HUAWEIのMatePad Proは10.8インチの大画面、ウェブや動画がサクサク動く高スペックにもかかわらず価格を抑えた2020年現時点で最強のコスパタブレットです。
高性能タブレットの代名詞、iPad Proの市場を切り崩す対抗馬として注目されており、気になっている方も多いのではないでしょうか。
ただ、アンドロイドタブレットにも関わらずGoogle Playに対応していないといった特殊な仕様から、気になってはいるものの今一歩購入に踏み切れない方もいると思います。
そんな新型HUAWEI MatePad Proを今回Picky’s編集部で入手しました。
スペック解説や口コミ・レビューはもちろん、編集部で実際開封して使ってみた検証レビューも載せていますので、買おうか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
HUAWEI MatePad Proとは?
HUAWEI製タブレットのハイエンドモデル、HUAWEI MatePad Proの特徴と機能を簡単にまとめました。
HUAWEI MatePad Proの公式スペック
HUAWEI MatePad Proの公式スペックは以下の通りです。
ディスプレイ | 約10.8 インチ/WQXGA/ (2560 x 1600) |
OS | EMUI 10.1.0 (Android 10ベース) |
CPU | HUAWEI Kirin 990オクタコア (2 x 2.86 GHz, 2 x 2.09 GHz, 4 x 1.86 GHz) |
メモリ | RAM: 6 GB/ROM:128 GB(256GBまで拡張可能) |
カメラ | アウトカメラ1300万画素/インカメラ800万画素 |
バッテリー | 7250mAh |
コネクティビティ | Wi-Fi IEEE 802.11a/b/g/n/ac (2.4 GHz / 5 GHz) BlueTooth: BT5.1 USB: USB 3.1 Type-C |
測位方式 | GPS / AGPS / GLONASS / Bedou / Galileo / QZSS |
センサー | 照度センサー、ホールセンサー、ジャイロ、電子コンパス、加速度センサー、色温度センサー |
マイク/スピーカー | 内蔵マイク×5/スピーカー×4 |
10.8インチの大画面、解像度2560×1600のディスプレイはYouTubeなどの動画視聴から資料作成まで、どんな用途にも向くサイズと画質です。
そのディスプレイのベゼル(枠)は約4.9 mmと非常にスリムで見た目もすっきりとしています。
CPUは2019年に発表されたファーウェイ製最新の5G対応高性能プロセッサ「Kirin 990」を搭載し、どんな作業や動画視聴でもストレスのない高速処理が可能。
カメラはアウトカメラが1300万画素、インが800万画素で、2020年現在発売されているタブレットの中ではトップレベルの画素数です。
7,250mAhの大容量バッテリーはフル充電なら最大12時間駆動するため、モバイルバッテリー等がなくても外で長時間作業を行うことができます。
使い方の幅を広げる2画面マルチウィンドウ表示
HUAWEI MatePad Proには先述したスペック以外にも様々な特徴があります。
HUAWEI MatePad Proには、2つの画面を同時に表示する「マルチウィンドウ機能」と「画面分割機能」が搭載されています。
アプリを張り付けたまま別の画面の操作をしたり、ウェブブラウザを見ながら資料を作成したりといった、まるでノートパソコンのようなマルチタスクが可能です。
15Wのワイヤレス充電と7.5Wのワイヤレス給電に対応
HUAWEI MatePad Proはワイヤレス「充電」と、ワイヤレス「給電」に対応しています。
本体のワイヤレス充電はもちろん、ワイヤレス充電対応のデバイスをHUAWEI MatePad Proに乗せるだけで各デバイスへバッテリーを給電できます。
4つの独立スピーカーと5つの内蔵マイクで音声チャットも快適
内蔵された4つのクアッドスピーカーは高い音質を再現し、音楽や映画の視聴にぴったり。
またマイクも5つ内蔵されており、音声チャットやリモート会議も最適に行えます。
スマートワイヤレスキーボード(別売り)でノートPCのようなタイピングが可能
別売りのアクセサリー、スマートワイヤレスキーボードを装着すればHUAWEI MatePad Proの性能をさらに引き出すことができます。
- 防護カバー
- タブレットスタンド
- 入力用キーボード
持ち運ぶ際は本体を傷や汚れ、落下の衝撃から守り、使うときは立てかけて画面を見たり、搭載されたキーボードで入力を行える1台3役のマルチキーボードです。
別売りのM-pencil(スタイラスペン)でストレスのない手書き入力
別売りのM-pencil(スタイラスペン)を使用すれば、HUAWEI MatePad Proの操作性や機能がさらに向上します。
タッチペンのように画面を操作したり、直接メモのように書き込んだり、イラストを描いたりと大活躍するアクセサリーです。
イラストを描くのにおすすめなタブレットやスタイラスペンに関しては以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:【プロのイラストレーターが解説】液晶ペンタブレット (液タブ) おすすめ20選|失敗しない選び方(2021年版)
関連記事:【プロのイラストレーターが厳選した】板タブ 人気おすすめ13選 |選び方や使い方のコツまとめ
関連記事:【プロが選ぶ】スタイラスペンおすすめ20選!筆圧感知や手をついたまま書けるモデルを解説(2021)
HUAWEI MatePad Proはこんな方におすすめ
HUAWEI MatePad Proは以下のような方におすすめです。
- 安価で高性能なタブレットが欲しい方
- パソコンとしてもタブレットとしても使えるマルチデバイスが欲しい方
HUAWEI MatePad Proの最大の特徴は「非常に高性能なのに安価」な点です。
例えばiPad Proなどの同性能のタブレットと比較しても非常にリーズナブルで、本体、スタイラスペン、ワイヤレスキーボードを含めても10万円以下で購入できます。
できる限り予算を抑えつつ高性能なタブレットが欲しいとなった場合、現段階ではHUAWEI MatePad Pro一択です。
またタブレット自身の性能の高さとアクセサリーによる拡張性の高さを活かし、あらゆる用途でタブレットを使用したい方にぴったりです。
例えば平日はワイヤレスキーボードを装着し資料作成や管理などの仕事を行い、休みの日はイラストを描いたり、タブレットとして動画を観るなどあらゆる用途に向いています。
関連記事:【5万円/10万円以下で厳選】コスパ最強 タブレットおすすめ10選 | Androidなど格安モデルを徹底比較
HUAWEI MatePad Proの評判・レビュー
今回、HUAWEI MatePad ProについてPicky’s編集部で口コミやレビューを調べてみました。
その結果分かった、良い口コミと気になった口コミを両方紹介します。
HUAWEI MatePad Proの良い口コミ
- ブラウザ・動画・アプリがサクサク動く
- 価格が安くコスパが非常に高い
- バッテリーの持ちがよい
HUAWEI MatePad Proの良い口コミに関して、「安いのに性能がものすごく高い」というコスパを推す声が多数でした。
動画やウェブブラウザ、各種ソフトがサクサク動くのでストレスを全く感じないとのこと。
バッテリーの持ちもよく、動画再生や仕事で使っても10時間近く駆動するので、外出先でバッテリー切れの心配は少ないようです。
他にもM-pencilやスマートワイヤレスキーボードも使い勝手が良い、という口コミも見られました
HUAWEI MatePad Proの気になった口コミ
HUAWEI MatePad Proの気になった口コミのほとんどが、androidのメジャーなアプリストア・グーグルプレイに対応していない点でした。
HUAWEI MatePad Proはandroidベースのタブレットですが、搭載されているアプリストアはおなじみのGoogle Playではなくファーウェイ独自の「AppGallery」です。
App galleryはアプリの種類がやや偏っていて、例えばLINEやTikTokはありますが、TwitterやHulu、NetflixにAmazon prime videoはありません。
簡単に説明するとアジア系のアプリは充実していて、欧米諸国のアプリ(主にアメリカ)は少ないといった感じです。
ただ、TwitterやYouTubeなどウェブブラウザからも使えるアプリに関しては、App galleryにアプリが無くてもウェブブラウザ版を使用することでカバーできます。
そのため一般的な使用では特に大きな問題はありませんが、Google Playのアプリやゲームを多用する方には不向きかもしれません。
ただ、AppGalleryも随時主要アプリを追加していますので、将来的にこのあたりの不満は解消されていく可能性はあります。
またGooglePlayが使えない関係で、アプリ内課金などの支払いが基本クレジットカードになるため、クレジットを持てない学生や、持ってない方は支払いがしにくいという声が聞かれました。
このやや癖のあるApp Galleryをカバーするための方法の一つとして、「Amazonアプリストア」をインストールするという方法があります。
Amazonアプリストアをインストールすれば prime videoやprime musicなどのお馴染みのアプリのほか、モンスト、荒野行動などの人気ゲームもダウンロードできるようになります。
このように、Amazonアプリストアをインストールすれば使えるアプリの幅が広がり、Amazon経由でクレジット以外の支払い方法も一部選択可能になります。
HUAWEI MatePad ProにGMS(Google play)導入は可能か
先述したように、HUAWEI MatePad ProではGoogleplayが利用できません。
ところがHUAWEI MatePad Proに関する口コミを調べていると、「GMSが導入できた」というレビューをいくつか見かけました。
GMSとは「Google mobile service」の略で、Google playを含めたGoogleのサービス全般を指します。
このGMSが導入できればGoogle Playも使用可能になり、HUAWEI MatePad Proの使い勝手が格段に良くなります。
というより、唯一の弱点ともいえるこのアプリストアの問題がクリアできれば、HUAWEI MatePad Proは間違いなく欠点のない完璧なタブレットです。
方法について今回Picky’s編集部では割愛しますが、各種YouTubeやブログで解説されていますので興味のある方は調べてみてください。
HUAWEI MatePad Proを実際に検証・レビュー
HUAWEI MatePad Proを実際にPicky’s編集部で検証してみました。
今回検証したのは以下の項目です。
- 外見
- サイズ
- 重量
- 使ってみた感想
編集部スタッフの主観も少し入っていますが、それも含めて参考にしてみて下さい。
外見
HUAWEI MatePad Proを開けると以下の付属品が入っています。
- HUAWEI MatePad Pro本体
- ACアダプター
- USB Type-Cケーブル
- USB Type-C to 3.5 mmイヤホン変換アダプタ
- カードトレイ取り出しピン
- クイックスタートガイド(取扱説明書)
特に使い方が難しいものは入っていません。
M-pencil(スタイラスペン)とスマートワイヤレスキーボードは別売りになります。
サイズ
サイズは約246mm×159mm×7.2mmで、画面サイズが10.8インチ。
8インチに比べて圧倒的に使いやすそうなサイズです。
スリムベゼルのおかげで一般的な10.8インチタブレットと比べてコンパクトに感じます。
重量
重さは460g、サッカーボールや500mlのペットボトルくらいの重さです。
10.8インチでこの重量は軽いほうですが、決して「羽のように軽いっ!」というレベルではなく「苦にならない」という感じです。
お子さんが長時間手に持って使うにはやや厳しいかもしれませんが、成人の男女であれば全く問題はないでしょう。
スマートワイヤレスキーボードを装着すると約660gになります。
少し重くなりますが持ち運びには影響ない範囲ですし、スマートワイヤレスキーボードを装着したら卓上で使うはずなので使いやすさにも影響ありません。
使ってみた感想
HUAWEI MatePad Proを実際に何日か使用してみました。
ディスプレイに表示される動画や画像は鮮やかでキレも良く、下手なパソコンより綺麗な映りです。
もちろん動画やゲームもカクカクすることは無く、いわゆる「ヌルヌル」動きます。
光沢のあるグレアタイプですが映り込みは少なく、景色が反射して画面が見づらくなるということもありません。(さすがに蛍光灯の光とかが反射すると見づらくなりますが…)
視野角(真正面以外から出の見やすさ)も広く、真横からでもない限りはっきりと色や画像を確認できます。
例えば正面にHUAWEI MatePad Proを置き、3人くらいで並んで動画などを観ても特に見づらかったり、違和感を感じることは無いと思います。
HUAWEI MatePad Proはそのままでも十分快適に使用できますが、真価を発揮するにはM-pencil(スタイラスペン)とスマートワイヤレスキーボードがあってこそです。
純正だけあり統一感というか、すっきりと収まっています。
スマートワイヤレスキーボードを装着すると、多少厚みが出ますがサイズはほとんど変わりません。
そもそもタブレット本体が薄くそのままだと落下させそうになるため、スマートワイヤレスキーボードを装着して多少厚みが出た状態のほうが持ち運びしやすいと感じました。
ほこりや汚れからも守ってくれますし、万が一落下させても本体へのダメージを抑えてくれます。
スマートワイヤレスキーボードのキーボード入力はややキーピッチが狭く感じるものの、タイプ感(打った感触)もしっかりとしていて、反応も良いので快適にタイピングできます。
ライターや小説家の方が一日中これで文字入力をするとなると厳しいかもしれませんが、数時間程度の文字入力や資料作成であれば難なくこなせます。
完全に家の中で動画視聴用として使うのであればともかく、様々な作業や用途に使う場合は個人的にスマートワイヤレスキーボードは絶対に必要だと思います。
唯一気になる点があるとすれば、キーボードの幅というか奥行きが狭く、文字を打っている最中に別の指で画面をうっかり触れてしまうことが何度かありました。
M-pencilはスマートワイヤレスキーボードと違って絶対必要とまではいきませんが、あれば絶対便利です。
書き心地はなめらかで、するする書けるので文字入力はもちろん絵を描くのにも最適です。
最後に皆さんが気になっているであろうアプリストア、App galleryに関してですが、正直そこまで不便を感じることはありませんでした。
App galleryに入ってないアプリはアマゾンアプリストアやウェブブラウザ版でカバーできます。
例えばZOOM(ズーム)はApp galleryにあるのでダウンロードし、一方でSluck(スラック)はApp galleryにないのでウェブブラウザ版を立ち上げる、といった感じです。
HUAWEI MatePad Proは幅広い用途で快適に使える現時点で最強コスパのタブレット!
HUAWEI MatePad Proは、この価格帯で買えるタブレットとしてはおそらく現時点で最強の性能です。
ただアプリがファーウェイ独自規格だったりするなど、メリットとデメリットが非常にはっきりとしたタブレットです。
- Google Playにあるようなアプリをあまり利用しない
- ブラウザ利用メイン
- イラストや資料作成などのクリエイター業務や仕事メイン
このような用途で使われる方にとっては最高のタブレットです。
購入の際は、「自分の用途に合っているか」「使用したいアプリがApp galleryやAmazonアプリストアに入っているか」をあらかじめ確認してから購入すれば後悔はしないでしょう。
なお、Picky’s編集部では今回紹介したHUAWEI MatePad Proのほかにも、以下の記事で様々なタブレットを解説しています。
iPadや他の人気タブレット購入で迷っている方はぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
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