「自宅でハイボールを作っても、なんだかお店の味に近づかない…」とお悩みではありませんか?
実は、ハイボールの美味しさを左右する重要な要素の一つが「氷」です。
しかし、どのような氷だとハイボールが美味しくなるのか、自宅で簡単に用意できるのかなど気になりますよね。
本記事ではハイボール用氷の選び方や透明氷の作り方、さらに人気のおすすめ商品10選をご紹介します。売れ筋商品と家庭用製氷トレーで作った氷を使ってハイボール・ウイスキーロックの飲み比べ検証もしたので、より美味しくハイボールを飲みたい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
なぜハイボールに氷が重要なのか?味と香りへの影響

ハイボールを美味しく飲むために、なぜ氷選びが重要なのでしょうか。氷は単にドリンクを冷やすだけでなく、味わいや香りに大きな影響を与えます。
氷の種類や品質によって、ハイボールの完成度は劇的に変わります。プロのバーテンダーが氷にこだわる理由を詳しく見ていきましょう。
氷がハイボールの味に与える3つの効果
氷がハイボールに与える効果は、冷却効果、希釈効果、香り立ちへの影響の3つに分けられます。
まず冷却効果としては、ウイスキーを氷でしっかり冷やすことで、アルコールの刺激がやわらぎ、ウイスキー本来の味を感じやすくなります。温度が下がると舌の感覚が鈍くなり、アルコールの辛味が軽減されるためです。
次に希釈効果では、氷が適度に溶けることでウイスキーのアルコール度数が下がり、味のバランスが整います。適切な希釈により、ウイスキーの複雑な味わい成分が感じやすくなるのが特徴です。
最後に香りへの影響では、飲み物が冷えているとウイスキーの香り成分の揮発が抑えられ、グラスの中で香りが濃縮されます。その結果、口に運ぶ瞬間により豊かなアロマを楽しむことができます。
美味しいハイボールの黄金比と氷の役割
ハイボールの黄金比は「ウイスキー:炭酸水=1:3」とされており、この理想的な比率を実現するためにも氷の役割は重要です。
12ozタンブラーを基準とした場合、ウイスキー30ml、炭酸水90mlに適切なサイズの氷を組み合わせることで完璧なバランスが実現できます。氷のサイズや量によって、最終的なアルコール度数や味の濃度が変化するため、理想的なハイボールを作るには氷選びが欠かせません。
また、氷の温度管理も重要で、氷の表面温度が-10℃以下に保たれることで、ハイボールを素早く冷却し理想的な飲み頃温度を維持できます。時間が経つにつれて氷が溶けることで味わいも変化し、最初はキリッとした味から徐々にまろやかな味へと変化していく過程も楽しめます。
ハイボール氷の種類と形状|それぞれの特徴を比較
ハイボールに使用する氷には様々な種類と形状があり、それぞれが異なる特徴を持っています。氷の選択によって溶解速度、冷却効果、見た目の美しさが大きく変わります。
自分の好みや場面に最適な氷を選択するために、透明度、密度、形状の違いを理解しましょう。
透明氷と普通の氷の違い|溶けにくさと味への影響

透明氷とは、その名の通り水晶のように透き通って見える氷のことです。家庭の冷蔵庫で作る氷は通常白っぽく曇って見えますが、透明氷は気泡や不純物が含まれていないため完全に透明になります。
透明氷と普通の氷の最大の違いは、製氷方法と密度の差にあります。透明氷は30時間ほどかけてゆっくりと製氷されるため、気泡や不純物が排除され高密度になります。
密度の違いにより、透明氷は通常の氷と比較して約2倍溶けにくいとされています。これにより、ハイボールが薄まるスピードが遅くなり、長時間理想的な味わいを維持できます。
味への影響では、透明氷には水道水に含まれる塩素などの不純物が含まれていないため、氷が溶けても雑味が生じにくく、ウイスキー本来の味を損なわないのが特徴です。
コスト面では透明氷の方が高価ですが、その分だけ品質と味わいの向上が期待できるため、本格的なハイボールを楽しみたい方には投資する価値があります。
スティック氷|ハイボール専用の理想的な形状

スティック氷は約4×4×10cmの氷柱形で、ハイボール用グラスに最適化された形状です。
この形状の特徴は、12ozタンブラーとの相性が抜群で、グラス内で安定して配置されることです。表面積が適度に抑えられているため、溶ける速度もコントロールしやすくなります。
ハイボール専用として設計されているため、体積が大きい分冷却効果が高く、溶けるスピードも遅いのが大きなメリットです。価格は一般的な氷よりもやや高めですが、ハイボール愛好家からは高い支持を得ています。
丸氷・キューブ氷・クラッシュ氷|形状別の味の違い
氷の形状による違いは、表面積と溶解速度の関係で決まります。それぞれの形状には独自のメリットとハイボールへの影響があります。
- 丸氷:表面積が最も小さく溶けにくい。ゆっくりハイボールを楽しみたい時に最適
- キューブ氷:バランスの取れた溶解速度。一般的なハイボールに適している
- クラッシュ氷:表面積が大きく急速に冷却。すぐに飲みたい時に便利
ハイボールの飲み方によって最適な形状が変わります。時間をかけてゆっくり味わいたい場合は丸氷、素早く冷やしたい場合はクラッシュ氷を選択するのが効果的です。
見た目の演出効果も重要で、丸氷は高級感を演出し、キューブ氷は安定感のあるクラシックな印象を与えます。来客時や特別な場面では、形状による印象の違いも考慮して選択することをおすすめします。
自宅で透明氷を作る方法|プロ級の氷を手作りするコツ

プロ級の透明氷を自宅で作ることは、正しい方法を知れば決して難しくありません。氷屋さんの氷のような透明度と硬さを実現し、コストを抑えながら本格的なハイボールを楽しめます。
家庭用冷凍庫でも実現可能な透明氷作りの技術と、成功率を高めるための重要なポイントをご紹介します。
クーラーボックスを使った透明氷の作り方
クーラーボックスを使用した透明氷作りは、方向性制御冷却法という原理を利用します。この方法により、不純物や気泡を一方向に押し出して透明な氷を作ることができます。
必要な材料は、小型クーラーボックス(5L程度)、製氷容器、沸騰させた水、タオルです。初期投資は約3,000円程度で、繰り返し使用できるためコストパフォーマンスは抜群です。
- 透明氷の作り方
- STEP.1水の準備沸騰させたお湯を80℃程度まで冷まし、製氷容器に注ぐ
- STEP.2クーラーボックスセット製氷容器をクーラーボックスに入れ、蓋は開けた状態にする
- STEP.3断熱処理クーラーボックス全体をタオルで包み、冷凍庫に入れる
- STEP.4製氷24〜30時間かけてゆっくりと凍らせる
- STEP.5取り出し完成した透明氷を取り出し、不透明部分をカットして使用
成功のポイントは温度管理と時間をかけることで、急激な冷却を避けて一方向から徐々に凍らせることです。
透明氷作りに必要な道具と手順
透明氷作りに必要な道具一覧と、それぞれの価格・購入場所をまとめました。代替品も含めて検討することで、初期コストを抑えることができます。
| 道具名 | 価格目安 | 購入場所 |
| 小型クーラーボックス | 1,500-3,000円 | ホームセンター、Amazon |
| 製氷容器(シリコン製推奨) | 500-1,000円 | 100均、キッチン用品店 |
| 断熱タオル | 既存品でOK | 家庭にあるもの |
| 温度計 | 300-500円 | 100均、ドラッグストア |
代替品としては、牛乳パック(500ml)も製氷容器として使用可能で、使い捨てなので衛生的です。発泡スチロール箱もクーラーボックスの代替品として活用できます。
初期投資の概算は2,000〜4,500円程度で、一度揃えれば長期間使用できるため、頻繁に透明氷を作りたい方にはおすすめの投資です。
失敗しない透明氷作りの3つのポイント
透明氷作りの成功率を高めるために、特に重要な3つのポイントをご紹介します。これらを守ることで、初回からプロ級の透明氷を作ることができます。
- 水質管理:沸騰によりカルキを飛ばし、不純物を除去する。ミネラルウォーターの使用も効果的
- 温度制御:冷凍庫の温度設定を「弱」にし、急激な冷却を避ける
- 時間管理:最低24時間は必要。急がず十分な時間をかけることが重要
よくある失敗パターンと対策をまとめると、白濁してしまう場合は冷却速度が早すぎることが原因です。断熱材を厚くし、冷凍庫の設定温度を上げることで改善できます。
氷が割れてしまう場合は、温度変化が急激すぎることが原因なので、取り出し後は室温で5〜10分程度なじませてから使用することが大切です。
失敗した氷も無駄にする必要はありません。透明でない部分は日常的な氷として活用し、透明部分だけをハイボール用に使用すれば効率的です。
ハイボールにおすすめの氷10選|コンビニ・スーパー・専門店

市販されている氷の中から、ハイボールに最適な商品を厳選してご紹介します。コンビニで手軽に購入できるものから、本格的な専門店の高品質氷まで幅広く取り上げます。
価格、品質、入手しやすさを総合的に評価し、用途やこだわりレベルに応じて選択できるようランキング形式でお届けします。
手軽に買える市販氷5選|セブン・ローソン・ファミマの氷を比較
日常的にハイボールを楽しむなら、コンビニやスーパーで手軽に購入できる市販氷が便利です。各社の特徴と価格を詳しく比較してみました。
| 商品名 | 容量 | 価格 | 100gあたり価格 |
| セブンイレブン 7プレミアム ロックアイス | 1.1kg | 289円 | 26.3円 |
| ローソン ローソンロックアイス | 1.1kg | 297円 | 27円 |
| ファミリーマート かちわり氷 | 1.1kg | 289円 | 26.3円 |
| 業務スーパー 純氷オーロラアイス | 2kg | 204円 | 10.2円 |
| ローソンストア100 クリーンアイス | 1.1kg | 138円 | 12.5円 |
最もコストパフォーマンスが高いのは業務スーパーの純氷オーロラアイスで、2kg入りで204円という圧倒的な安さを実現しています。
品質面では、セブンイレブンの7プレミアム ロックアイスが透明度と硬度のバランスに優れ、ハイボール用として高い評価を得ています。
購入のしやすさを考慮すると、ローソンは全国展開店舗数が多く、深夜でも購入しやすいのが大きなメリットです。チャック付き袋で保存も便利になっています。
専門店の高品質氷2選|本格的なバー体験を自宅で
本格的なバー体験を自宅で味わいたい方には、専門店の高品質氷がおすすめです。価格は高めですが、その分だけ品質と体験価値は格別です。
サイズは35×35×105mmで、ハイボールグラス専用に設計されています。8本セットが2袋で1,600円です。
高知県の氷屋さんスティック氷。40×40×100mmのサイズが7本入っています。
ハイボール用の製氷器おすすめ3選
継続的にハイボール用のスティック氷や透明氷を使いたい方には、専用の製氷器がおすすめです。初期投資は必要ですが、長期的にはコストパフォーマンスに優れています。
特許出願中の氷純冷却製法により、純度99%の透明氷を約24時間で製作可能。
市販のアイスメーカーでは珍しく、4.0×4.0×12.5cmの角柱型の透明氷を作れます。自宅で美味しいハイボールを作りたい方におすすめです。
直径6cmの透明丸氷を16時間で2個製作できます。ウイスキーロック兼用で汎用性が高いです。
ビッグサイズの透明キューブ氷が2つ作れるタイプ。丸型やサッカーボール型、ダイヤモンド型も選べます。
製氷器を選ぶ際のポイントは、使用頻度と求める氷の品質のバランスです。週3回以上使用するなら1年以内に元は取れる計算になり、経済的にもメリットがあります。
【爆売れ中】自宅でハイボール用の透明氷が作れる「モルトアイス」とは?

ハイボール用の製氷機の中でもおすすめなのが、特許出願中の製氷技術を採用した「モルトアイス(MALTICE)」です。モルトアイスは水道水から本格的な透明氷を作ることができる革新的な製氷器として注目を集めています。
プロ仕様の品質を自宅で実現できるモルトアイスの特徴と、なぜハイボール愛好家に支持されているのかを解説します。
特徴1:不純物を徹底的に取り除く独自技術で、雑味のない透明氷が作れる

左:家庭用製氷トレー / 右:モルトアイス
モルトアイスの最大の特徴は、氷純冷却製法という特許出願中の独自技術です。この技術により、水をゆっくりと凍らせることで余分な空気や雑味の原因となるミネラルを排出します。
その結果、純度99%の透明氷を実現し、氷が溶けても雑味が生じにくく、ウイスキー本来の味わいを損なうことがありません。
一般的な家庭用冷凍庫で作る氷は急速冷凍により白く濁ってしまいますが、モルトアイスでは24〜30時間かけてじっくりと製氷することで、氷屋レベルの透明度を実現しています。
特徴2:ハイボールに最適な角柱型(スティック型)の氷が作れる

モルトアイスの角柱型は、4.0×4.0×12.5cmサイズでハイボールグラスに最適化されています。市販のスティック氷よりも一段階大きなサイズにより、体積が大きい分冷却効果が高く、溶けるスピードも遅くなります。
この独特な形状により、通常の氷の約2倍の時間溶けにくい設計となっており、ハイボールの風味を長時間保持し、薄まらない究極の一杯を楽しめます。
また、丸型もラインナップされており、ウイスキーロック用としても使用できるため、用途に応じて形状を選択することができます。
今なら角柱型と丸型のセットが6,000円OFF

モルトアイスは、ハイボールに最適な角柱型(スティック型)と、ロック向けの丸型のどちらかを選んで購入します。しかし現在、角柱型と丸型のアイスモールをセットで購入すると6,000円OFFになるお得なキャンペーンを実施中です。
単品で揃えるよりも圧倒的にお得に、2種類の透明氷を自宅で楽しめるチャンスです。キャンペーンの詳細はモルトアイスの公式ページから確認してみてください。
ハイボール専用製氷機モルトアイスを検証!本当に美味しくなる?

Picky’s編集部スタッフが実際にモルトアイスと家庭用製氷トレーで作った氷を使い、ロック・ハイボールの味わいがどれほど変わるのかを検証しました。同じウイスキーでも氷によって香りや雑味が大きく変わるため、氷選びの重要性を改めて実感できる結果となりました。
- 使用ウイスキー:メーカーズマーク
- 飲み方:ロック(シングル)/ハイボール
- 比較対象:モルトアイス(丸氷・角柱氷)、家庭用製氷トレー(丸氷・角柱氷)
ロック編:丸氷の比較

左:家庭用製氷トレー / 右:モルトアイス
まずウイスキーのロックをモルトアイスで作った丸氷と家庭用製氷トレーで作った丸氷で比較しました。

左:家庭用製氷トレー / 右:モルトアイス
モルトアイス丸氷
モルトアイスの丸氷は、溶けていく過程でも雑味が出ず、メーカーズマーク本来の甘みや香りがクリアに感じられました。
口に含んだ瞬間のまろやかなバニラ香や、後から広がるキャラメルのような柔らかな甘さが損なわれず、最後の一口まで味が崩れない点が印象的です。
家庭用製氷トレーで作った丸氷
一方で家庭用製氷トレーで作った丸氷は、ロックの後半になるにつれて苦味が強まり、香りの輪郭が曖昧になっていく印象でした。
氷に含まれる不純物やカルキ臭が溶け出すためか、時間が経つほど味が荒くなる傾向があります。

さらに家庭用製氷トレーの丸氷は30分後には割れてしまいました。
編集部
ハイボール編:角氷の比較

左:家庭用製氷トレー / 右:モルトアイス
続いて、モルトアイスと家庭用製氷トレーで作った角柱氷の比較です。

左:家庭用製氷トレー / 右:モルトアイス
モルトアイス角柱氷
モルトアイスの角柱氷を使用したハイボールは、炭酸で割っても雑味がなく、ウイスキーの甘みや華やかな香りがしっかりと感じられました。炭酸の爽快感とウイスキーの風味が綺麗に調和し、すっきりした飲み心地を長く楽しめる仕上がりです。
また、グラスに鼻を近づけた際の香り立ちも良く、飲み始めから終盤まで風味がぶれずに楽しめました。
家庭用製氷トレーで作った角氷
家庭用製氷トレーで作った角氷では、ロックと同様に苦味が前に出やすく、香りが全体的にぼやけてしまう印象でした。炭酸の爽やかさもどこか濁り、飲み進めるほど水っぽさと雑味が増していく感覚があります。
編集部
総評

ロックでもハイボールでも傾向は一貫しており、
- モルトアイス:雑味がなく甘み・香りが際立つ。風味が最後まで安定する
- 家庭用製氷トレーで作った氷:時間とともに苦味や雑味が増え、香りがぼやける
という結果になりました。
特にハイボールは「炭酸で薄まるから氷の質は関係ないのでは?」と思われがちですが、むしろ氷の表面積が増える分、水質の影響をダイレクトに受けるのかもしれません。
同じウイスキーでも、氷の違いだけでここまで味が変わるのは驚きです。日常の一杯をワンランク上げたいなら、氷への投資は十分に価値があると感じました。
特に香りを楽しみたい銘柄には、高純度の透明氷が作れるモルトアイスはかなりおすすめです。
モルトアイスの使い方

モルトアイスには断熱ケースに加え、角柱型または丸型のモールドや保冷バッグが同梱されています。
使い方はぬるま湯をモールドに入れ、冷凍庫で凍らせるだけでOK。モルトアイスで透明氷が完成する様子は、以下の動画から確認できます。
編集部
作った透明氷は付属の保冷バッグで保存できるので、事前に氷を作り置きしておけば、いつでも美味しいハイボールが飲めます。
自作氷と市販氷の比較|コスパと品質のメリット・デメリット
ハイボール用の氷を確保する方法は、自作と市販購入の大きく2つに分かれます。それぞれにメリット・デメリットがあり、ライフスタイルや使用頻度によって最適な選択が変わります。
コスト、時間、品質、手間などの観点から詳しく比較し、読者の皆様が最適な判断ができるよう情報を提供します。
自作氷のメリット・デメリット


自作氷の最大のメリットは、圧倒的なコストパフォーマンスです。透明氷製氷器を使用した場合の年間コストを試算してみましょう。
- 初期投資:製氷器3,000-20,000円
- ランニングコスト:水道代・電気代で1回あたり約10円
一方、デメリットとしては時間と手間がかかることが挙げられます。透明氷作りには24〜30時間が必要で、計画的な準備が不可欠です。
品質面では、慣れるまで成功率が安定しない可能性があります。安価な製氷器だと、10回中6〜7回程度の成功率からスタートすることが一般的です。
自作氷に向いているのは、ハイボールを週2回以上楽しむ方、品質にこだわりたい方、コストを抑えたい方です。
市販氷のメリット・デメリット
市販氷の最大のメリットは即座に使用できる手軽さです。思い立った時にすぐに高品質な氷を入手でき、保存期間の心配もありません。
- 購入の手軽さ:24時間いつでもコンビニで購入可能
- 品質の安定性:プロが製氷した確実な品質
- 時間の節約:製氷時間ゼロですぐに使用可能
デメリットは継続的なコストがかかることです。毎回購入が必要で、使用頻度が高いほど年間コストは増加します。
年間コスト試算(週2回ハイボール、1回につき氷200g使用)では、コンビニ氷で年間約5,200円、業務スーパー氷で年間約2,100円の計算になります。
市販氷に向いているのは、使用頻度が低い方、時間を重視する方、初期投資を避けたい方です。
用途別おすすめの氷選び
使用頻度、予算、重視するポイントによって最適な氷選択は変わります。具体的なシーン別におすすめをご紹介します。
頻度別おすすめ
- 毎日使用:自作透明氷(製氷器投資)+ 業務スーパー氷の併用
- 週2〜3回使用:製氷器での自作がコスト面で有利
- 月数回使用:コンビニ氷の購入が手軽でおすすめ
予算別おすすめ
- コスト最重視:業務スーパー純氷オーロラアイス(2kg 204円)
- バランス重視:ローソン100 クリーンアイス(1.1kg 138円)
- 品質最重視:専門店純氷 + 自作透明氷の組み合わせ
シーン別おすすめ
- 日常の家飲み:コンビニ氷で十分、手軽さを優先
- 来客接待:専門店の高品質氷で特別感を演出
- パーティー・イベント:業務スーパーの大容量氷が経済的
プロ直伝!ハイボール氷の使い方とコツ

質の良い氷を入手したら、次は正しい使い方をマスターしましょう。プロのバーテンダーが実践している氷の使い方とコツを学ぶことで、自宅でもバー品質のハイボールを作ることができます。
氷の量、タイミング、温度管理など、細かいテクニックが最終的な味わいを大きく左右します。
氷を入れるタイミングと量の目安
ハイボール作りにおいて、氷を入れる量とタイミングは味わいを左右する重要な要素です。グラスサイズ別の適切な氷の量を覚えておきましょう。
| グラスサイズ | 氷の量目安 | 氷の個数(標準サイズ) |
| 8oz タンブラー(240ml) | 80-100g | 4-5個 |
| 12oz タンブラー(360ml) | 120-150g | 6-7個 |
| 16oz タンブラー(480ml) | 160-200g | 8-10個 |
プロが推奨する黄金手順は、①氷を先に入れる ②ウイスキーを注ぐ ③軽くステアする ④炭酸水をゆっくり注ぐです。
氷を最初に入れることで、グラス全体が冷却され、ウイスキーも適度に冷やされます。炭酸水は氷に直接当てず、グラスの縁に沿って静かに注ぐことで炭酸が抜けるのを防げます。
タイミングによる味の変化を考慮し、氷の投入から5分以内に飲み切るのが理想的とされています。
氷の温度管理と保存方法
氷の品質を最大限に活かすためには、適切な温度管理と保存方法が欠かせません。家庭用冷凍庫での最適保存温度は-18℃以下です。
- 保存容器:密閉性の高い袋やタッパーを使用し、他の食品の臭いを防ぐ
- 保存期間:市販氷は購入から1週間以内、自作氷は作成から3日以内が理想
- 使用前の準備:冷凍庫から出したら1-2分常温でなじませる
氷が劣化する主な要因は、温度変化による再結晶化と他の食品からの臭い移りです。これを防ぐため、冷凍庫の開閉頻度が少ない場所に保存することが重要です。
高品質な氷ほど密度が高いため、使用直前に流水で表面を軽く洗い流すとより透明感が増します。
氷の表面に霜が付いている場合は、品質が低下しているサインなので、新しい氷に交換することをおすすめします。
氷によるハイボールの作り方の違い
氷の種類によって、ハイボールの作り方を微調整することで最適な味わいを実現できます。それぞれの氷の特性を活かした技法をご紹介します。
透明氷を使用する場合
透明氷は溶けにくいため、ウイスキーの量をやや多め(通常の1.2倍)にして濃いめに作るのがコツです。時間をかけてゆっくり楽しめるため、香りも重視した作り方が適しています。
普通の氷(市販氷)を使用する場合
溶けやすい特性を考慮し、炭酸水は冷蔵庫でしっかりと冷やしておき、氷の溶解による薄まりを抑制します。飲むペースも早めがおすすめです。
形状別の調整方法
- 丸氷:溶けにくいため濃いめに作成、時間をかけて楽しむスタイル
- キューブ氷:標準的な作り方で問題なし、最もバランスが良い
- クラッシュ氷:急速冷却される分、ウイスキーは標準量で炭酸水多めに入れる
失敗しがちなのは、氷の種類に関係なく同じ分量で作ってしまうことです。氷の特性に合わせた微調整により、常に理想的な味わいのハイボールを作ることができます。
まとめ
この記事のポイントをまとめると以下の通りです。
- ハイボールの味は氷の種類・形状で大きく変わる
- 透明氷は通常の氷の約2倍溶けにくく、ハイボールの味を長時間キープできる
- 自作氷はコスパが良く、市販氷は手軽さが魅力
- 氷の使い方ひとつでプロレベルのハイボールが作れる
- 自分のスタイルに合った氷選びが美味しさの秘訣
自宅で美味しいハイボールやウイスキーを飲みたい方は、水道水から透明氷を作れるモルトアイスをぜひ試してみてください。




