WATCH 3(発売日:2021年8月6日)は、スマホやPC、タブレットで有名なHUAWEI(ファーウェイ)が販売する最新スマートウォッチです。
OSはHUAWEI独自の最新OS「HarmonyOS」を搭載しています。Googleのウェアラブル向け Wear OSではありません。
HUAWEI WATCH 3の特徴を一言で表すと「超高機能」で、必要な機能をすべて盛り込んだ高級スマートウォッチです。
HUAWEI WATCH 3のスペック
サイズ | 縦46.2mmx横46.2mmx厚さ12.15mm |
重量 | 約54g(バンド/ベルト除く) |
ディスプレイ | 1.43インチ有機ELディスプレイ/466×466ピクセル |
対応OS | Android™ 6.0 以上/iOS™ 9.0 以上 |
防水性能 | 5 ATMスイム |
バッテリー持続時間 | 1.5日~14日(モード・使用環境による) |
センサー | 加速度センサー/ジャイロセンサー/磁気センサー(コンパス)/光学式心拍センサー/環境光センサー/気圧センサー/皮膚温度センサー |
メモリ | ROM16GB/RAM2 |
材質 | stainlesssteel&ceramic(ステンレス・セラミック) |
GPS(位置情報) | GPS + GLONASS + Galileo + BeiDou + QZSS |
最先端の健康管理テクノロジーで測定できる
HUAWEI WATCH 3は、体調を管理するためのあらゆる数値を常時測定します。測定した数値は健康管理アプリ「HUAWEI Health」でいつでも確認できますよ。
HUAWEI Healthは、スマートウォッチ愛用者にわかりやすく例えるなら「Google Fitのようなもの」です。以下を測定できますよ。
- 体表面温度
- 心拍数(心電図)
- SpO2(血中酸素濃度)
- 転倒検知機能
- 消費カロリー
- 睡眠の質
- 歩数計
- 気圧
- 手洗い検知機能
心拍数や血中酸素濃度、睡眠や歩数といった一般的な測定はもちろん、「体表面温度」「転倒検知機能」「手洗い検知機能」といった新機能が搭載されました。
新機能:体表面温度・転倒検知機能・手洗い検知機能とは?
「体表面温度」は常に自分の体温を測定してくれる注目の新機能。自分の体温を常に確認できるのは安心ですね(ただし、多少外気温の影響を受けます)。
「転倒検知機能」は、装着者が倒れた時などに、自動的に救急または設定した緊急連絡先に連絡できる機能です。(*ON/OFFの切り替えが可能)
「手洗い検知機能」は、20秒以上の手洗いを自動検知して推奨する機能で、コロナ対策として搭載されました。
これらを測定するモニタリングレンズは、6-in-1LEDと4つのダイオードやサファイアガラスレンズを採用することで低消費電力&正確な心拍数モニタリングを実現しています。
ワークアウト機能も充実!
また通常の健康管理のほか、ワークアウト機能も非常に充実しています。
屋内外のスポーツに対応した17のプロモード、85のカスタムモードなど、100以上のワークアウトモード搭載でトレーニングのパートナーとしても最適です。
編集部
HUAWEI AppGalleryからアプリを直接DLできる
HUAWEI WATCH 3は本体にWi-Fi接続機能を搭載しており、内蔵された「HUAWEI AppGallery」から単独でアプリをダウンロードできます。
「HUAWEI AppGallery」は、Google PlayやApp storeと比較するとアプリの種類が少なく、聞きなれないアプリが多いです。でも、天気や地図アプリなど便利なものも多数揃っています。
編集部
5ATM防水で、装着したまま川や海に潜れる
HUAWEI Watch3は「5ATM防水」で、なんと水深50mの圧力にも耐える防水等級です。
そのため、HUAWEI WATCH 3 を装着したままプールで泳いだり、浅瀬の川や海で遊ぶこともできます。もちろん雨や汗にも強いので、日常使用ならほぼ外さずに生活できますよ。
編集部
長時間バッテリーで充電頻度が少ない
HUAWEI Watch3は、現時点発売のスマートウォッチの中ではバッテリーが圧倒的に長持ちです。
「超長時間バッテリー持続モード」にすれば機能は制限されますが、約14日バッテリーが持続します。通常のスマートモードでも約3日使えますよ。
スマートウォッチは多くの機種でバッテリーが1日程度しか持たないことを考えると、HUAWEI Watch 3は充電頻度が少ない機種です。これは便利ですね。
編集部
1000種類以上のフェイスに着せ替えられる
HUAWEI WATCH 3はディスプレイに表示させる画面を、着せ替え感覚で自由に変えられます。
本体には30種類のフェイスデザインがインストールされているほか、HUAWEI Watch Face Storeから1000種類以上のフェイスの購入も可能です。
時刻だけでなくカレンダーを表示したり、デザイン性を重視してカラフルなフェイスデザインにしたりと、楽しみ方は人それぞれ。服装や気分によって、ファッション感覚で楽しめます。
編集部
好みの見た目で選べる「スポーツモデル」と「クラシックモデル」
HUAWEI WATCH 3は雰囲気の異なる2種類のカラーが選べます。
- シーンや服装を選ばないブラックシリコンバンド×ブラックフェイスのスポーツモデル
- ビジネスにも最適なブラウンレザーバンド×シルバーフェイスのクラシックモデル
2つのモデルはカラーとベルトの材質が違うだけで、機能面での違いはありません。
ただし、スポーツモデルが公式で50,380円、クラシックモデルが54,780円と、レザーを使用している分クラシックモデルのほうが価格が高いです。
予算や見た目でお好きなほうをセレクトしましょう。
編集部
なお、HUAWEI WATCH 3は単体で音楽を聴くことも可能ですが、HuaweiMusicというHuaweiスマホ専用アプリからしか転送できません。現状とくに有名なアーティストの楽曲があるわけではないので、やや実用性が低いかもしれません。
HUAWEI WATCH 3の使用感を実際にチェック!
Picky’s編集部スタッフが実際にHUAWEI WATCH 3 スポーツモデルを使用して、以下の点をチェックしてみました。
- 付属品
- 外観
- サイズ・重さ
- 装着感
- 使用感
HUAWEI WATCH 3 付属品
付属品は以下の通りです。
- HUAWEI WATCH 3
- 無線充電クレードル一体型USBケーブル
- クイックスタートガイド
- 保証とアフターサービスのご案内
ほぼ本体と充電器のみの非常にシンプルなセットです。
HUAWEI WATCH 3 の外観
HUAWEI WATCH 3のフェイス部分は艶やかで美しく、高級腕時計のような装いです。デザインがクールなだけでなく、肌触りが良く長時間心地よく装着できる質感です。
ディスプレイは非常に滑らかに動き、外観や操作性に関してチープさは全く感じられません。
スポーツモデルはフルブラックカラーなのでシンプルですが、フェイスをカラフルなデザインに変更すると楽しめますよ。
編集部
HUAWEI WATCH 3 のサイズ・重さ
HUAWEI WATCH 3 のサイズは、縦46.2 mm x 横46.2 mm x 厚さ12.15 mmです。ケースサイズ(文字盤)は46mmで、旧機種のHUAWEI GT2の42mmモデルと比較するとやや大きくなり、見やすくなりました。
邪魔に感じるほどのサイズアップではありませんが、一般的な時計と比較するとかなり大きめです。普段小さい時計をしている方は、慣れるまで戸惑うかもしれません。
重さは約54gで、ライバルの「Apple watch series7」が41~45gであることを考えるとやや重めですが、着用しても負担は感じませんでした。
編集部
HUAWEI WATCH 3の装着感
今回シリコンバンドのスポーツモデルを着用してみましたが、シリコンバンドは肌にぴったり吸い付くようにかなりしっかりとホールドしてくれます。
装着していて疲れるようなことはありませんが、大きく存在感があるフェイスに関して好みが分かれそうです。
編集部
HUAWEI WATCH 3の使用感
多機能で常時表示される項目数も多く、使い始めは戸惑いました。使い続けて徐々に慣れていきます。
操作はタッチセンサースクリーン、サイドボタン、回転式クラウン(リューズ)を使いますが、特にサイドにある回転式クラウンの使い心地が良いです。
クラウンを回転させるとディスプレイの機能や音量などを簡単に設定できます。動きが滑らかで、ディスプレイの表示もサクサク動き、操作にストレスは感じません。
しばらく使ってみた感想としては「誰でもすぐに使いこなせる」というよりは、「高機能をだんだん使いこなしていく」タイプの機種だと感じました。
編集部
HUAWEI WATCH 3 メリット・デメリット
Picky’s編集部の検証結果は、以下のようになりました。
HUAWEI WATCH 3を使って分かったメリット
- 高級感のある見た目と操作感
- 日々の健康管理やワークアウトに適した各種機能が豊富
- 自分好みにカスタマイズできる拡張性の高さ
見た目の美しさと操作性に関しては、今まで編集部で検証してきたスマートウォッチの中でもトップクラスでした。
App GALLERYで好みのアプリをインストールしたり、HUAWEI Watch Face Storeでフェイスの着せ替えを楽しんだり、「自分好みにカスタマイズできる楽しみ」も兼ね備えています。
編集部
HUAWEI WATCH 3 を使って分かったデメリット
- 価格が高い
- 期待していたほどバッテリーが持たない
- iPhoneとの相性が悪い可能性が高い
やはり買うときに公式価格で5万円オーバーという価格が頭をよぎります。
機能性を考えればコスパが高いと言えますが、きちんと使いこなせるかどうかが購入のポイントになってくるでしょう。
表面温度測定などの新機能が必要なければ、価格の安い旧モデルのHUAWEI WATCH FITやHUAWEI WATCH GT2Proを選ぶのもありです。
バッテリーに関してはHUAWEIが公表している「14日の長時間バッテリー持続」に期待しすぎると、少しだけ残念に感じる可能性があります。
「超長時間バッテリー持続モード」では確かに10日間以上使えますが、このモードは心拍数と睡眠測定以外の機能がオフになり、フェイスもデフォルトで固定です。
かなり機能が制限がされるので、現実的ではないというか、せっかくのHUAWEI WATCH 3のハイスペックを活かしきれません。
通常のスマートモードだと、使い方にもよりますが、バッテリーは1日~2.5日程度でした。
とはいえ、Apple Watch Series 6が18時間(公称値)であることを考えると、HUAWEI WATCH 3はロングバッテリーと言えますね。
デメリットというほどでもないので、あくまでもバッテリーに対して過度に期待しすぎないのがポイントです。
iPhoneとの連動は、アプリの使用面で難しかった
今回編集部スタッフのiPhoneと連動させたのですが、その際にHUAWEI AppGalleryからアプリがダウンロードできないという不具合がありました。iPhoneユーザーは注意です。
編集部
iPhoneユーザーは、以下の記事で紹介しているiPhoneと相性の良いスマートウォッチを選ぶのもおすすめです。
関連記事:【4,000円以下も】iPhone対応スマートウォッチおすすめ15選|安い・おしゃれなモデルを厳選
徹底比較!HUAWEI WATCH vs Apple Watch
現在、様々なメーカーがスマートウォッチを販売しています。HUAWEI WATCH 3を購入検討している方の比較大本命は、旧モデルのHUAWEI WATCH GT2と人気のApple Watchシリーズですよね。
ここでは購入比較の参考に、3ブランドの代表機種の違いをまとめました。
HUAWEI WATCH 3 | HUAWEI WATCH GT 2(46mm) | Apple Watch(series7 45mm) | |
サイズ | 縦46.2mmx横46.2mmx厚さ12.15mm | 縦45.9mmx横45.9mmx厚さ10.7 mm | 縦45mm×横38mm×厚さ10.7 mm |
重量 | 約54g(バンド/ベルト除く) | 約41g | 約38.8g |
ディスプレイ | 1.43インチ有機ELディスプレイ/466×466ピクセル | 1.39インチ AMOLED 454×454ピクセル | Retinaディスプレイ 396×484ピクセル |
防水性能 | 5 ATMスイム | 5 ATMスイム | IP6X |
バッテリー持続時間(公称値) | 約36時間~336時間 | 約336時間 | 約18時間 |
ストレージ | 16GB | 4GB | 32GB |
公式価格 | 50,380円/54,780円 | 25,080円 | 52,800円(GPSモデル) |
特徴1 | 体表面温度測定可能 | 驚くほどロングバッテリー | iPhoneとの親和性が高い |
特徴2 | Wi-Fi搭載で各種アプリを直接DL可能 | ステンレス&チタンで高級感がある | バンドの付け替えが簡単 |
結論から言えば、健康管理に必要な数値の測定に関して、3機種とも測定できる項目やできることはそう大きく変わりません。
唯一HUAWEI WATCH 3のみ、「体表面温度」が測定可能であるという点で優位に立っています。
個人的に魅力を感じたのが、旧モデルのHUAWEI WATCH GT 2です。
他の2機種より少し性能は劣りますが、その分バッテリーが非常に長持ちで、価格は他の2機種の公式価格の約半額。高級機種であるHUAWEI WATCH 3やApple Watch series 7ではなく、 HUAWEI WATCH GT 2(46mm)を選ぶのもおすすめですよ。
この3機種を比較して検討する場合、Picky’s編集部としては以下選び方をおすすめします。
- HUAWEI WATCH 3…体温測定をしたい・アプリを沢山使いたい中級者向け
- HUAWEI WATCH GT 2…安価で長時間使え、シンプルな機能重視の初心者向け
- Apple Watch series7…性能とファッション・デザイン性重視・iPhoneユーザー向け
HUAWEI製スマホやAndroidユーザーはHUAWEI WATCH 3、iPhoneユーザーはApple Watch、という選び方もおすすめです。
Apple Watch Series 7の性能や魅力についてもっと良く知りたいという方は、以下の記事でさらに詳しく解説していますのでぜひ読んでみてください。
関連記事:【2021年最新】新型Apple Watch Series 7をレビュー!新機能や6との違い、発売日を徹底解説!
HUAWEI WATCH 3 よくある質問
最後にHUAWEI WATCH 3でよくある質問を集めました。
HUAWEI WATCH 3はどこで買えますか?
HUAWEI WATCH 3で血圧は測定できますか?
HUAWEI WATCH 3 まとめ
HUAWEI WATCH 3は、スマートウォッチに求められるすべての機能を搭載した高級モデルです。
使いこなせるか心配になるほど多彩な機能が搭載されていますが、逆を言えば「あれができない」「これができない」というストレスから解放してくれるでしょう。
- 今までのスマートウォッチの機能では満足できない
- 操作が滑らかでストレスなく使える機種が欲しい
このような、スマートウォッチ中級者~上級者に特におすすめですよ。
編集部
Picky’s編集部では、このほかにも様々なスマートウォッチのレビューをしています。スマートウォッチは搭載機能・性能・価格もメーカーやモデルによって様々です。比較して自分に合った1台を見つけてください。
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