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災害時の電力確保に役立つ「カセットボンベ式発電機」。身近なお店で買えるカセットボンベで発電するので、家に1台あるといざというときに便利です。停電が発生してもスマホ・タブレットを充電したり家電を使用したりできます。
しかし、「どのくらい出力できるモデルを選べばいいの?」「使いやすいカセットボンベ式発電機が欲しい」と悩んでいる方も多いはず。また、カセットボンベ・ガソリンの両方を使える商品を探している方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、おすすめのカセットボンベ式発電機をランキング形式でご紹介。カセットボンベ式発電機のメリット・デメリットや使い方についても解説します。
目次
カセットボンベ式発電機とは?メリット・デメリットを解説
カセットボンベ式発電機とは、カセットボンベのガスを燃料にしてエンジンを動かし、電気を作るアイテムです。発電機にはカセットボンベ以外に、ガソリン・軽油・LPガスなどを使うものもあります。
ここでは、他の発電機と比較したときのカセットボンベ式発電機のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット:軽量&燃料の保管や入手が簡単

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- 燃料がカセットボンベなので保管や取り扱いが簡単
- 本体重量が10~20kgと比較的軽くて持ち運びやすい
カセットボンベ式発電機は、燃料のカセットボンベ(カセットガス)が入手しやすく、取り扱いも簡単なのがメリット。カセットボンベは製造日から7年間は使用でき、コンビニやスーパーでも販売されています。災害時にも入手・保管がしやすいです。
また、カセットボンベ式発電機は小型で軽量な家庭用モデルが充実しているのもメリット。災害時でも持ち運び可能で、キャンプなどの普段使いにも適しています。
一方、カセットボンベ式とよく比較されるガソリン式発電機は、燃料の扱いが難しいのがデメリット。ガソリンは半年程度で劣化するので早めに使い切る必要があり、引火しやすいため保管・取り扱いのハードルが高いです。また、ガソリンスタンドで購入しないといけないので、緊急時の調達は難しいです。
デメリット:連続使用時間が短く、出力が弱め

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- 連続で使用できる時間が短い
- 定格出力の低いモデルが多い
- 寒冷地では出力が低下する
- 燃料のコスパはガソリン式に劣る
カセットボンベ式発電機は続けて使用できる時間が短いのがデメリット。機種や使い方によって差はありますが、低負荷運転の場合カセットボンベ1本で30分~1時間程度が目安です。一方で、ガソリン式発電機なら10時間以上駆動できるモデルも多く、冷暖房機器を継続的に使ったり冷蔵庫で食材を保管したりできます。
また、カセットボンベ式発電機は定格出力1,000VA以下のモデルが多いのも欠点。冷暖房設備のような消費電力の大きい家電を使うと他の家電が使えなくなる可能性が高いです。ガソリン式発電機は2,000VA以上の出力のモデルもあり、大型の家電を複数同時に使用できます。
コスパについてもガソリン式の方が優秀。カセットボンベ式発電機で3時間発電する場合はカセットボンベが3~6本必要で、コストは500~1,000円程度です。ガソリンは2L程度で3時間駆動できるので、1L175円とすると350円に出費を抑えられます。
関連記事:【専門家監修】家庭用発電機おすすめ15選!災害時に役立つ非常用の選び方を解説
カセットボンベ式発電機の選び方
カセットボンベ式発電機を選ぶときは、定格出力・搭載できるカセットボンベの数・騒音・出力ポート・インバーター機能・キャスターの有無をチェックしましょう。カセットボンベ式発電機の具体的な選び方をご紹介します。
使いたい家電や重さで「定格出力」を選ぶ
定格出力とは安定して出力できる電力のこと。VA(ブイエイ)という単位を使って表されます。対して、使用機器が消費する電力はW(ワット)で表されますが、1,000W必要な場合は1,000VAの発電機を使えばいいので変換は簡単です。カセットボンベ式発電機のおすすめの定格出力の選び方を紹介します。
家庭での使用なら定格出力1,000VA前後の軽量なモデルがおすすめ

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家で使用するなら定格出力は1,000VA程度のモデルがおすすめです。定格出力1,000VAなら消費電力の合計が1,000Wまでの家電を使用できます。発電機は出力が高いほど本体が重い傾向があり、1,000VA前後のモデルなら重量が10kg程度なので持ち運びやすいです。
本体が重くてもいいから定格出力の高さを優先したい場合は、1,500VA以上のモデルがおすすめ。ほとんどの家電を快適に使用できます。重量は20kg程度と重いので、複数人で運ぶように心がけましょう。1,000VAは1kVA、1,500VAは1.5kVAと表記されることが多いです。
家電の起動電力に足りる出力が必要
出力が消費電力だけでなく起動電力に足りているかも要確認。起動電力とは家電を起動させるときに必要となる電力で、起動電力が消費電力の4倍になる家電もあります。
代表的な家電の消費電力・起動電力は以下の表を参考にしてみてください。取扱説明書や公式サイトに起動電力が記載されていない場合は、消費電力の3~4倍と見積もっておくと安心です。
家電 | 消費電力の目安 | 起動電力の目安 |
---|---|---|
ノートパソコン | 200W | 200W |
電気ポット | 1,000W | 1,000W |
扇風機 | 50W | 100W |
小型冷蔵庫 | 100W | 400W |
小型クーラー | 200W | 800W |
大型冷蔵庫 | 250W | 1,000W |
連続使用時間で「搭載カセットボンベ数」を選ぶ
続けて発電したい時間に合わせて、搭載できるカセットボンベの数や併用できる燃料を確認しましょう。
2時間以上連続使用したいなら、カセットボンベを3本以上に増設できるモデルがおすすめ

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長時間発電機を使用したいなら、カセットボンベを複数搭載できるモデルを選びましょう。機種・出力によって差はありますが、カセットボンベ1本で30分~1時間程度使用時間が伸びます。
本体に搭載できるカセットボンベは1本か2本のモデルが多いですが、別売りの外付け用ソケットを使って3本以上に増設できるモデルも充実しています。中には、外付け用ソケットでカセットボンベを最大9本使用できる製品もありますよ。
コスパよく長時間発電したいならガソリンが併用できるモデルがおすすめ

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カセットボンベ式発電機を災害時だけでなくレジャーでも使いたいなら、ガソリン併用可能なモデルもおすすめ。使用シーンに合わせて燃料を使い分けられるので、キャンプのようなアウトドアアクティビティではガソリンを使ってコスパよく長時間発電できます。
なお、ガソリンを発電機に入れっぱなしにすると故障の原因になる点は要注意。1か月以上使用しない場合は発電機からガソリンを抜く必要があるので、頻繁に使用してガソリンを使い切れる方におすすめです。
「静音性」は騒音レベル・口コミ・レビューをチェック

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住宅街で使用する方やキャンプ場で周りを気にせず使いたい方は、静音性の高いモデルを選びましょう。カセットボンベ式発電機の動作音は70dB以上のモデルが多いです。静音性を重視するなら動作音が60dB以下のモデルがおすすめです。
騒音レベル | 例 |
---|---|
80dB~ |
|
70~80dB |
|
60~70dB |
|
50~60dB |
|
40~50dB |
|
ただし、カセットボンベ式発電機の中には、動作音の大きさを明記していないモデルもあります。動作音が明記されていない場合は、口コミ・レビューで音の大きさをチェックしましょう。
USBなどの「出力ポート」が充実しているモデルがおすすめ

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災害時用にカセットボンベ式発電機を購入するならUSB端子搭載モデルがおすすめです。スマホ・タブレット・モバイルバッテリーなどの充電ケーブルをUSB端子に接続できます。AC電源アダプターを使わず充電できるので、AC出力ポートを家電に割り当てられますよ。
USB端子搭載モデルを選ぶときは、どのUSB端子があるのかも要チェック。Type-AのみのモデルやType-A・Type-Cの両方があるモデルなど、製品によって違います。使用しているケーブルの端子に合ったモデルを選びましょう。
精密機器を使うなら「インバーター機能」が搭載されているモデルを選んで

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精密機器に電力を供給したいなら、インバーター機能搭載のカセットボンベ式発電機を選びましょう。インバーター発電機は作った電気を整えて出力を安定させられるのが特徴です。パソコン・スマホ・タブレットにも質の良い電気を供給でき、どんな家電も安心して接続できます。
編集部
持ち運びたいなら「キャスター付き」の携帯性が高いモデルを選ぼう

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キャンプやバーベキューなどのイベントに頻繁に持ち運んで使用するなら、キャスター付きの携帯性が高いモデルがおすすめです。カセットボンベ式発電機は軽量なモデルでも10kgあるので、毎回持ち上げて運ぶのは大変です。キャスターが付いていれば力に自信がない方や子どもでも楽に移動させられます。
編集部
使用できる「カセットボンベのメーカー」をチェック

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発電機のメーカーによっては、特定のメーカーのカセットボンベを推奨しているケースがあります。必ず使用できるカセットボンベのメーカーをチェックしましょう。
自宅近くのコンビニ・スーパーで販売されていないカセットボンベしか使えない機種は避けるのが無難です。特定のカセットボンベをいくつかストックしていても、災害時にストックを使い切って発電機が使用できなくなる可能性があります。
- ヤマハ:イワタニカセットボンベ(パワーゴールド・ジュニアを除く)
- 新ダイワ:イワタニカセットボンベ(パワーゴールド・ジュニアを除く)
- ホンダ:東邦金属工業株式会社製のカセットコンロ用ボンベ
カセットボンベ式発電機おすすめ人気ランキング比較一覧表
燃料の扱いやすさを重視する方におすすめな、カセットボンベ式発電機の人気ランキングです。
商品 | 最安価格 | 定格出力 | 搭載カセットボンベ数 | カセットボンベの外付け増設 | 使用時間の目安 | ガソリン併用 | 動作音 | 出力ポート | インバーター機能 | キャスター | サイズ | 重量 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() | Honda(ホンダ) エネポ EU9iGB | ¥100,990 Amazon楽天市場Yahoo! | 0.9kVA | 2本 | - | 定格運転時:1時間6分・1/4負荷運転時:2時間12分 | - | 定格運転時:84dB・1/4負荷運転時:79dB | ACコンセント×2個 | 〇 | 〇 | 幅36.5×奥行き26.2×高さ52.4cm | 19.5kg |
![]() | EENOUR(イーノウ) インバーター発電機 GS900i-B | ¥47,900 Amazon楽天市場Yahoo! | 0.7kVA | 1本 | 最大5本まで増設可能 | 定格運転時:42分・1/4負荷運転時:1時間30分 | - | 58dB | ACコンセント×2個 | 〇 | - | 幅39.5×奥行き20.9×高さ35.5cm | 9.4kg |
![]() | KOSHIN(工進) GV-9ig | ¥84,800 Amazon楽天市場Yahoo! | 0.9kVA | 2本 | - | 定格運転:2時間・ecoモード:2時間 | - | 定格運転時:62.6dB・ecoモード時:58.1dB | ACコンセント×2個・USB Type-Aポート×2個 | 〇 | - | 幅43.5×奥行き25×高さ41cm | 16.1kg |
![]() | YAMAHA(ヤマハ) EF900iSGB2 | ¥103,172 Amazon楽天市場Yahoo! | 0.9kVA | 2本 | - | 1時間 | - | 91dB | ACコンセント×2個 | 〇 | - | 幅40×奥行き33×高さ39cm | 22kg |
![]() | kareyou(カレヨー)カセットボンベ式発電機 XYG1200i-BT | ¥56,015 Amazon楽天市場Yahoo! | 1kVA | 1本 | 最大5本まで増設可能 | 定格運転時:30分(カセットボンベ1本)・1/4負荷運転時:1時間20分 | - | 定格運転時:84dB・1/4負荷運転時:54dB | ACコンセント×2個・USB Type-A×1個・USB Type-C×1個・シガーソケット×1個 | 〇 | - | 幅44.9×奥行き23.6×高さ39.2cm | 12kg |
![]() | Holiy カセットガスインバータ発電機 | ¥50,322 Amazon楽天市場Yahoo! | 1kVA | 2本 | - | エコモード(250W)時:2時間 | - | 記載なし | ACコンセント×2個・USB Type-A×2個・シガーソケット×1個 | 〇 | - | 幅42.5×奥行き23.5×高さ40cm | 12kg |
![]() | ナカトミ NIGG-600 | ¥70,707 Amazon楽天市場Yahoo! | 0.6kVA | 2本 | - | 定格運転時:1時間30分・エコモード時:1時間50分 | - | 定格運転時:71dB・エコモード時:67dB | ACコンセント×2個・USB Type-A×2個・直流コンセント×1個 | 〇 | - | 幅47×奥行き27×高さ39cm | 14kg |
![]() | TM GEN-1000 | ¥45,273 Amazon楽天市場Yahoo! | 1kVA | 2本 | - | 1/4負荷エコモード時:2時間 | - | 68dB | ACコンセント×2個・USB Type-A×2個・シガーソケット×1個 | 〇 | - | 幅42.5×奥行き23.5×高さ40cm | 12kg |
カセットボンベ式発電機おすすめ人気ランキング8選
ハンドル・キャスター付きで持ち運びに便利、縦型で保管しやすい
ハンドルと大きめのキャスターを搭載しているカセットボンベ式発電機。キャンプ場のような荒れた地面でも引っかかりにくくスムーズに移動できます。災害時以外に野外活動でも頻繁に使いたい方におすすめです。
凹凸の少ない縦型のすっきしたデザインも魅力。ハンドルも本体に沿って収納・ロックできる形状なので、押し入れや玄関などの狭いスペースでも保管できます。
同機種や同社のガソリン発電機と並列運転コードで接続可能。並列運転なら最大1.9kVAで発電でき、消費電力の大きな家電や電動工具を使用できます。エコスロットルをオンにすればエンジンの回転数を家電に合わせて制御してくれるため、燃費を抑えられますよ。
軽量で持ち運びが楽、動作音が静かで外付け増設もできる
9.4kgととても軽量で気楽に持ち運べるカセットボンベ式発電機。カセットコンロのような感覚で手軽に使えるため、バーベキューやキャンプなどのレジャーでも活躍しますよ。緊急時も素早く保管場所から持ち出せます。
定格出力は0.7kVAと低出力ですが、1/4負荷運転ならカセットボンベ1本で1.5時間も発電できるのが特徴。外付け用ソケットを装着すれば最大5本のカセットボンベを使用できるので、長時間使用したい方にもぴったりです。
動作音が58dBと静かなのもポイント。住宅街や賃貸住宅で使っても騒音トラブルになりにくいです。DIYで日常的にカセットボンベ式発電機を使用したい方にもおすすめです。
ヒーターユニット搭載で寒い時期でも使用できる、安全機能も充実
単三電池5本で使用できるヒーターユニットが付属しているカセットボンベ式発電機。カセットボンベは低温では燃料が気化しにくく、5℃以下の気温では使用できない場合が多いです。GV-9igはヒーターユニットを使えば-5℃まで発電できるので、冬に停電や避難で電力が必要になったときも安心ですよ。
USB Type-Aポートを2個搭載。スマホ・タブレット・モバイルバッテリー・ゲーム機などを同時に2つ充電できるので、停電中の情報入手や娯楽に困りません。
ランプが搭載されていて安全機能も充実。エンジンオイルが不足したときや異常が発生したときに警告ランプが点灯するので、一目で発電機の状態がわかります。
アフターサービスが充実、安心して使用できる発電機
有名メーカー「ヤマハ」の製品でアフターサービスが充実しているカセットボンベ式発電機。1年の保証に加えて、お客様登録をすればさらに1年の製品保証を受けられます。また、全国のヤマハ発電機サービス店で整備・点検してもらえるので、セルフメンテナンスに自信がない方でも安心ですよ。
EF900iSGB2を2台並列接続可能。並列すれば最大1.8kVAの出力を取り出せるため、消費電力が大きい冷蔵庫や冷暖房器具などにもしっかり電気を供給できます。
カセットボンベのメーカー指定がある点は要注意。ワーゴールド・ジュニア以外の「イワタニカセットガス」のみ使用できます。複数本ストックを用意しておきましょう。
USB Type-Cポート搭載、低騒音で住宅地でも使用できる
USB Type-Cポートを搭載しているカセットボンベ式発電機。最近はモバイルバッテリーもType-AではなくType-C搭載の商品が増えていて、使い勝手のいいType-Cケーブルに統一している方も多いですよね。XYG1200i-BTなら今使っているType-Cケーブルを接続してスマホを充電できます。
1/4負荷運転時の動作音が54dBと静音性が高いのもポイント。エアコンの室外機や会話のような生活音程度なので、住宅地でも気兼ねなく使用できます。
搭載できるカセットボンベは1本ですが、外付け用ソケットがあれば最大5本まで増設可能。カセットボンベの付け替え不要で長時間発電できますよ。
エコモードで長時間運転可能、シガーソケット搭載で使いやすい
エコモードで2時間運転できるカセットボンベ式発電機。スマホの充電は10~20W程度なので、充電のために発電するならエコモードで発電量を抑えて運転時間を延ばせます。本体価格も5万円以下と安めで出費を減らせますよ。
定格出力は1kVAと高め。消費電力が大きめの炊飯器に電力供給できるので、停電中も温かいご飯を食べられます。小型洗濯機や車載用冷蔵庫も気軽に使用できます。
コンセントの他に、USB Type-Aポートとアクセサリーソケットを搭載。USB Type-Aで使える小型電化製品や、車で使っている車載充電器も接続できます。USB端子を増設して家族や友達のスマホをまとめて充電できるので便利です。
直流バッテリー充電用コード付属でバッテリーあがりに対応可能
直流コンセント搭載・直流バッテリー充電用コード付属のカセットボンベ式発電機。発電機からの給電で自動車のバッテリーあがりを解消できるので、ドライブやアウトドアが趣味の方にぴったりです。業者に依頼しなくても自分で解決できます。
カセットボンベの取り付けが簡単なのも魅力。多くのカセットボンベ式発電機は、ボンベの切り欠きの向きを合わせて装着する必要がありますが、NIGG-600は向きを気にせず装着できます。暗い場所でも簡単に取り付けや交換ができますよ。
連続使用可能時間が長いのもポイント。定格出力が0.6kVAと小さいので消費電力の大きい家電は使えませんが、コスパよく発電できます。
操作ラベル付きで安心、出力ポートも充実していてコスパ抜群
5万円以下で購入できる格安のカセットボンベ式発電機。日常生活の中で使用する予定はなく、非常電源用として低価格の発電機を備えておきたい方におすすめです。
安価ながらインバーター機能・USB Type-Aポート・シガーソケット搭載と使いやすさも抜群。コンセントに家電を接続しながらスマホを充電できます。
本体に操作方法を記載したラベルが貼られているため、操作方法を忘れてしまっても安心。ラベルを見ながら操作すれば、初めて使用する方でも安全に発電できますよ。また、公式サイトでは使用方法・メンテナンス方法の紹介動画が公開されているので、文字や図だけだとわかりにくい場合は動画を見て操作できます。
【ガソリン併用可能】カセットボンベ式発電機おすすめ人気ランキング比較一覧表
カセットボンベ・ガソリンを使い分けたい方におすすめな、ガソリンも使用できるカセットボンベ式発電機の人気ランキングです。
商品 | 最安価格 | 定格出力 | 搭載カセットボンベ数 | カセットボンベの外付け増設 | 使用時間の目安 | ガソリン併用 | 動作音 | 出力ポート | インバーター機能 | キャスター | サイズ | 重量 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() | Nitinen(ニチネン) G-cubic KG-101 | ¥99,041 Amazon楽天市場Yahoo! | 1kVA | 2本 | - | 定格運転時:1時間(カセットボンベ2本)・3時間30分(ガソリン3L)、1/4負荷運転エコモード時:2時間(カセットボンベ2本)・7時間(ガソリン3L) | 〇 | 58dB | ACコンセント×2個・シガーソケット×1個 | 〇 | - | 幅31.8×奥行44.8×高さ39.2cm | 15kg |
![]() | EENOUR(イーノウ) GS2200iD-B | ¥99,900 Amazon楽天市場Yahoo! | 1.7kVA(ガソリン使用時は1.8kVA) | 3本 | 9本まで増設可能 | 定格運転時:48分(カセットボンベ3本)・2時間30分(カセットボンベ9本)、1/4負荷運転時:1時間30分(カセットボンベ3本) | 〇 | 58dB | ACコンセント×2個・USB Type-A×2個・シガーソケット×1個 | 〇 | - | 幅52.5×奥行き28.2×高さ44.0cm | 20kg |
【ガソリン併用可能】カセットボンベ式発電機おすすめ人気ランキング2選
コンパクトで持ち運びやすい長時間使用できる2Way発電機
重量15kgと2Wayタイプの中では軽量なカセットボンベ・ガソリン併用発電機。車からキャンプサイトまで運んだり、避難時に携帯したりするときも持ち運びやすいです。両方の燃料で1kVAの出力ができます。
カセットボンベとガソリンの切り替えが簡単なのもポイント。各燃料のつまみを「開」にするだけなので操作に迷いません。万が一両方のつまみを「開」にしてしまった場合は動作が停止するので安心ですよ。
カセットボンベ2本で2時間、ガソリン3Lで7時間使用できる1/4負荷運転エコモードを搭載。長時間使用できるので、避難中の充電のような大きな電力は不要で長時間使用したいシーンで活躍します。
大きな家電を複数使える発電量が魅力、カセットボンベを増設可能
消費電力の大きな家電を使いたい方におすすめの高出力2Way発電機。カセットボンベ使用時は1.7kVA、ガソリン使用時は1.8kVAで発電できます。簡易エアコン(スポットクーラー)・電気ポット・ホットプレートなどの家電も使用でき、消費電力の大きい電動工具を複数使用するDIYでも活躍します。
外付け用ソケットを使えば、最大9本までカセットボンベを増設できるのもポイント。1.7kVAの高出力な定格運転でも2.5時間使用できます。
OB缶を接続できるのも魅力。OB缶は一般的なカセットボンベ(CB缶)に比べるとコンパクトで、気温が低いときでも使用できるため冬にも安定して発電できます。
カセットボンベ式発電機のおすすめ人気メーカー
カセットボンベ式発電機はメーカーごとに特徴が大きく異なります。どのモデルを購入するか悩んだときはメーカーで選んでみるのもおすすめです。特に人気なメーカーを4社ご紹介します。
持ち運びに便利なエネポが人気な「HONDA(ホンダ)」
持ち運びやすさを重視する方におすすめなのがホンダ。ホンダのカセットボンベ式発電機「エネポ」は、スーツケースのように持ち運べるハンドル・キャスターが搭載されています。腰に負担がかかる持ち上げ動作を減らせて、片手で移動させられますよ。また、縦型デザインなのでベランダや玄関などの狭い場所で保管しても邪魔になりません。
低騒音仕様で周りを気にせず使える「EENOUR(イーノウ)」
動作音が気になる方におすすめなのがイーノウ。イーノウのカセットボンベ式発電機は二重の防音構造を採用していて、住宅街やキャンプ場など場所を選ばず使用できます。また、ACコンセント・シガーソケット・USB端子などの出力ポートや定格出力のバリエーションも豊富。使いたい家電や使用シーンに合わせて最適なモデルを選べます。
簡単操作で使いやすい「YAMAHA(ヤマハ)」
使いやすさを重視する方におすすめなのがヤマハ。ヤマハの発電機は「初心者でも一発で始動できるほど簡単」と好評で、取扱説明書を見れば迷わず操作できます。また、公式サイトで使用前の準備・注意事項・使い方などが詳しく解説されています。機種別の使い方・保管方法が動画でも説明されていて、機械の扱いに不慣れな方でも安心して使用できますよ。
幅広いメーカーのカセットボンベを使用できる「KOSHIN(工進)」
カセットボンベのメーカー指定がない発電機を使いたい方におすすめなのが工進。工進の発電機はJIA認証を受けているカセットボンベならどのメーカーのものでも使えるので、緊急時に燃料を用意しやすいです。また、本体に記載されている番号の順番に操作すれば起動できるため、災害発生時に説明書を紛失しても、使用できなくなる心配がありません。
【災害用】カセットボンベ式発電機 vs ガソリン式発電機 vs ポータブル電源 比較
大規模な災害が発生すると、停電が長引く場合があります。そんな非常時に、家族や自分の安全を守るためには非常電源の確保が重要です。
代表的な選択肢としては「カセットボンベ式発電機」「ガソリン式発電機」「ポータブル電源」が挙げられます。
項目 | カセットボンベ式発電機 | ガソリン式発電機 | ポータブル電源(バッテリー式) |
---|---|---|---|
燃料・電源 | カセットガス | ガソリン | AC電源やソーラーパネルなど で充電したバッテリー |
定格出力 | 700W ~ 1,00W 程度 | 2,000W ~ 3,000W 以上 | 200W ~ 2,000W 程度 |
運転・稼働時間 | ボンベ1本あたり約1時間前後 | 数時間~十数時間程度 | バッテリー容量に依存 充電手段が無いと長期運用不可 |
騒音・排気ガス | ガソリン式より静かだが エンジン音・排気ガスあり |
エンジン音が大きく 排気ガスも発生 |
エンジン非搭載のため 静か・排気ガスなし |
取り扱いの容易さ | ボンベの着脱が簡単 燃料入手も手軽 |
ガソリンの保管や給油 オイル交換など手間がかかる |
ボタン操作で簡単に使用可能 充電が必要 |
保管・維持管理 | ボンベを長期保存しやすい | ガソリンの劣化対策や 燃料系統のメンテナンスが必須 |
バッテリー劣化に注意 定期的な充電が推奨 |
適した用途 | ・短時間の停電対策 ・小型家電やスマホ充電など |
・冷蔵庫やエアコンなど 大電力を必要とする機器 ・長期停電時 |
・屋内での使用 ・騒音や排ガスを嫌う環境 ・短時間のバックアップ電源 |
価格帯 | 5万円前後~ | 5万円~20万円以上 | 数万円~30万円以上 |
寒冷地での使用 | 低温時はガス気化が弱く 出力低下の可能性あり |
温度による影響は比較的少ない | バッテリー性能が気温に左右される 可能性あり |
災害時にどの程度の電力をどれくらいの期間使いたいかによって、選択肢は変わります。短時間の停電対策や燃料の入手しやすさ重視ならカセットボンベ式、高出力と長時間運用が必要ならガソリン式、騒音・排気ガスを避けたいならポータブル電源が適しています。
ケース | おすすめの電源 | 理由 |
---|---|---|
数時間~1日の停電対策 | ポータブル電源 or カセットボンベ式 |
扱いやすく、手軽に電力を確保できる
|
長期間の停電(数日以上) | ガソリン式発電機 |
大容量の発電が可能で冷蔵庫なども動かせる
|
屋内で使用したい | ポータブル電源 |
エンジン音や排気ガスがなく安全
|
災害時の燃料調達が不安 | カセットボンベ式 |
カセットガスは入手しやすく保管も容易
|
寒冷地で使用する | ガソリン式 or ポータブル電源 |
カセットガスは寒冷地では燃焼効率が低下する
|
上記を参考に、地域や用途に合わせて最適な組み合わせを検討しましょう。
関連記事:【コスパ最強】ポータブル電源おすすめ40選!大容量・災害用のランキングも
カセットボンベ式発電機の使い方

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カセットボンベ式発電機は機種によって細かい使い方が違いますが、大まかな手順は一緒です。初めてカセットボンベ式発電機を使用する方向けに、使い方をご紹介します。
- カセットボンベ式発電機の使い方
- STEP.1周波数を切り替えてエンジンオイルを補給する発電機を起動する前に、使用する家電に対応している周波数を切り替えましょう。また、エンジンオイルが不足していないか点検し、基準より少ない場合は補給します。
- STEP.2カセットボンベを取り付けるカセットボンベを接続ソケットに差し込み、右回りに回転させて固定しましょう。
- STEP.3エンジン始動の準備をする燃料コックを開け、エンジンスイッチを「始動」の位置に合わせます。機種によってはエンジンスイッチとチョークレバーが分かれているケースもあります。分かれている場合はエンジンスイッチを「オン」に、チョークレバーを「起動」の位置に合わせましょう。
- STEP.4エンジンを始動させるリコイルスターターハンドルを軽く引き、ハンドルが重くなったら勢いよく引っ張りましょう。その際に発電機が倒れる可能性があるので、片手でしっかり押さえてください。また、リコイルスターターハンドルを戻すときはゆっくり戻しましょう。
- STEP.5暖機運転をしてエンジンスイッチ(またはチョークレバー)を運転の位置に合わせる3~5分程度暖機運転をして、エンジンが安定して回転するまで待ちます。回転が安定したらエンジンスイッチ・チョークレバーを「運転」の位置に合わせましょう。
- STEP.6家電を接続する使いたい電気機器の電源をオフにして発電機に接続します。コンセントにしっかり差し込んでから電気機器の電源をオンにしましょう。
- STEP.7エンジンを停止する電気機器の電源をオフにして発電機から電源ケーブルを抜きます。エンジンスイッチ・チョークレバーを「停止」(または「閉」「オフ」など)に合わせてエンジンを停止させ、燃料コックを閉めましょう。
災害時に使用できないトラブルをなくすためには、定期的に発電させておくのが大切です。必要なときに手順がわからなくて使えなかったり故障していたりすると意味がありません。毎月1回10分以上試運転をして、使用手順の確認や点検・メンテナンスをしておきましょう。
カセットボンベ式発電機のよくある質問

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カセットボンベ式発電機は室内で使用してもいい?
カセットボンベ式発電機の保管方法は?
エンジンオイルは最初から入っている?
関連記事:【ホームセンターが安い】発電機レンタル業者おすすめ6選!料金相場や選び方も解説
おすすめカセットボンベ式発電機まとめ
災害時やアウトドアで気軽に使用できるカセットボンベ式発電機。カセットボンベはカセットコンロ・バーナー・小型暖房など幅広い機器でも使えるため、合わせて常備しておくといざというときに活躍しますよ。
- 家庭での使用なら定格出力1kVA前後の軽量なモデルがおすすめ
- 搭載できるカセットボンベの数は発電したい時間に合わせて選ぶ
- コスパよく発電したいならガソリンも併用できるモデルがおすすめ
- 騒音は動作音・口コミ・レビューをチェック
- 使いやすい出力ポートが充実しているモデルを選ぶ
- 精密機器を使うならインバーター機能が搭載されているモデルがおすすめ
- 持ち運びたいならキャスター付きの携帯性が高いモデルを選ぼう
- 使用できるカセットボンベのメーカーをチェック
以上のポイントを参考に、自分に合った使いやすいカセットボンベ式発電機を購入して災害に備えましょう。