コンパクトさで評判のDJIの人気ドローンMavic Proがさらに軽く、小さくなりました。
Mavic Airは、DJIから2018年に販売が開始された折りたたみ可能な小型ドローンです。今回は、このMavic Proの軽量版であるMavic Airを実際に飛ばしてみて、レビューしていきます。
結論からいうと、今から本格的にドローンを始めたいならMavic Airを買えば間違いなし!です。Mavic Airは今までのDJIドローンのいいとこ取りをしたような機種で、さらにDJIのドローンの中でSparkの次に安価な機種です。このレビューでは、そんなMavic Airの素晴らしさを紹介していきます。
- Mavic AirはMavic Proの軽量版!
- Mavic Airの新機能「APAS」とは
- Mavic AirとProとの3つの違い
Mavic Airとは?
一文を表現するとMavic Airとは、折りたたみ可能でコンパクトなMavic Proをさらにコンパクトにし、さらに安全性能とジェスチャー操作機能がパワーアップした空撮用ドローンです。
Mavic Proのことをよく知らない方はこちらの記事を読むとよくわかります。
Mavic ProはMavic Airよりも前に出たモデルで、Mavic AirはMavic Proの後継機です。
基本スペック
外観がおしゃれになった!
Mavic Airの見た目は随分おしゃれになりました。
こちらをご覧ください。
Proの外観は金属でできたミリタリーっぽい雰囲気がありましたが、Airでは丸みを帯びたおしゃれな見た目になりました。この見た目はDJIのSparkやRyze techのTelloに似ています。
SparkやTelloについて気になる方はこちら。
【実写】初心者でも楽しめるコスパ最強のトイドローン Tello (テロ)。スマホで飛ばす様子をレビュー!!ボディのカラーはオニキスブラック、アーバンホワイト、フレイムレッドの3種類から選べます。
販売価格は104,000円
Mavic AirはDJIのオフィシャルストアで104,000円、また、Mavic AirのFly More Comboが129,000円で販売されています。
Fly More Comboとは通常セットに加え、予備バッテリーや車で充電できるチャージャーなどが追加で含まれるセットです。Mavic AirはMavic Proよりも少しバッテリー容量が小さいので、予備バッテリーがあった方が、空撮をより楽しめると思います。
公式サイトでの購入の際にオプションでフライモアコンボを選ぶことができます。
ひと目でわかる性能一覧
- 大きさは縦168×横184×高さ64mm
- 重量は430g
- 連続飛行可能時間は21分
- 最大距離は2km
- センサーサイズは1/2.3サイズ
- 有効画素数は1200万画素
- 4K録画に対応
- 飛行アシスト「APAS」を搭載
- スマホ操作に対応(タップフライやクイックショットなど)
- ジェスチャー操作に対応
青時の部分がMavic Airならではの特徴を表しています。
注目すべきなのは、「APAS」と「ジェスチャー機能」
いったいどのような機能なのでしょうか。これらの紹介の前にFly More Comboの中身について軽く触れておきたいと思います!
Fly More Comboならバッテリーが3つに
Fly More Comboにすると、通常セットに加えて
- 予備バッテリー2つ
- 予備プロペラ2つ
- バッテリー充電ハブ
- バッテリーパワーバンクアダプター
- トラベルバッグ
これらが付属します。
特にMavic Airはバッテリーが20分しかもたないので、予備バッテリーが2つあると安心です。また、充電ハブではバッテリーをまとめて4つまで充電できます。
バッテリーパワーバンクアダプターでは、Airのバッテリーを使って、送信機をやスマホなどをUSB充電することができます。
マニュアルは公式サイトでダウンロード可能
何故かDJI製品には、詳しいマニュアルや説明書が購入時にはついてきません。
操作方法や設定を確認したい場合は、DJIの公式サイトからMavic Airのユーザーマニュアル v1.2(日本語版)(PDFファイル)を確認してみてください。
参考 Mavic Air ユーザーマニュアル v1.2(日本語版)DJIワンタップで飛行できるクイックショット機能
Mavic Airではクイックショット機能が使えます。
クイックショットとは、スマートフォン操作から利用できるお手軽自動飛行モードです。送信機からの操作が苦手でも、ワンタップするだけで簡単に旋回や後退しながら上昇などの複雑な飛行をすることができます。これを使えば、初心者でも簡単にドローンを飛ばすことができます。
Mavic Airの良いところをレビュー
Mavic Airは、その名前からは想像がつかないほど多機能で高性能です。
本体が軽くなり、値段が下がったことによって重要な機能がカットされたというわけではなく、むしろMavic Proよりもアシスト機能やスマートキャプチャーコントロールなどの機能が充実しています。
- 軽くて持ち運びやすい
- 水をかけても壊れない
- 初心者でも簡単に操作できる
- 障害物を自動回避してくれて安全
- 内部ストレージがあるのでSDカードいらず!
これらをこれらのMavic Airの良いところを詳しく説明していきます。
機体の重量は430gで持ち運びやすい
Mavic Airの重量はなんと430g。Phantom4が約1300gだったのに対してなんと3分の1の重さです。
コンパクトさで評判だったMavic Proよりもさらに約40%も軽くなりました。
大きさもMavic Proに比べて少し小さくなっています。
また、送信機(コントローラー)も同様にコンパクトになりました。Mavic Proで不評だった、ぴょこっと飛び出たジョイスティックはMavic Airでは取り外しが可能になりました。取り外したスティックはリモコンの下部にしまうことができるので、無くしてしまう心配もありません。
Mavic Airは持ち運びが楽なので、どこへ行く時でもバッグに入れて持ち歩けます。
耐久性抜群で壊れにくい
Mavic Proより小さくなったんだから、その分壊れやすくなったんでしょ?そんな気がしますよね。しかし、実際に使ってみるとMavic ProよりもAirの方がもっと丈夫になったと感じます。
実際にMavic Airの防水耐久や衝撃耐久を検証した動画がYoutubeにありましたので、紹介します。
これを見れば、Mavic Proの耐久の強さが分かるでしょう。
水を本体にかけたり、木に高速で衝突させても無事に飛行できています。
スマートキャプチャーコントロールで初心者でも簡単に操作できる
Mavic Airには、Proになかったスマートキャプチャーコントロールという機能が追加されました。スマートキャプチャーコントロールとは、もともとDJI「Spark」の機能(ジェスチャーコントロール)で、ドローンを手の動きだけで動かすことができるSFチックな操作方法です。送信機やスマホを使用せずとも、Mavci Airに向かってチーズ(指でV字マークを作る)するだけで、カメラのシャッターを切ったり、機体を自由にコントロールすることができます。
「Spark」では、ジェスチャーに反応しないことが時々ありましたが、Mavic Airでは、しっかり付いてきてくれます。
ジェスチャーなら簡単に操作できるのでドローン初心者でも問題ありません。
スティックを前に倒すだけで、障害物を自動回避
Mavic Airには、「APAS」(高度操縦支援システム)という機能が追加されました。これは進行方向に障害物を検知すると、自動で左右または上方向に避けて飛行してくれる機能です。
今までのDJIのドローンにも似たような補助機能はありましたが、「APAS」では直進させるだけで障害物を回避できるようになりました。
また、Mavic Airはカメラを7つ搭載しており、空間の状況を立体的に読み取り、その3Dマップ情報を内部ストレージに記憶することができます。
このアシスト飛行によって事故の可能性は大きく下がります。Mavic Airでは安心して空撮を楽しむことができます。
8GBの内部ストレージに保存できて、SDカードいらず
Mavic AirにはマイクロSDカードスロットに加えて、DJI初の内部ストレージが追加されました。これで、万が一SDカードを忘れてしまっても8GBまで内部ストレージに保存できます。
しかし、最高画質に設定すると8GB内部ストレージには10分しか撮影できないので、画質にこだわる方はマイクロSDを用意した方が良いと思います。
最高画質の4k/60fpsなら21分撮影すると容量は16GBになります。つまり、バッテリー1個分の飛行で16GBのマイクロSDカード1枚分の容量だけ録画できます。
ちょっと気になる点
距離が500m以上離れると送信機の映像が乱れる
Mavic ProではOCCUSYNCと呼ばれる伝送方式を使っており、4kmまで離れても操作が可能でしたが、5.8GHzのWifiを用いているMavic Airには電波に欠点があります。
例えば、Mavic Airを2km離れて飛ばすとライブビューの映像が乱れることがあります。また、他のドローンが近くを飛んでいる時など、電波の干渉が強い場合にも映像に乱れが起きることがあります。
いまのところ、電波が途絶えて墜落したことはありませんが、操縦不可能になり強制的にリターントゥーホーム機能がオンになったことがありました。
Mavic Proとの大きな3つの違い
さらにコンパクトに
Mavic Proが734gなのに対しMavic Airは430gで、機体の重量は約40%も軽量化しました。
軽くなっても、Proと同じく3軸のジンバルを搭載しているので安定した映像が撮れます。
持ち運びやすさを求めるならAirがオススメです。
軽いとはいえ、200g以上の重量があるので、航空法のルールに従う必要があることには注意が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
スマートキャプチャーコントロールが追加
Sparkの目玉機能だったスマートキャプチャーコントロール(ジェスチャーコントロール)が追加されました。スマートキャプチャーコントロールを使えば、手のひらの動きだけでドローンを操縦することができます。
この機能はProにはまだ無い機能でした。
ProよりもAirの方がより手軽に、楽しく撮影できることは間違いありません。
バッテリー容量は減少
Mavic Proの連続飛行時間は27分でしたが、Mavic Airの最大飛行時間は21分に減りました。軽量化のため仕方がないのかもしれませんが、この点は残念でした。
より長時間、遠い距離飛ばしたい方はAirよりもProがおすすめです。
AirとProどちらを選ぶべきか
性能に関しては、軽く、安くなったMavic AirはMavic Pro以上に高機能でコスパが良いですね。
しかし、Mavic ProはMavic Airにはない高い安定性を備えています。
見た目に関しては、Mavic Airはおしゃれ、Mavic Proはかっこよくなっています。
より手軽に、楽しくドローンを飛ばしてみたい方にはMavic Airが
より長い時間遠くまで安定してドローンを飛ばしたい方にはMavic Proがオススメです。
まとめ
Mavic Airの良いところ、悪いところについてのレビューはいかがでしたか?
ドローン未経験の方が本格的に空撮を始めたいのなら、アシスト機能が充実して値段も安くなったMavic Airを選べば間違いありません。
- 軽くてコンパクト
- 壊れにくい
- スマートキャプチャーコントロールで送信機無しで操作可能
- 障害物を自動回避
- SDカードいらずで撮影可能
- 操作可能な距離範囲が狭い
- バッテリーもちが悪い
Mavic Airは、ドローンの難しそうなイメージを取っ払い、誰にでも楽しめるような工夫がなされています。この楽しさをぜひ一度体験してみてください。
- Mavic Airは本格的な空撮を始めたい初心者や中級者におすすめ!
- Proにも負けない(Proよりも高機能!)性能で、コスパが最高
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